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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

 

「さぁ次のエリアに飛ぶぞ!ワクワクドキドキ」

(棒読み・ハイネ)


【ワープ10秒前・・・6、5、4】


「行くぞ!超弩級戦艦 蒼黒リヴァルヴ 初仕事はさっくり終わらそう!



 ワープ!






 現在、ドヴェルゴ星系の中のさらに極小の星々が散らばる粉石を採石中である。

 何をしているかというと、今まで持っていた資材の一部に亀裂が生じており修復は諦めて資材を製作させるための素材集めに向かうことになった。


「まさか、出発して新たな巨獣惑星捜索に向かって発進し始めたのに、こんなことになるなんてな〜」


「文句は言うなよハイネ。俺だってこんなこと予想外なんだ。

 クロ、後どれくらい回収したらここから出発できるんだ?」


 俺も智也艦長もずっと不思議だったんだ。こんな場所で採掘しても使えるのか?そもそも必要なのか?出発してから日が経っていないのに、とだからこの場所で起きる出来ごとに、2人とも予想すらできていなかった。



【そんなもの嘘も方便に決まっているだろ。この場所に来たのは、追跡を撒くために適当な話をでっち上げただけだ。だからそれ以上ゴミを艦内に入れるなよ。後で掃き掃除で外に出すにしても計器類についた粉石は取り除くのに一苦労なんだから】



 あんまりにもあんまりな言い種に、俺もハイネも首を振って通信機の接続マイクをカットした。

 通知でマイクOFFの表示がどっちにも出てたからな。


「なんだそれ!なんだよ!俺が悪いわけでもないのにこんな手間なことして、楽しいのか!」

「ふざけんなよ!誰の指示でやってるんんだよ!艦長はこの僕!僕なんだぞ!なんで副長のお前が艦長をこき使うんだよ!おかしいだろ!!」


 2人が叫ぶ瞬間に自分達でマイクをOFFにしたわけでもない。

 彼らが文句を言うことくらいAIのクロは承知していた。だから彼らが叫ぶ瞬間に2人のマイクをOFF設定にした。そのおかげで彼らのヘルメット越しのカメラで罵詈雑言を言っている姿だけは確認できていた。


【(まぁ予想通りだが、もうしばらく艦内に入れないように扉のロックはしっかりと行なって、外でお砂遊びしておいてほしい。

 全く、誰が仕掛けた罠か知らないがこんなふざけた真似をしたんだ。彼らが2度とこの艦に手出しできないように対処するのが私の役割)


 艦内の重要区画の機密扉をロック。セーフティーロックは解除されてしまうから、緊急時プロトコルで内容は反乱・襲撃設定にすれば外からのロック解除はできない。


 それと、流石に艦長たちに襲撃されることが察知する時間だから情報提供と今後の指示文書をメールで送って

 、外で待機を指示。


 次に艦内の酸素濃度を変更。ちょうどこの艦には智也艦長と亡霊ハイネの2人しかいない絶好のタイミング。この機会を逃さず、艦内でのさばるネズミとGの駆除も合わせて並行。


 まず床から10cmの高さで酸素濃度を変更。二酸化炭素90、一酸化炭素10の比率で濃度変更。


 ・・・・。艦内に動きまわっていた駆除対象の8割死滅。Gは殺虫剤必須なので敵排除後散布を開始。




 レーダーで新たな熱源探知。艦長たちにも同時並行で、連絡。

 蒼黒周辺の宙域に所属不明艦多数接近中。

 艦内に潜り込まされていた発信機が外部に電波を発信中。


 接敵まで490秒後】


「クロ、こちらの所属を明かし反応を確認せよ。

 反応がない場合もしくは接敵距離200秒以内の距離の場合は威嚇射撃を実施。


 接近中の船舶の29m先を精密照準で射撃。


 100秒以内に入り次第、航行機能損失させる攻撃を実行。



 50秒後になって航行できない状態ができていなかった場合、最終手段である。

 All Weapon FREE。全武装を使用して敵を殲滅せよ。

 敵に情けはかけず、殲滅を続行」


 かなり深いとこまで来られているらしいが、一体何が目的なのかを調べたいが、どうなることやら。


【警告、無視。200で接敵中の未確認艦に対して威嚇射撃を実施。

 未確認艦進路上前方に当たる場所に対して、射撃を実施】




 砲塔が回転して、発砲を確認した。ここからじゃどんな色のビーム砲を撃ったかはわからないが、明らかに撃ったとわかる衝撃が宇宙空間であっても感じる。波打ってきた。


 続け様に4回繰り返すことで敵は手強いのか、複数いるのか俺にはわからないが、これは艦長と副長のやりとり。ペーペー扱いの俺にはわからなくて当然のこと。仕方ない。それをとやかく言っても意味はない。


 だが、変な話だ。この場所がゼルセルタ航空宇宙軍の支配範囲外ならわかるが、そうじゃない。ガッツリ勢力圏である。そんな場所に来て戦闘を始めるバカは、この宇宙ひろしといえども存在するのだろうか?

 俺の勘違いであれば良かったが、つい今し方戦艦4隻の航行不能が確認されて、攻撃範囲外からの砲撃のため彼らの攻撃性能ではこちらには届かないことが確認されたので、俺たちが艦に帰れる準備を進めてくれている。


 それでも彼らが一体誰だったかは、わからない。だが、波乱の幕開けになった気がする。今回の出発は・・・。



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