表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
471/485

471

誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

 

 無茶振りも言うところだが、それでも死人を出すわけには行かない。逃がさないためにも強硬手段以外で拘束できたらいいが、難しいだろうからな。



 そして、彼ら警察があらかた出揃い配置についたところで頼みの綱の本命の登場。

 民のため最前線で戦うことを主軸に置いた戦闘集団。彼らを軍人と呼ぶが、今日は強襲(K)襲撃(s)制圧(S)部隊、略してKsSとでも言っておこうか。


「ヨッ、来たね。KsS部隊の諸君」


『なにが、ヨッじゃ。それに略すなよ。KsSとか嫌がらせか。もっとかっこいい字体にしてほしいぜ。

 それで大隊長であるあんたがこんな辺鄙な場所に呼んだ理由は本部から聞いているが、まじでやばい組織のねぐらに直行なのか?そして未だにこの惑星にホイホイされてくる犯罪者どももいる中で惑星降下に強硬手段で降りると・・・・正気か?』


「正気じゃなかったら、こんな物理的に不可能な作戦は考えつかない。お前らだからこそできると踏んで、各部隊からエキスパートだけを選出したのは理解しているだろ?


 それと、もう投降の意思は確認済みで、未だに誰からも投降の意思は無いので、惑星に降り立ったところで抵抗されれば反撃も可ということでよろしく。それじゃ、1番艦から行ってみようか」


 無茶苦茶な奴だと、ガハハハと笑いながら順次惑星に降り立つ準備を始めて、降下していく。







【智也、この星の成分分析が完了したぞ】


 なんか、急に不思議なことを言い始めたクロ。君はずっと惑星から飛来する犯罪者の船舶の監視と惑星から脱出を図って逃げ出そうとしているものたちの動向確認をしていたはずだったよな?いつから惑星観察も行動監視リストに入ったのかな?


 それはさておき不思議なのは、この星にいるものたちが誰1人惑星内部への鉱石採取をしていなかったことだった。普通であれば惑星に長く腰を下ろすものほど自分がいる惑星を調査するものだが、何かあったのだろうかとは思っていた。それをクロが解析したのでは?と思ったがまずは、説明を聞こう。



【まず、惑星地表全体に広く分布しているのは、通常の掘削ドリルでは傷がつかない岩石で構成されているが、成分の構成情報を出してもわからないだろうが、これは何か知っているものが説明するのがいいだろうというだけの物では無い。まずどこの誰にも貫けない装備が必要だ。そして岩石を取り除きむやみにほじくり返すのは大変危険だ。あれには今後こちらの指導員役のもと調査と採掘をしていかないとまずい。

 だが今後数100年分は我々に利益をもたらす大きな鉱床だったというわけだ】



 なんだか、興奮しているところ悪いが、詰まるところあの星はやはりドワーフが欲しがる星だったということだ。それも採掘もしながら惑星で生活もできると・・・・。最高の掘削現場になるな。俺が探索班として探している星というわけではないが、まぁ居住可能惑星とは程遠いわけでもなさそうだからこれで、みんなと合流できるだけのポイントは稼げたかな?


 稼げたと思いたいからさっくりと報告書をあげて、基地にもど・・・・通信が来てる。なんだ?



 “拝啓 智也殿”

 貴殿の働きにはこちらも驚きを隠せません。

 現在、貴殿の記憶消失の原因究明も併せていることを現在同乗されているハイネ殿から聞きました。

 ハイネ殿の意見具申をもとにこちらでも徹底調査を行ったところ、貴殿の記憶を復活させる可能性のある人物を調査しておりましたが、現在消息不明です。


 調査はこれからも続行しますが、智也殿もあなたの記憶を復活させるであろう鍵を握る人物の調査に移行してください。

 今回の探索において、居住可能惑星を発見した功績において半年間の捜索を許可します。


 現在、エルフ領域には目撃情報が一切ないため、目標の人物は移動しているようです。こちらの最終目撃情報にはエルフの港湾施設からドワーフ便に乗り込んだとの報告ですが、そこから先には一切目撃情報はないので、ご自分で調査をよろしくお願いします。


 また、何か分かり次第報告します。



 以上


 “ゼルセルタ航空宇宙軍 統合参謀本部 3番議席 准将 C.Dreazt“




 あまりにも一方的な通知だが、これで最初の目標が実行できるという物だ.


「ハイネ、次の任務はしばらくない。だが、参謀本部に連絡してくれたろ?そのおかげか、しばらくは俺の記憶回復のための人探しを軍が許可してくれた。この仕事が終わり次第、探しにいくぞ!  俺の記憶が早く戻れば、きっと・・・」



「了解した、智也。やっと本来の自分に戻れるな。だがすぐに結果が出るわけじゃなさそうだから、期待だけは持つなよ。半年では見つからない可能性もあるからな。たった1人の人間を探し出すことの難しさは比じゃない。

 砂漠に一本の針を落として、砂嵐の最中に見つけるようなものだ。

 外的要因が鍵となる。それこそ運が必要だ。持ってるか?強運」


【最終的な引きは持っているが、すぐに見つかるかというと無理かもな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ