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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
だが、最近はその名前を使うものたちと、使わないものたちとの内部抗争があったらしく、今拠点を使用している連中は、名乗らない者たちである。
『 こちらは、宇宙安全航路お客様センターです。立ち入りの許可を持たない方の入港は禁止されております。
直ちにこの宙域から離れてください。警告はしました。これ以上近づかれる場合は、警告射撃を行います。
それ以上近づかれる方は撃沈させます。
警告射撃、開始』
はい、撃ってこられました。ちなみにここにそんな優しいお客様センターは存在しません。本部にすらカスタマーセンターはあったとしても、宇宙に置くわけないでしょ？危ないし。それを平然と謳ってここに存在できると思ったのかね？
「クロ、警告射撃を受け次第、こちらからも警告射撃と見せかけた逃亡阻止のための攻撃を始める。彼らの逃走ルートも割り出し終了しているよな？」
【もちろんだ。これだけ多数の障害物でワープできないようにしていて自分達はできるというならその兆候を見せてほしいが、ここからでも観測できる拠点近くに一部だけ開けた場所がある。そこがワープするための場所なのは明白。警告射撃を受け次第、こちらも警告射撃を行う。だが、こちらの警告射撃はミサイルだ。それもあのあたりに存在する宇宙ゴミをさらに飛散させるように爆破させる軌道に打ち込むから逃げ道は塞ぐ。それ以外の航路での脱出はこちらからの迎撃でエンジン部分に打ち込んで行動不能に追い込む。
それとつい今しがた連絡が来た。この場所以外の犯罪組織への一斉ガサ入れは成功。死者は出ず、負傷者は出たものの重症者はおらず、捜査員は全員怪我なく無事。彼らの当初の目的である犯罪証拠も物的証拠も確保済み。その他犯罪組織につながる証拠も現在確認中だが、今のところ今この組織との繋がりがある犯罪組織は9割がた拘束に成功したとのこと。
残りの1割でさらに内訳にはなるが、前回惑星の大捕物を実行した時に捕まえた犯罪組織や宙賊でこの1割のおよそ半分が、含まれるらしい。さらにその半分は、喧嘩別れし内部抗争で別れた連中らしいが、彼らは別の星系で名を出しながらの活動中に軍警察の警告射撃を無視したため、半数が爆散したとのことだ。残りの連中は現在操作中らしい】
よし、ならまずまずの結果だったということで今回はヨシとしておこう。
さて、ここでもう一つ別の視点から見た話をしようと思います。
私は、クリス。現在犯罪組織お客様センターに乗り込んで彼らの犯罪資料を収集していました。そして本部からの緊急暗号通信が送られてきて、まさかの通達がされました。
全員帰還命令を受け取ったのです。ですが、現在この場所は彼らが包囲して外に逃げれないように湾内を封鎖していました。私以外の潜入捜査官たちはうまく逃しましたが、私と有紗はまだ脱出が完了できていません。
最初は、小型艦艇で短距離ワープを実行して逃げる算段をしていたのですが、なぜか退路を味方に絶たれました。
恨めしい限りです。そしてそんな状況で情報収集を続けるわけにもいかないので、安全な場所で事が終わることを願っていました。
外からの景色は見えないが、警告をする声に聞き覚えがありすぎて今いる場所の強度をさらに確認する羽目になった。
「クリスさん。この場所は気密が十分ではありません。三つ戻った部屋はまだマシでしたからそちらに避難しましょう」
「えぇ、それにしても恋人がココに居るのに警告する前に退路を断つという離れ技で私たちを困らせるとは、あの子に会ったらちょっと叱らないとね？今、乗組員たちのほとんどは新造戦艦の最終チェックを兼ねた智也の記憶探しに必要な人員とは認識されていないから、各自それぞれのスキルアップを兼ねて外に出された。
私と有紗さん、それに旦那は一緒に宇宙海賊系列の犯罪組織一網打尽のために各惑星の警察組織との連携に図ったのに、裏目に出た気がするわ」
そう完全にしてやられた。最後に本部から受けたメールにはこう書かれていた。
“君たちの古巣の艦長がキレた。
君たちが調査中の犯罪組織お客様センターはやってくれた。嫌がらせをしたら相手を本気で怒らせたのだから。
こちらが捜査本部だと伝えたら、「指揮権はそちらにあるのは理解しているが、通行の邪魔と別件捜査を邪魔されてホトホト困ったのでこちらで今回手を出した犯罪組織を急襲する。その後の後処理はこちらで行いたかったが、捜査本部が任せろというなら彼らが2度と脱出できないように徹底的に心を折る形で逃がさないようにする」と、言われてしまった。
だがこちら側に潜入捜査している職員がいることを伝えようと思ったのだが、犯罪組織にこちら側のスパイがいる可能性を考慮に入れて君たちだけに伝える。どこかしっかりと気密された閉鎖空間で待機してろ。通信はこちらが突入後通信アンテナを伸ばして通信が確保できしだい次の指示を出す。それまでは開けるな！危険すぎるからな。
潜入中を考慮しても危険な場所に送り込んでしまい申し訳ないが、最後まで隠れるよう命令しておく。
頑張って隠れていてくれ”
まったく、本当にひどいよね。恋人いるのに・・・・。
