60
誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。
「今日は射撃訓練を行う。各自自分の銃を持って射撃台に行け。まだ装填はするなよ。それと、今日から短期で編入した奴がいるらしいが、名前と所属を言え」
「初めまして、智也・L・ラングストン大尉だ。所属は特殊特務大隊、第七大隊の者だ」
「了解した、銃は持ってきているのか?」
「いや、ない」
「何を使っていた?」
「大口径のリボルバーM73、中折れ式のビーム弾と実弾、両方使えるカスタム仕様の奴。学校行くのにハイスペックな代物は封印だ!って言われて持たしてもらえなかった」
「鬼かそいつらは。まぁいい、M73のハイスペック仕様ならまぁ仕方が無いか。一応ここでは全員に銃と模擬弾が渡されている。就寝中であろうが急な訓練で使用するからな。んー。どんな銃がいい?」
「持つのは一丁だけ?」
「扱えるのなら5丁までは許可されているが」
「腕に仕込むのに小型の銃が1丁、腰にリボルバータイプが2丁、ショルダーにオートマが2丁。それでいい」
「・・・。一人でここにいる全員とやりあう気か?最終試験ではそれは認めてやるから今日からは、腰に1丁、脇に2丁で我慢してくれ。もちろん、模擬弾だから、ここで練習して精度を上げてくれ」
「わかった。頑張る」
すげぇな。ダメもとで言ったら許可されたよ。リボルバーにオートマが3丁か。全部試して精度を上げないとな。いつもテキトーに使ってたが、ランクダウンした銃を使うと慣れてないと違和感があるって聞いたけど、あれ本当なのかな?
まぁ試してみたらわかることか。
「全員位置についたな。それでは構え。。。撃て!!」
それから50分間射撃訓練を行なって実技訓練は終了した。
そのあとの時間割としては、
3時間目 耐久50分間持久力走(選択制 30・70kgの重り付き)襲撃付
4時間目 基礎訓練
5時間目 50kmフルマラソン
授業終了
授業の一覧はこうなる。
・講義 50分授業
・射撃訓練 50分授業
・50kmフルマラソン 時間無制限
・基礎訓練(簡単に言えば、アスレチック) 50分授業
・応用訓練(アスレチックに命綱のない、バンジージャンプとか壁登ったり降りたり) 時間無制限
・地雷撤去訓練 時間無制限
・救助現場での人命救助(人を担いでの10kmのマラソン、簡易治療の実技を含む救助行為のための訓練) 時間無制限
(襲撃付がついている授業は完全装備で挑む)
50分授業は時間がくれば授業終了
時間無制限は授業内容が完了しないと終了しない(鬼畜仕様だと思うのは俺だけなのだろうか?)
が、個人プレーで行う授業の時間割である。
そして俺が授業に参加して3日目の深夜それは起こった。
緊急事態のアラームが鳴り響く。
既に何者かが寮に侵入。
(訓練キター。最近体というか緊張感が無くなってきてたからこれでどんちゃん騒ぎしても許される‼︎)
下から銃撃戦の音が聞こえてきてる。俺たちは裏から回り込んで挟撃する任務だそうだ。
「ん?」
・・・・?
ガヤガヤ
ガヤガヤ
ガヤガヤ
俺が今住んでる寮の部屋は3階なんだが、なんか1階が騒がしい気がするのはなぜだろうか。
「智也さん、どうしました?私たちも迎撃に出ませんか?」
「あー、有紗さん。あの、下のほうがものすごい騒がしくて、どうしようかと思っていたんですよ」
えーとね。学校での成績が優秀すぎてパートナーが組めなかったのが佐咲有紗さんで、パートナーを組んだら同じ部屋で過ごすことがこの幹部候補生学校のしきたりだとかで・・・・一応寝室は別にあっるんだけど、湯上り姿の薄着でうろうろされると、目のやり場に困る。。。。ごめん。話がそれた。最初苗字で呼んでいたんだけど、彼女の方から下の名前で呼び捨て希望と言われたんだけど、最初から部下とかなら何とかなるけど、この学校にいる間はさん呼びでお願いして今に至ると。決して手は出していません。
おれ、誰に言い訳してるんだろう。
「智也さん、まずは迎撃するためにおりませんか?」
「そうですね。行きますか」
扉を開けて出ようとしたとき、
ピンポンパンポーン
と、やけに古めのチャイムが鳴ったのちに
「えー。本日の夜間訓練は最初の侵入地点から8m進んだところで物量戦で押し切られたため侵入者は全員失格。訓練生側の勝利です。というか、なぜ今日が襲撃日だと分かったんだ!?おかしいだろ、誰が洩らした!こら、放せ、何すんだー、t!"#$%&>+>{{`*'%$」
おいおい、急にわけわからん事言うのはやめてくれよ、たぶんマイクから引き離されたんだろうな。
「えー。ダン教官は壊れたため、ほっといてください。それから皆さんは今回勝利したため、明日の授業は休み、明日一日24時間の休みとします。ですので、明後日9時から授業を開始します。遅刻の無いように久しぶりの休みです。楽しく遊んでらっしゃい。以上です。お疲れさまでした~」
ポンパンピンポーン
・・・・・・。ええーー、これで授業がないのかよ。拍子抜けだな。明日フリーか俺は一回艦に戻って様子見だけでもしてくるかな?
「智也さん、私たち幹部候補生学校の生徒たちは定期的にこういった襲撃や特殊ミッションが突発的に行われてクリアしたら休みが貰えるんです。」
「てことは前回の休みは?」
「・・・」
「あの、有紗さん?」
「半年前。」
「・・・(オイせめて救済措置取ってやれよ!!)」
「あの、一応さ、3年間の内最初の1年は普通に土日の休みと定期的な長期休暇はあるんです。ただ2年生からは大量の休みが欲しければミッションクリアしなければ追加されないので死に物狂いでこなしていたんです。最近は失敗続きで休みが貰えなくて、3か月前からみんなで交代で見張りをやっていたので早く片付いただけです」
「みんな必死だったんだな。それでも3か月はクリアできなかったんだな」
「いえ、ミッションが無かったんです」
「・・・(鬼か!ココは)」
「だから、久しぶりにどこかに行きたいんですが、智也さんはどうしますか?」
「久しぶりというかみんな艦に居ないと思うけど様子見は行こうかと思っているんだけど、一緒に行く?」
「私が行ってもいいんでしょうか?」
「いいよ。ただ、ちょっと気合い入れていかないとだけど」
「?」
「停泊している場所が意外と遠いんだよね」
「あぁ、でも気分転換にはなるのでお願いします。」
「OK。じゃぁ明日は朝7時にココを出るよ」
「わ、わかりました」
ハハ、ほんとにここから遠いからな。輸送艇を今のうちに呼んで待たしとくのがありかもな。