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55 閑話

名前が最初の一度出たっきり存在がなかった人がやってくれました。

ゼス惑星を出発して1日が経過。DAY1


本来このあたりの宙域は海賊回廊と呼ばれていたことは知ってはいたが舐めていたのだろう。速攻で遭遇するとは。



ただ今回は密輸船が近づいて商品を売りにきた。最初はこちらに気づいていないようで声をかけてきたくらいだ。


本来であれば即取り締まりを行えばいいのだが、本艦にも問題が起きていたのだ。



それは・・・
















「・・・」




酒蔵倉庫には酒があるはずだった。







その倉庫にはほかにも様々なノンアルコールの酒やジュースもあった、はずだった。







「・・・・」







「・・・・・・・!?オイ!誰だよこんなに飲んだのは!責めないから出てこい!出ないなら密告制度に切り替えるぞ!!」



【密告制度に何の意味が?それに水、ジュース・酒は仕込めばいくらでも】


「・・・いくらでも?俺が金を出して集めた逸品物の酒がすべて無いんだぞ。俺の酒も全てないんだぞ」


【防犯カメラには、酒好きの先生しか映ってないんだがな】


「ご、んっ!尋問室に連れてこい。それと近くに酒を売っている惑星もしくは販売船を見つけろ。暴動を起こされたくなければな。後、ナックルガードってどこにあったかな?艦長室に置いてなくてさ」


【先程ロックしておいた。尋問なのだろう。殴って尋問は、拷問だぞ。どっちが正解だ?】


「g、尋問だ」


【・・・船は見つけた。おあつらえ向きに今まで倉庫に入っていた品目はすべて乗っているそうだ。全部売ってもいいそうだがどうすr】


「全部。そして・・・」



【そして?】


「値切れ。最悪隠し持っている物も売りに出してくれても構わないと伝えろ。ただし、薬物所持の場合はすべてをただで押収できるから、検査を先にしたほうがいいぞ」


【了解し・・!?逃げた!】


「追え。そしてすべてを押収、乗組員は全員牢屋入りだ、俺は尋問室に行ってくる。俺が戻る前に片づけておけよ」


【・・・わかった】













・・・・普通各自の持っている個人倉庫の酒まで盗んで飲むか。常識的に考えてないだろ。




おかげで回りから対処しろと殺気が飛んでくるし、俺の酒もないからちょうどよかったけど、みんな見てるらしいし。




っと。密輸船とドッキングしたようだ。こちらに気づかず商品を売れるとかほざくなよな。このルートは密輸ルートとして超有名なんだから。



ゼス惑星を出発して1日の距離で見つけた密輸船か。治安悪そうだな、警備を増やしたところで違うルートが作られそうだしな。


にしても、かなりっと、揺れるな。っととっとっと、まったく、誰のせいでこんな目に合うのやら。










ドクターナグタ視点

「ドクター。答えてくださいよ、ネタは上がってるんですよ」


「・・・」

艦長、目のハイライトが消えている。そしてこの部屋普段ならカメラは2個くらいなのに今日はこの部屋のいたるところにセンサーやカメラがひしめいているし、本来見えないはずのマジックミラーは酒好きの観客が私をにらみつけている。



確かに、私の個人倉庫の酒が切れて周りに手を出したがこの殺意はまずい。



余計なことを言えばたとえ“殺人”という犯罪を犯してでも殺す。という殺気がつたわってk



ドン!!


「!?」


「貴様、どこを見ている!」


ヤバい


「いえいえ、艦長、私は」


「飲んだか?飲んでないか、その二択だ。それ以外の言い訳は一切聞かない。」


「・・・」


ヤバい、逃げれない。正直言えば飲んだ。


でも正直に言って私は助かるのか?無理な気がする。


ん?艦長の携帯っが鳴ったようだ。


どうやら、密輸船だったようでその護送に誰を選出するかと聞いて・・・


「兄貴とシチュー」


早いな。決めるの。だからこそ今ここで正直に言おう、今ならきっと


「私がやりました。」


ビシッッッ

「!?」


ヤバい!マジックミラーの鏡が蜘蛛の巣上に割れた!!!!



「てめぇがやったんだな?」


「ハイ」


「ヨシ、いいだろう。全員いいな。」


「「「異議なし」」」


エッ?許された?


いいの?


やったー!!










「では、ナグタ()、行きましょうか。」


「ハイ」

・・・?あれ今なんか()じゃない聞こえ方だったような気がする



「こちらの部屋にどうぞ。」


みんなと一緒に入って何するんだろう。


ん?ここはどこだ?





「ここはね、お前の処刑場だ!!」



!?


許したんじゃなくて怒りを通り越していただけかって、私を放せ、オイ腕をつかむな、

「クロ!ヘルプ!!」


「大丈夫だよ、ここのマイクも、クロさんに通じるすべての通信機器は持ち込めないようにしてあるからね」


機関長!!目の、目のハイライト消えてる!!





























ドンッ!!



「!?」

ハッ!!


「いいご身分だな、ここにきてまだ11時間しかたっていないのに」



「!!」


「飲んだか?飲んでないか、その二択だ。それ以外の言い訳は一切聞かない。」



!!

さっき私はこの質問に、


「!!」


「ンなんだ、携帯か。・・・・もしもし、あぁ、あぁ、うん。分かった。兄貴とシチューで頼む」

もしかして言い方かもしれない。

「飲みました。艦長、私が飲みました。申し訳ありませんでした。」


「そうか。みんな私怨を含んだ殺気は押さえろ、喜べ、密輸船にあった倉庫に酒があり、我々のもともと持っていた酒がすべて帰ってくるそうだぞ。」


「「「よっしゃー!」」」


「ドクターナグタ、これに懲りたら、勝手に飲まないようにお願いしますね」


「わかりました、申し訳ありませんでした。」


「では、行きましょうか、ドクターナグタ()

!!

「ど、どこへですか?」


「密輸船にある酒の移動をあなた自ら行って下さい、監視はここにいる者全員で交代で見張ります。終われば許されますが、終わらないうちは飲み食いは出来ません、トイレは使用回数5回までです、では、行ってください」



「・・・わかりました。行ってきます」


まぁ、殺されないだけましか。










「それと陽平、シチューは宙賊の移送に行け。いいな」











「「ハイ!!」」

次回から第六章です。

誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。

但し、今回“死”と“師”については間違いではありません。艦長の気持ちそのまま出てしまった、ニュアンスです、食べ物、飲み物の恨みは怖いということです。

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