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誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。
「・・・えーと、今日は、ここ数年で新たな法改正が行われたため、お前たちの教導書に載っていない法律を教えておく。いいか、これは絶対、“忘れてた”は通用しないからな!!
読むぞ。
昨今2階級降格に対しての対応では反省の色が見られず、しばらくして降格の影響が薄れたあたりですぐに階級を戻すような対応をしていることを多数確認したため、ゼルセルタ航空宇宙軍は新たな軍法が追加することを決めた。
“一般の降格には2階級の降格が適正であり、3階級降格については特に重い降格処分に当たるものとする。これにより、2階級昇格は書類での事後報告のみであったが、3階級昇格は絶対的にありえないものとする。
ただし、例外は存在するが。降格処分を受けたものは厳しい審査と軍事法廷での審議の上で決まる。
だから、これは一応ここに載せているだけでまず、確実に階級が昇格すると思わないことだ。いいな、お前ら。次、読むからな
、元の階級に戻りたくば、通常の昇格試験を受けることが絶対である”と新たな法改正が行われた。今回の新たな法改正は、ゼルセルタ航空宇宙軍始まって5例目で6人いるが、まず滅多に起こらないことだ。だからこそ今回のこの法改正について、お前らは、レポートを書いてまとめろ。なぜ、このような問題が起こったのか、なぜこのような問題を起こさないように対策を講じなかったのか、お前たちはどうやれば防げたか、をそうだな。明日、は時間がないから、んー。明後日の俺の授業までに提出。今から書き始めろ。後、15分あるだろ」
「「・・・((ふざけんな!今そんなペーパーで教えられたことがすぐにできるはずがないだろー!!)」」
「ハハハ、まぁ、ガンバr・・・ん?誰だ、扉の前にいる奴は」
「(すげえな。第四大隊の隊長の時に軍の法改正が行われてすでに5例目だったそうだが、そういうことだったのか。やはり、軍隊が大きすぎると端の端、末端までは目が届かないからそういうことにしたのか。にしても、俺もレポート書かないとだめなのかな?ん?気づかれた?)」
ガラガラ・・・っとドアを
「おう、お前誰だ?今授業中だぞ。遅刻か?」
「いや。」
「ダン教官」
「学校長‼」
「彼が例の」
「あぁ、彼がそうですか。レポートは今はもう無理ですね。今回のレポートはすべての講義の最終得点を入れる最後のテストですから、これだけを出されても意味がありませんが、貴様はこの法改正の意味と理解は出来てるんだろうな」
「もちろんだ。6人目がうちの部隊の奴だった」
「そうか。なら、わかるよな」
「あぁ。結論は、軍法会議に呼ばれないように命令を守る。守れなくても軍法には外れないようにする。もし降格処分が下されるとしても、2階級で止めれるように努力する」
「それはするな。だが結論は良いだろう。そういうことだ。
お前自身どの程度できる?
ココは幹部候補生学校の特殊科だ。その意味、お前なら」
「わかるさ。あぁ。学校長、ここまでの案内ありがとうございました。」
「そうか、では残りの期間を楽しみたまえ」
「初めましてだな、自己紹介をしよう。俺はダン。ダン・ルシアーノ軍曹だ。ココでは基本的に皆1等兵だ。幹部候補生学校だから三等兵ではない。貴様の階級を聞いておこう。確か前に部隊に居たのなら階級があったはずだが、部隊落ちになると、学校にいる間は階級が下に下がるんだが。」
「大尉だ。」
「ッ!し、失礼しました」
「かまいません。これからよろしくお願いします。あぁ、自己紹介がまだでしたね」
「では、皆の前でいいだろうか」
「かまわない。
初めまして、智也・L・ラングストン1等宙尉だよろしく頼む」
「・・・ちゅ、宙尉!!エ、マジすか!尉官の中でも宇宙、地上を問わず活動するための専用階級。
通称、特殊特務大隊専用階級じゃないですか。」
「あぁ、だから戻るときはその部隊に戻るんだが、もし誰かを推薦するにしてもこの学校の最優秀生徒でも怪しいくらいなんだが」
「そうですね、さすがに特殊科と専門科ではありますがあの部隊に行くにはさらに切磋琢磨せねば入れませんものね。ですが、このクラスにはこの学園での最優秀生徒がいます。そして彼女にはパートナーがいません。よければ彼女で試してみませんか?もしかしたら彼女以外にも採用できそうなものもいるかもしれませんし」
「そうだな。うん。分かった。任せていいのか?俺なんかじゃいやだと言われないか?」
「そ、それは。どうなんだ?アリサ?」
「かまいません。パートナーで行うミッションに参加できる絶好の場面でもあり、私の実力次第では大尉の部隊の入隊も可能なのでしょうか?」
「あまり期待はしないでくれよ。今の俺には決定権がないんだ。あるのは推薦状を書くくらいしか出来ないんだから、それでもいいのか?」
「ハイ!頑張ります。お願いします。」
「では、えーと、パートナーなので相部屋で共同生活もお願いします」
「わかった。よろしく頼むよ、アリサさん、でいいのか」
「すいません。自己紹介がまだでしたね。初めまして、佐咲 有紗 17歳の一等兵です。よろしくお願いします」
おお~。超絶美少女だよ。いいのか、こんな荒事ばっかりする場所に居て?
「よろしく頼む。それと、レポートは自分で頼むよ。」
「・・・・が、がんばります」
「よろしくな」
「こちらこそ」
そこで固い握手をしていれば、新たな友情が結ばれるんだろうが、あいにく階段状の一番遠い席に座っている彼女と階段下にいる俺では到底握手なんてできない。今、俺の方を抱いて笑っているのは教官のマッチョな男、ダンしかいない。
暑苦しいんだよ!!まったく。
さぁ、学園編STARTですね。




