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「質問はいまは特にないです。こちらも部下を使って別視点から調査するようにここに来る前に指示してきました。」


「ありがとうございます。大隊長。早速ですが、少将を発見した場所の捜査をお任せしてもいいですか?少将には詳しく聞かなければならないことがありますので」


「かまいません」


「私も異論はない。智也大隊長、あの地帯は危険な場所になりつつあるが、この星は学生が多数いる惑星になる。彼らの未来のために早期解決、といかなくてもいいから、安全策で事件解決の協力をお願いする」


「24師団の四季からもお願いします。」


「承りました。こちらは情報を仕入れて精査したのちすぐに出航します」


「出航許可はこちらで取っておくので、そのまま808倉庫の外縁部から出航してください」


「ありがとうございます」
















「使えるのか、あの第七は」


「使えなくてもあるものでできる限りのことはしないと」


「犠牲者が増えていることもまずい。早く原因を突き止めないと。少将の評価にも傷がつくしな」


「私のことは気にするな。四季、お前と俺の仲だろ。お前の危機は私の危機だ」


「すまない。少し」


「気にするな。少し弱ったくらいでお前の部下は動揺せんよ。部下もお前も死なぬように行動しろ。だから気持ちを切り替えろ。今やることを順序だてろ」


「あぁ。まず、原因の予測だな。何が思いつく?ジェダロン少将」




「宙賊とかか?四季。それと少将でいい」


「墓場とかどうよ、少将」


「・・・・墓場ってあのサルガッソーと呼ばれている奴か」


「あぁ。あれなら」


「違うと思うぞ」


「なぜだ少将?」


「墓場に落ちる=何も残さない、だろ」


「そうか。船は残っているんだったよな」


「あぁ、半分残っていたりしてたからな。生存者は生きていたとしても気がくるっているせいか、喋ることもできなくなっているらしいしな。それともう一つ候補がある。それは次元断層もしくはブラックホールなどの自然災害などが該当すると思われる」


「ブラックホールは観測できなかったから違うとして、次元断層?なんだそれは、サルガッソーとブラックホールとは何が違うんだ、少将」


「サルガッソーはさっき言った通り何も残さない。ブラックホールは宇宙に穴が開いたように吸い込まれる、何もかも、船が飲み込まれる直前に穴が無くなるかだ。次元断層は空間に亀裂が入りわずかな隙間に船などが吸い込まれてすべてが取り込まれる前に空間が閉じているのではないかなと思うんだが、次元震が観測されていないから本当に極小で開いたのかもな。後は第七大隊に任せて、情報統制をしっかりと行っておこうか四季よ」


「ですね。マスコミに説明してきます。もう少し騒がないようにお願いしてきます」


「頼んだぞ」


頼んだぞ、第七の智也隊長。期待しているよ。















調査開始から9日目

(その間の進展はなし。これぽっちもな)





「智也」


「どうしたクロ?」


「ゼス惑星で乗せたAIのイオどうするのだ?現在解析に全力を出してもらっているが」


「クロは、イオのことをどう思う?」


「どうとは?」


「俺たち第七大隊の二番艦のAIに推薦するとかどうだ?」


「メンバーは元第四大隊から出すということか」


「そうなる。ただし第四は元隊長だった人が役職に就けないし、他のメンツでは荷が重いと断られたしで運用方法を変えようと思っている」


「運用方法?」


「そうだ、小惑星型ドックあっただろ」


「あったな。今回場所をノルトキツキアにするということで未開惑星の調査ということでゼス惑星周辺宙域の情報収集を行わせている」


「無人だろ」


「そうなる。もともとプログラムで情報収集とかがメインだから人も乗せれるけど、回収しないとまずいぞ」


「だからちょうどいい機会だし、非戦闘員の隊員とその家族をそのドックで生活出来るように出来るか?」


「もともと、生活できるように食料生産工場、水再生機、空気巡回システムも搭載しているから大丈夫だが、武装が心もとない。敵味方識別がうまく対応できないので今のところこちらのIDを持つもの以外近寄ると警告を出すようにしているよ」


「そうか。一応、思いついたことがあるんだけど」


「なんだ」


「イオを搭載するんだ。それと調査を任せて、隊員たちには情報収集と観測することをメインにそれと周辺の管制も頼めないかなと思っているんだ、こないだ回覧文書で未開地の自動管制では事故も宙賊の出没エリアを確認することは出来ないしちょうどいいプロトタイプ試験としていいと思わないか、今後の実証実験のためにもちょうどいいし」


「・・・・許可は取れているのか?」



「・・・・」


「智也、」



「これから」


「これから?」


「これから取る」


「は?」



「・・・えーと、これから本部に連絡を入れて許可を取ります」




「取れたら教えてくれ。その時準備を開始する」


「あぁ、頼む」


「それより、この後どうするのだ」


んー。思いつかんな、

「わからん」


「・・・」







「なんか、釈然としないんだよ。宙賊にしては雑だし」


「確かに、雑だな」


「隊長、少しいいですかね?」

とニールという


「おっ!珍しい人が声をかけてきたね」


「確かに珍しい珍龍類が」

クロの言っていることも正しいけど珍獣を当て字で珍龍類(ちんじんるい)と読むのもおかしくないか?


「ちょっと待て!なんだその珍龍類とは!」


「めずらしいドラゴンと書いて、珍龍類(ちんじんるい)


「オイ貴様!AIのくせに!!」


「なんだと!やるか!珍龍類(ちんじんるい)


「き、貴様!!」
















(めんどくせぇなこのやり取り。毎回じゃね?ていうか本当にどうしたんだろうニールの奴)














「お前なんか!」

「貴様など」



「「!”#$%&’()」」


「・・・・」

(罵詈雑言の取っ組み合い。しかも人間同士の取っ組み合いじゃなくて、アンドロイドボディのAIとドラゴンの殴り合いか。めんどいから、ほっとこ。本当は仲がいいんだし。仲裁はフェルにたのも。何処にいるんだろうなぁ)

誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。

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