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誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。

「断固拒否させてもらおう」







男性がそう、言ってきたのは、次元の壁を越えた先で何やら大型の化け物を鎖のようなもので巻き、船に係留させながら俺の方に向かってきていたので降伏してこちらの指示に従うように言ったところ、拒否の通信が入った。



何だよ、明らかに怪しいけど一応事情を聴こうと思ったけどこうなったら仕方ない。



「総員、戦闘配置に付け、第一種戦闘配備発令。現時点より敵の呼称をストロー。ストローと呼称する」


ストローのような船体に大きな空洞のある大きな船だからだ。


全員「了解」


あぁ、拒否か。敵なんだろうな。状況不明なことから絶対悪い方向に行くな。








・・・・・


接敵から15分。こちらは敵艦ストローに接敵できずにいる。


考えてもわかるかもしれないが、こちらは公に人類史上初めて次元空間に入った戦艦。向こうは明らかにこの次元空間での動き慣れをしているせいでスムーズに移動できている。そのせいで、こちらとはすでに最初の距離の2倍も離れてきてる。




「どうなっている!離されているぞ。もっとスピードを上げろ!!絶対に逃すな!」

クソッ!どう考えても地の利はあちらにあるとか理不尽この上ないぞ!


【敵、この海を知り尽くしているようだ】


「それでは、こちらの動きが悪い、そういいたいのか副長」


「喧嘩してる場合っすか!艦長、航海長として意見具申」


航海長のジェームズ案だ。なんでもいいヒントをくれ。


「なんだ」



「まず、撤退は“あり”か“なし”か」


「“なし”だ」


「では、副長含めてAIのイオさんにも協力をお願いして相手の動きのパターンを解析して移動の最適化を最優先。我々は、とりあえず、使える武装を確認後、できるだけ可能な限りの動きを行って移動を開始しましょう」


「そうだな。通信士、外には通信繋がってるか」


「はい、それと上層部から連絡です。行けるところまで行け。ダメならその空間から脱出しろ。とのことです。」


「了解。と打電しろ」


「ハイ」



【今現在、解析班と一緒にAIのイオとともに相手の動きを調査した。とりあえず、相手と同じ程度の動きができるように順次最適化している。現在最適化率30%】


「了解、引き続き頼む」


【わかった。艦のコントロールもある程度はこちらで管理しておくよ。無理な動きは出来るだけするな】


「わかってるよ。誰に言ってるんだ、この艦の操縦桿を握ってるやつはうちの艦の航海長だぞ」


「ちょっ!艦長、そんなハードル上げないでくださいよ!俺だって、今必死にやっているんですから」


「まぁがんばれ、各隊員たちも、それぞれできることを、できるだけ進めてくれ」


「「「了解!」」」















それにしても奴ら、あんな化け物をどこに持っていくんだ?まさかこんな空間で漁をしてるわけじゃあるまいし、それにこちらの通信に応答があって返信が帰ってきたということは、もともとこちら側の人間の可能性があるな。次元空間に興味を持っていた人物が失踪してないか調査してもらったほうがいいかもな。だけど、資料を見て思ったのは、数千年前から次元震が観測されていてしかもいろんな宙域で観測されているということは、奴らは、組織で動いていて、しかも数千年間も見つかっていないと。。。




いろいろと興味をそそられる追いかけがいのある、ということか。





奴らの行き先は、奴らの本拠地か罠か。





罠の可能性もあるよな。



ん~。悩むな。
























≪???≫


「クソ、まだ奴らはついてくるのか、どうする。このまま奴らをベナミルシェへ連れて行くのはまずいか。どうするか」


「ボス、次元獣の奴が少し暴れていたので鎮静剤と麻酔薬を打っておきました」


「どれくらい眠らせておけそうだ?」


「36時間、いえ、48時間は覚醒するまでの時間ですが、48時間を過ぎると少しの衝撃で起きるかもしれないくらいですね」


「・・・さっさと檻に入れたほうがいいんだがな」


さてどうするか、あいつらを連れたままあの場所まで行くとまずいしこのあたりのエリアはあまりにも危険で横道にそれることもできないし。




ハァ~。




とりあえず、機雷でも敷設しながら逃げるとするかな。


≪???終≫







前方で何かが落ちたように見えた。


「何か落ちているようだぞ、確認を急げ」


「確認できました。艦長」

こいつの名はジェシカ、元第四大隊所属のソナー要員。フェルがいない時のサブクルーだ。


「どうだった、ジェシカ」


「機雷のようです。成分は一昔前のフェグリコンソンが検出されました」


「あの宇宙機雷で有名なフェリンソンの調整前の奴か」


※フェグリコンソン=超取り扱い注意の必要な危険物質


「艦長、回避不可能。出力を押さえてNewショックカノン砲で消滅させましょう、最悪爆発してもこの空域では宇宙空間内の所では星はないですし」


「そうだな。それに、機雷としては優秀で戦艦でも沈めれるのだが、長持ちしないのが欠点なのだ。どう改良しても腐敗し、格納容器から外に出た瞬間大爆発を起こす。そのせいで昔こっそりと積んでいた闇商人がコロニーを吹っ飛ばしたせいで裏社会から表社会に向けて廃絶協力を申し出たくらい、かなりやばい代物だったようだし。


それを今になって持ってくるとは、格納容器が優秀か、つい最近作ったかのどちらかだが、これを敷設した時点で、こちら側の()退()の文字は吹き飛んだな。








こいつらはたった今から世界の『()』だ。




闇の世界でも取り締まられるそれを出したのだ、どんな場所に逃げようが追跡するしかない。



全ての居住可能な空間をすべて破壊できるくらいの威力があり、この宇宙を消滅させることができる存在でもあるのだから。










独裁者であろうとも使わない。破滅者でも常識が分かっていて、テロ屋や、政治家でさえも手を付けないその物質『フェグリコンソン』に手を出したのだ。




全てに喧嘩を売ったお前を必ず()()するぞ!



いいな、お前たちどんなことがあろうとも人類の生きる希望のために確実に、確実に逮捕する!」




【こちら副長、奴の動きをトレースしてこの空間での動きを獲得した。この瞬間からある程度好きに動いても外のバリアシステムは消えない。改良は都度行われるから無理な機動もやってくれてかまわないが、極端なことを言えばできるだけ外側の外壁側にいる者は内側、真ん中の空間での作業をしたほうがいいだろう】


「わかった、ありがとうクロ。聞いたなみんな。総員、配置に付け!これより敵船へ乗り移り犯人の確保を行う、クロには仕事を増やすが、相手のネットワークをハッキングして相手の本拠地などの割り出しを頼む。各隊員は持ち場について待機!」




【総員、了解とのこと。艦長、あれを取り逃さないように確保しましょう】


「行くぞ」


【了解】

















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