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今回は2話投稿してます。
私はサクシェラス・エンバスク中尉。現在は第七大隊航空隊で隊長をしている。
今日は隊長に提出する報告書を書く前に、今現在の状況を簡略にまとめると試験は合格、残り時間は2か月と17日。後はどれだけ経験を詰めれるかが問題だが。報告書をまとめなきゃ出し。とりあえず書き出すか。
~~~~経過報告書 (仮)No.7543190
次元震発生から半年後~
第七大隊航空隊 隊員全員が一時艦を下りた。
理由?
そんなの簡単だ。俺たち航空隊は今回の次元震の影響で被害が出た地域での救助作業に従事した。
元々俺たち航空隊は力持ちで回りには自慢していたから救助の役に立つと思って意気揚々と現場に向かっていった。
だが、到着してすぐに俺たちは無力だと認識してしまった。
何せ、俺たちは生身での力持ち。周りにはサイボーグ、義手、アンドロイドなどの俺たち以上に使える人材がそろっていて、尚且つ慎重に救出した人を救護テントに運んでも医者が足りない。
目の前で命の火が消えそうになるのを何度も、何度も目にしそのたびに自分の能力が、実力が足りないせいで苦しい思いをさせていることを痛感したからだ。
ただ、これだけは言っておく。今回の次元震での死者は最初に会ったミッドガルツ所属 24師団の指揮司令 四季さんの部隊メンバーだけで、俺たちがそして今回俺たち第七大隊でかかわった救出作戦での死者はゼロだったことはここに明記しておく。
そして、俺たちの無力さを知って隊長に資格の取得と経験を積んできたいことを言うと、許可が下りた、今回のことで部隊のほとんどが必要だと思う資格の取得のために一時的に艦を降りることを決意していたらしい。
そして、俺たち航空隊、そしてほかのメンバーとともに医療資格を取るために試験センターに向かっていた。
ここで一つ、医師免許を取るには現在大まかに2種類の方法がある。
一つは医大に通い数年間学んで資格を取り、そのあとさらに医者の元で助手として働きプロになる方法。
もう一つは睡眠学習を用いて頭に教材を叩き込み、そのあと医者の元で助手として働きプロになる方法。
睡眠学習のほうが早く取れて簡単に医者になれそうだが、そういうわけでもないらしい。どちらかと言えば救助関連のための医療行為許可証のための医師免許だそうだ。そこで経験を積んで病気関係の修行をすれば医療行為許可証という名前がはく奪され、医師免許のみが手元に残る。
だから、救助現場にのみ使うものは睡眠学習で問題ないとの智也隊長の言葉通りそれで試験を受けに来たのである。
合否の結果は、もちろん『合格』だった。全員がね。
(これ、どうやってまとめて隊長に報告すればいいんだ?このまま送れば怒られるよな)
誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。




