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前半は航海長のジェームズ君の独り言

俺の名はジェームズ・ダン・ルッシュ・ノワールこの艦の航海長だ。艦長とクロさん(副長)の掛け合いが漫才みたいに聞こえていて、この艦での唯一俺の仕事中の娯楽だ。そして俺の恋人のアイ・ジェノナバは通信士だ。いつも揺れるその猫耳と尻尾が俺を和ませてくれる。




但し、いつも宇宙での航行では呑気に流しで操艦してても大丈夫だったんだけど、現在何処にいるかというと、、、現在次元空間と呼ばれる空間に居る。なぜそんなとこに?って思うだろうけど気にしない気にしない。



何でこんな回想に浸っているか?



簡単だ。艦長とクロさんはなぜか喧嘩腰で漫才してるし、艦橋は空気が重いし。




今現在、敵を追って入る。そして追いつくどころか追いつけない、そして危険な空間に居るせいで俺の持つ操縦桿にはみんなの命を預かっているという緊張感を持っている。



心臓、バクバクだ。誰か助けて。





そして、アイちゃん。そんなにこやかなグッジョブは要らない。俺を助けて。




あぁぁ~。愚痴が口からこぼれて落ちていく~・・・。




(~3分後)



クソ、こんな嵐のような空間で向こうはなんでスイスイと動けてくんだ、ん?なんか落とした?・・・



おい、ソナー、前方に・・・



艦長の対応神がかりだな。俺が思ったことをすぐに調べてくれるんだから、



オイ、その物質はヤバいってこのまま逃がすと次はどこかでまた、、、





さすが艦長。やっぱリ撤退は無くなったか。






・・・・・これから、追うだと、まぁクロさんが調整してくれたから敵の動きはある程度予測出来てそれを活かしたらしいが、俺だって初めての空間で、みんなを危険に巻き込む動きはさすがに・・・




「ジェームズ君!」


「ん?どうした!アイちゃん」


「大丈夫だよ、ジェームズ君に無理なことをうちの隊長が振ると思うの?」



そうだった。無理そうなときは隊長自ら操縦を代わってくれるくらいなのだから、この状況で代わらないのは、俺が行けると思ってくれたからだな。


「そうだったな、アイちゃん。任せとけ」


「がんばって、ジェームズ君」


「おう」










・・・・。言いずらい。無理難題吹っ掛けてしまって、アイちゃんに言われるまで気づけなかったんだけど、この場所での操縦、今からでも代わったほうがいいのかな?


【智也、黙っといたほうがいいと思うぞ】


「だよな。すまんジェームズ」








やはり、嵐の中での操縦だ。

「クロさん、舵が右に10ポイントズレる調整してくれ」


【了解・・・・どうだろうか】


「OKだ」


先ほど、機雷の一つをNewショックカノンで葬った。そのせいで嵐もさらに強くなったように感じる。


「次は上に0.5ポイント舵が取られて、スピードも200BGSほど落ちた」



【舵の修正はOKだ。スピードは現在だとそれが最大だ、エンジン回りで故障に近い動きがあるようだ、そちらの修理が完了次第スピードは戻るとのことだ。】


「わかった、我慢する、相手の距離はどれくらい離れた?」



「いえ、逆に近づいています。接敵まで残り10分」


「艦長、だそうだよ。」


「了解した、もう少し頑張ってくれよ」


「フフフ、わかってるよ、あとは頼むよ」


「総員、船に乗り移る用意だ。乗り込みには俺も行く、クロ、船を頼む」


【了解だ。任せろ】











7分後。外部ハッチ強襲専用チューブ前。

「各員準備はいいか?役割は、船の動きを止めるためのエンジンルーム制圧班、あの化け物の確保制圧班、コントルーム並びに艦橋の制圧班、その他の人員の拘束要員のための制圧班で分かれてもらう。俺は今回の機雷敷設にかかわった人物とこの船の船長の確保に全力を尽くす。だからカバーできるかどうか分からないから、どうかみんなこの命令を絶対順守で守れ。『()()()()()()()』。守れよ」



「「「了解しました」」」



「接敵まで1分」



「各員、気をつけて行けよ。それと武器と生命維持装置の最終チェックだ、それが終わり次第チューブに入れ」


「「「了解」」」






「敵船にチューブを打ち込みます。5.4.3.2.1.発ssy」















<<SIDE 祖父母>>



「早く避難をお願いします!」



ある、晴れた日曜日だったわい。

空は快晴。近年稀に見る、真っ青な空の元、各町内ごとあるいは各氏族ごとの緊急避難が開始されていた。



それはわしらも例外じゃなかったのじゃわい。



「ジー様、早よう、早よう」


「わかっとるわい、バー様こそ必要なものは持ったのか?」


「通帳に眼鏡に電子PC。全部持ったわよ。ジー様こそ入れ歯持ったのかえ?」


「入れ歯、入れ歯。もちろん持った。。。持つわけないじゃろが!!わしはバー様より50歳も若い750歳じゃぞ!!」


「誰が年増のクソババァじゃボケ!!」


「そんなこと誰も言っとらんじゃろが!!」


「こんなに若くてぴちぴちの800歳を捕まえていうことか!」


「バー様が入れ歯入れ歯言うから突っ込んだのになぜわしがシバかれにゃならんのだ。意味が分からん」


あっ、すまんの。わし、バリグスト・フォール・ヴォルフ・ラングストン。琢磨の義父で娘のクリスティーナ・セレス・V・ラングストンの父親だ。孫がおっての名は陽平というんじゃ。それがわしの一族の中で最も若い者たちだったのだがの、最近届いた話では、第四大隊が行方不明になっておって、陽平ももうあきらめたとか話に聞いておる。まぁ、アヤツももう大人だからのう、とやかくは言わんが何かあったら連絡するの一点張り。連絡も寄越さんと来た。というわけで連絡先が分からんので、避難先の住所が送れんがまぁ、わしらの寿命もまだまだ大丈夫だから、いつか会えるだろう。どうせ、我々はエルフとハイエルフの夫婦なのだからな。


普段は怒らせないようにするのが家族の中でも一番うまいんだが緊急避難の影響で怒りの沸点を読み間違えて怒らせてもぉた。ちょっとシバかれてから準備にかかってくれている。そういえば、嫁を紹介してなかったな、すまんすまん。


バー様の名はセレスティーナ・バイオレット・エンジェル・ペリオス。御年800歳の、、、義理の息子の地球の年齢でいえば、今年、、、えーと



「大体42歳よ」


「・・・」


「ジー様。歳の話すれば私にはわかるんですからね。アホなことしてないで準備しなさい」


「ハイ」


拳骨を脳天にいただきました。




まぁ、わしの準備と言ってもここにあるのは趣味で始めた農業関連しかないし、貴重品は実家にあるし今回の移動は実家に戻る人と、これを機に旅行に出る人で分かれたからの。


ちなみにわしらは二人でぶらり旅を実践することに。実家にもそう連絡しといたしな。




「あの、痴話げんかは良いですから早くお願いします。ココが無人になったことを確認出来たら私も次に行きますので」




「「・・・・すまん。」」


忘れておったわい。まだ、居ったのか



「バー様」


「ジー様」


「「行きますか(しょうか)」」



「・・・では、空港の28番ポートから避難をお願いします」


「わかったのじゃわい」

「わかりましたかえ」






じゃぁの、陽平またいつかどこかで会おうぞ。



<<SIDE 祖父母 終>>

今回のサイドストーリーは祖父母SIDEでしたね。いつかどこかで出会えるのかな。出会わないといけないんだけど。

あと、誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。

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