表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
483/485

483

誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

 

「恥ずかしかった」


 たった一言、親父が言っていたが智也の一言はさらに強烈であったことをここに記しておく。


「知らん。つか、降りろ。俺はココで邪魔される方が迷惑だ。母さんがどっかにいるんだろ。迎えに行けよ。ダメ親父」


「そういうなよ。恥ずかしかったんだぞ。一緒に乗せてって。母さんにバレると怒られる」


 怒られろよ。どう考えても今回は全て親父が悪いと智也がさらに続けて画面越しに伝えていた。


 そう、今の現状で琢磨がこの船にはもう乗っていない。とりあえず空気のある拠点に置き去りにして、捜査本部への連絡係として置き去りにして早十数分。いまだに捜査本部から人が来ないのかいまだにグチグチと弱音を吐いているようだ。だがこの段階で戦艦に乗れていない時点でもう間に合わないし本人も理解はしているのだろう。怒られる未来は変えられないということを・・・・。





「怒られた。怒られた。全ては智也が全部悪いんだ。なぜ俺を見捨てた?俺は悪くないじゃんか」


【いや、勝手に乗り込んだ時点で、取り返しはつきませんよ。それと奥方を乗せて合流予定とは聞きましたが、スピードが違いすぎますのでこちらで指定するポイントに先に向かっててください。

 それと琢磨、こちらに戻ってきたらすぐに始末書と顛末書の提出を・・・・】



 鬼だな。まぁ軍人だから仕方がないよね。許可の降りていない船に乗るなって教訓になったはずだし。






【間も無くドワーフ星系外に出ますね。それとラングストンという名前の2名様がエルフリーデン星系に向かう最速便を予約していたことがわかりました。これである程度の追跡ができるようになりましたね】


 その件は防犯カメラからの情報を逐一聞いていたのである程度掴めてはいたがどの便に乗ったかまではわからなかったので今までは最後の目撃情報の場所に向かっていた。だがこのタイミングでの報告は有難かった。



「よし。なら向かおう。目的地に先回りだ!」


【おー】

「やっと追いついたな」





 二日後・・・・・



『本日22時着のドロレシアン衛生都市資源惑星経由エルフリーデン星系首都着は定刻での到着は見送られました。

 現在、本船は行方不明のためゼルセルタ航空宇宙軍の捜索発表までお待ちください。

 これからの情報は逐一わかり次第、お伝えいたします。誠に申し訳ありませんが、こちらも全力でバックアップさせていただきますので、お待ちください』





「・・・・」

【・・・・】

「冗談だよな?」


 死んだとか船が撃沈したとか話は聞いていないからそこまで命の危機に瀕しているとは思いたくはないが、実際問題どれくらいヤバいのかとかわからないことだらけだが、これは本部からの応援要請が来るかもしれ・・・来たな。


『知っているかどうかわからないが、ドワーフ星系からエルフリーデン星系へと旅立った船舶の65隻のうち53隻が無事に港についているが残りの12隻は行方不明なので大至急原因と今彼らがどこにいるのかを捜索して欲しい。こちらが現在できている事柄といえば、双方の港から船を出してどこで消えたかの調査中ということだけだ。頼む、結構大変なことに大使の乗る船や豪華客船、貴金属宝石関係を運ぶ貿易船も居ないことからどれが巻き込まれただけなのかがわからないんだ。支離滅裂な説明で申し訳ないが、結構な数の軍人家族も巻き込まれていることが確認されているから早急に頼む』




 大ごとになっているな。


【そこまで大ごとになるが、実際に起こった原因の一つはワープの混雑具合が原因の可能性が多いな。その可能性を考慮するとこことは別の場所にワープアウトした可能性はないのかな?】


「それを調べるのがクロの仕事なのでは?」


「副長。本部からワープ事故と今回の事件との関連性ともしワープ事故ならどこに飛ばされているかを調査して欲しいって通達が」


 彼らも今回だけは早急に腰を上げたようだ。世間の反応がすごいことになっているからとは言っても、行方不明の船に乗るものたちが重要なのか、貨物が大事なのか気にしないようにしとこう。



【まず今回、ワープした場所は皆バラバラでワープアウトも全然違う場所に飛ぶはずだった。

 だが、目的の場所に着かなかった。

 この算出データが・・・・】



 無言になり始めたことによって処理速度も上昇しているようだ。


「ハイネ」

「アイアイさー」


「ゆるいな。まぁ良いけど、現実での観測で最大精度を誇るスキャンを実行してほしい。今なら他の船も捜査に協力しているから広範囲で行っても怒られることはないだろうけど、一応通達してから頼む」


「らぁじゃー」


 少しでも痕跡を探さないとな。想像したくはないけど船の破片とかも見つからなさそうだよな。



「スキャン完了しました。結果は・・・・、二箇所から歪なノイズが残っていることが確認できまましたが、詳細は不明」


「すぐに向かう。1番近いところから回るぞ!急げ」


「了解、全速前進」



 一体、何がどうなっているのやら・・・。変なことがこれ以上起きていなければいいが。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ