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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

 

「ハイネ、次の任務はしばらくない。

 だが、参謀本部に連絡してくれたろ?そのおかげで、しばらくは俺の用事・・・記憶回復のための人探しを軍が許可してくれた。この仕事が終わり次第、探しにいくぞ!  俺の記憶が早く戻れば、きっと___」



「了解した、智也。やっと本来の自分に戻れるな。だがすぐに結果が出るわけじゃなさそうだから、期待だけは持つなよ。半年では見つからない可能性もあるからな。たった1人の人間を探し出すことの難しさは比じゃない。

 砂漠に一本の針を落として、砂嵐の最中に見つけるようなものだ。

 外的要因が鍵となる。それこそ運が必要だ。持ってるか?強運」


【最終的な引きは持っているが、すぐに見つかるかというと無理かもな。



 とりあえずこちらでも探したいので、ハイネよ。情報をよこせ さぁ】


「いいけど、俺も記憶をなくす前の隊長から少ししか聞いた事ないから、実際に会ったことはないんだけど」


 そう言いながら結構詳細に話し込んでいるな。


【慎重に解析してるが、一体何年前の情報だ?情報が古すぎて消滅した都市や地名。駅すら存在して無い。君には常識というのは無いのか?エルフの戸籍情報では確認したが、現在各地を巡る旅に出ると夫婦揃って行ってしまったらしい。

 書き置きが残されていたが、”諸国家をめぐり歩くので心配しないでください“とだけ書かれたメモがあったらしい】


 そうか、なら探さないとな。見つけ出して聞き出さないとな。











「と、言うわけで。最後の目撃情報があった場所まで行ってみてそこから足取りを掴んでみようか。

 てなわけでクロ。出航しよう」


【・・・ざっくりしてるが了解した。ドワーフの首都には立ち寄ってないらしい。が別の資源惑星には行ってるらしいからそこに行けば何かわかるかもしれない。そうと決まれば出発だな、ハイネよ君は出航の手順をこないだ覚えたと豪語していたな?】


「うぇ!?なぜそれを!」


 地獄耳クロが居る艦内で嘘を言うのは厳禁。言っていい場所はこの艦内で唯一の酒場。ココでしかバカなことを言えないのに、可哀想な子



【艦橋での出航手順をやれ。それ以外はコチラでフォローしてやろう】



「・・・(大丈夫、俺だってやれば出来る奴なんだから!)出航準備!エンジン始動」


【出航準備、管制塔に報告して許可を貰うまではエンジンに火を入れるな!何をしているにかね君は?

 減点30】


 おー、何点満点中の減点なんだろうな。


【管制塔の許可が出たからと言って錨を巻き上げようとするな!エンジンの点火前に気密ロックを確認したのか?

 全くこれだからハイネは、君はちゃんとできると二階渡り廊下デッキでそう言っていたのを私は聞いていたのだよ?】


 あーあ、あそこにもマイクがあったんだなー。怖い怖い。


【減点、減点、減点!


 -128点!


 貴様は一体我々の作業をただボーッと見てただけか!? 

 やりなおしだ。キサマが口から言った事を引っ込めることは許さん。

 さぁ、出航手順をよく思い出して、直ぐにやれ。キサマが通信した相手は私が集めた嫌な管制官リストから出した1人だ。

 ウケが悪くて女性にモテないランキング堂々の一位だった男だ。


 良かったな、実践だと思って実施できて。早くやらないとコチラから強硬手段を取るぞ?私はこの艦の副艦長なんだからな】


「は、はい。すいません。」



 人間、怒られてでも学ぼうとする意識さえあれば身につくスピードはどんどん上がる。集中力が上がるが、怒られてる本院からすると溜まったものでは無い。本人的には優しく2回3回くらい教えてもらってから、実践したいだろう。

 だが、この船は民間ではなく軍艦だからこその徹底したトレーニング方法などあるわけがない。有事の際に普段教えられたことしかできないなんて意味がないからな。


 それにしても探し人の足取りを見つけるための出航なのに未だ出発すらままならないとはこれいかに?





「ぐがー!もー無理。無理だろ!1人でできるなんて無茶なこと言ってすいませんでしたよ!もう2度と逆らわないので許してください!」



 と、ついに心が折れたらしい。だが実際問題、いつもクロと2人で操舵している俺からすると、な?


【ハァー。智也、見本】


 だと思ったよ。見せてみろ。このあまちゃんエルフにって発言に実感がこもってる。

 まぁ、俺は出来るからやっちゃうんだけどね。



「いいよ。やろうか。


 まずはクロ。管制塔の管制官に連絡を、出航する許可をもらえ」


【了解】


「気密隔壁全て閉鎖。システムを離陸に変更。ウェポンシステム最終セーフティー確認トリガーロック。

 燃料系、操舵系、ソナー系、通信系などのすべての電子機器の最終チェック」



【艦内の気密隔壁全閉鎖。

 発進プログラムは、離陸用を選択。


 全武装の安全装置の最終チェック・・・完了。

 武装のトリガーロックチェック中・・・完了。


 電装系、システム環境のチェックリストに不備は見つからず、オールクリア。出航可能状態へ全システム推移可能状態へ】


「管制官から追加情報惑星ではないため風はないが太陽からのフレア風に流され横に1m左に流される恐れありとのこと。


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