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誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。
≪???≫
「フェラルド君、悪いんだけど、これから君は急いでベナミルシェに戻ってくれないかな」
「いいですけど、急にどうしたんですかボス?」
「なんとなく嫌な予感がするんだ、このままいくとベナミルシェまでついてくるし、でもこのまま逃げ切るエリアまで行こうとすればベナミルシェにある必要な物がすべて敵の手に渡ってしまうことになる。それだけはまずい」
「わかりましたけど、この船にほかの船積んでましてっけ?」
「震快速艇、未完成品のせいで一人乗りで宇宙服必須ではあるがあれで行けばこちらより早く着く」
「・・・あれ、まだ未完成っていうか、コックピットを覆っているスクリーンないんですが、何かにあたってもシールド展開すればいいってことですか?」
「シールド展開?シールドは存在しないよ」
「・・・」
「だから気を付けて行ってきてね。いらない場所は分っているよね」
「切り離して爆破」
「そうそう。君が出発して少ししたら跳躍の準備に入るつもりだが、もし敵が追いついてきたら、乗り移る直前に跳躍するからね」
「わかりました、すぐに行きます」
「たのんだよ」
爆破してもらう建物のすぐそばに次元断層の接触面があるんだよ。建物を吹き飛ばせばその上層にある宇宙空間は派手に次元震を食らって被害甚大になるから急いで戻らないとこの空間も一時的に危ないぞ、フフフフフ。
それから10分後に震快速艇が出発したので、私は機雷を投下して彼らの目をこちらに向けさせた。
なにせあの機雷を見れば誰でも私を捕まえることに躍起になるのは目に見えていた。それだけ危険な物質なのだから。だから、向こうにそれが分かる程度の表面に薄く塗っただけで、発火しないように調整している機雷だ。
案の定、食いついた。
そして彼らが追いついて乗り込む準備が整った瞬間、私は・・・・
≪??? 終≫
「敵船にチューブを打ち込みます。5.4.3.2.1.発ssy」
「てってきかん、きえました!!」
「なんだって!?」
「レーダから敵艦ロスト、見失いました」
「こちら航海長、敵艦視認していましたが、チューブ発射直前跡形もなく消失。繰り返します。敵艦消失」
「砲雷長。対空砲で敵艦の居た場所を2秒間斉斉射
「斉射開始・・・・目標に対してのHITありません。」
「・・・総員乗り込みを中止、奴らが向かっていた方向にとりあえず進路を取れ」
「了解」
どうしたものか。逃げたってことだよな。
「上層の指示を仰ぐ、回線を開く準備をしてくれ、すぐに艦橋に戻る」
「了解」
どうしたものか。
・・・ん?違和感を感じるなぜ敵は我々を発見してすぐに消えなかったんだ?まるで、そうまるで、我々の目を引き付けるかのように・・・・
引き付ける?
まさか・・・・何かを隠すために我々の目を欺いていたのか?
「艦長!前方に障害物・・・建築物と確認しました。」
「やはり、何かあったんだな、確認を急がせろ」
「了解・・・・って!?艦長目の前の建物が吹き飛びました!!」
「なに!どういうことだ、我々はまだ、“まだ”何もしていない、まさか・・・・奴らは」
「艦長!!次元震です!大規模な大地震を計測しました」
「すぐさまこの空間から脱出する、、急げ、次元空間がこの後どうなるか分かったものじゃなくなるぞ!!」
「ハイ!!」
「24師団の四季殿に緊急連絡、次元震観測、被害甚大の恐れあり、至急防御態勢を取れ、衝撃波は何回か襲ってくるぞ!と」
「了解、通信送りまs」
「艦長!レーダで衝撃波をとらえました、緊急脱出しても衝撃波は受けます!」
「航海長、通常空間に緊急脱出、全艦へ耐ショック、耐防御して揺れにそなえr」
ドン!!
と強い揺れを感じる直前、前方を見るとガラスが蜘蛛の巣上に割れるようにして次元空間を脱出、あの嵐の空間を抜け出し星のきらめく黒い景色が見えた瞬間後ろから次元震の影響と次元空間の爆破の影響で生じた衝撃波で体が前に押し出され、椅子から転げ落ちかけたが何とか踏みとどまり、そして艦橋から見える外には衝撃波で生じた波で星や衛星コロニーが波打つ様子が見て取れた。
もし、緊急避難を後らしていれば、大惨事になっていたが早めに避難させていたので人的被害は少ないと思う。
だけど、あの敵船を今後追わないといけなくなったな。
確か、あいつは無線でこちらに降伏の意思はないとか言っていたけど、お前の声をデータベースにかけてお前を特定してやるから、覚悟しておけよ。
お前は絶対逃がさない。
「ゼルセルタ航空宇宙軍、全軍、全艦につなげ」
「えっ?」
「緊急中継を行う」
「りょ、了解・・・どうぞ」
「ありがとう。
ゼルセルタ航空宇宙軍の皆様、おはようございます。緊急の中継のせいで仕事の手が止まって殺意をお持ちでしょうが、聞いてください。皆様も知っているかと思われますが、大規模な次元震のためエルフリーデン星系宙域のノルトキツキア惑星周辺宙域とミッドガルツ惑星周辺宙域での被害が甚大です。
そして、今回の次元震について謎を解明できました。
我々は次元空間に入ることができたため詳細にわかっていることができます。
敵は次元断層の近くに爆弾を設置し起爆することにより次元震を発生させている恐れがあることが確認しました。
これに関しては上層部にも中継を行っていたため詳細すらご存じです。
では、なぜ今回このような緊急中継が行われたかですが、皆様に聞きます。“フェグリコンソン”と聞いてこの世から消滅した物質だと思われますか?
確かにフェグリコンソンは裏の世界すら危険視してフェグリコンソンに関係する裏の人間たちから消滅させるために共同作戦を立案され実行しこの世界にその存在をなくさせた物質でした。
ですが、今回敵が次元震を引き起こす直前に落とした機雷にはフェグリコンソンが検出されました。これにより、我々がこの機雷除去を行ってから敵船に乗り込もうと思ったところ敵船が突如ワープするかの如く消えました。そういう反応は一切感じられなかったのですが、敵船は逃げられました。
よって、皆様に対して緊急指名手配をお願いしたくこの緊急中継を実行した次第です。ただ、相手の顔も名前もわかりません。分かっているのは声と敵船の映像、技術。それと彼らの従えていた獣。これらを調査し指名手配書に追加していってほしいのです。我々でこの任務を行いたかったのですが、次元震の影響で緊急救助要請を依頼されていてすでに部隊のメンバーを選出し、派遣を随時行っているため、皆様にお願いいたしたいのが今回の最大の報告です。データは今から送ります。
お付き合いいただきありがとうございました。それではまことに勝手ながら我々は、」
「すまないが、その指名手配の件はうちではできない」
「・・・あなたは?」
「失礼、特殊特務大隊所属、特殊特務大隊第二大隊 大隊長、アスカロン少将だ。初めましてだな、元帥閣下。我々はこれより第七大隊の援護に向かい早期任務を達成し指名手配犯を追ってほしいからだ。こちらより技術はそちらがあるだろう。こちらは援護に徹する。確かそちらの増員は元第四大隊のメンツだったはずだ、ならあとは、第一、俺の所の第二、第三、第五、第六が応援に向かえればいいんだがすぐに迎えそうなところは名乗りを上げてほしい」
「こちら、ナバロシェム星系駐留軍所属 第三十八大隊所属 フレベルメルス中隊所属の超長距離移動可能型空母艦所属、艦長のリメイラル・コナミュッシュ大佐であります。大規模救助訓練のため大量の物資を用いての行動だったためこれからすぐに向かえば1時間でノルトキツキア惑星まで行けます。それと第七大隊の航空隊二人は私の息子と娘で元私の船の乗組員です。彼らなら私の部下の扱いもできましょう。すぐに命令系統も確立できますよ」
「第二のアスカロン少将、そしてリメイラル大佐ありがとうございます。コナミュッシュ二名はすでに任務について出撃しているのです。彼らの行き先はミッドガルツです。ですので第二大隊の指揮下に入ってもらってもいいですか」
「リメイラル大佐、了解しました、よろしくお願いいたします。少将」
「よろしく頼む大佐、では今回の最高指揮権を第七大隊の大隊長にお願いしても?」
「わかりました。承ります」
「話の途中に失礼します。」
「いえいえ、どうぞ」
「データを受信しました。それにより誰かは分りませんが、もともと次元震の研究で世に出た研究論文は200年前の研究者ですが、それを使って再構築したものが学会に発表しましたが見向きもされず一人は去り、一人は研究者から開発者になったと聞いています。ただどちらも名前が出てきません。去ったほうは自ら経歴一切を削除しているようですし、もう一人はそもそも研究より自分のことが好きだったという小さな報告書のみで、どこの所属なのか?名前は?というくらい何も出てこないんですが、再度調査はしてみます。ですので調査は我々中継を聞いていた調査のプロが引継ぎ、わかり次第、第七大隊にお伝えさせてください。」
「お願いします。」
「では、救助の件お願いします。」
「わかりました。行ってきます。皆さんもありがとうございました。
では、中継を終了します。。。。。」
「中継切れました。お疲れ様でした」
「ありがとう。アイちゃん。さぁ、俺たちの仕事を開始しようか」
「ハイ!」
「ふー、疲れた。そういえば兄貴とシチューって救助現場に行ってないけどどこに配属したかな」
「艦長、忘れたんですか?宙賊の移送に行かしたじゃないですか」
「?」
「忘れてますか、それではこの記録を見て思い出してください」
To Be Continued
次回、第六章
次回は閑話をはさみましてそれから第六章です。