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私は、セレスティーナ・バイオレット・エンジェル・ペリオス。幼くも可愛い孫が、まさかの娘の教育によって怖いお婆ちゃんだと思われてガッカリしているこの頃です。私はあんなに初孫を可愛がりたかったのに。残念だ。本当にクリス()は良い教育をしているようだった。


若い頃に無茶なことをしたおかげで、顔に怪我をした。

あぁ別に後悔なんてしてはいない。私にとってこの怪我は勲章なのだから。この傷で彼のハートをものに出来た。彼は私に負い目がある言い方を付き合い初めの頃に言っていたがそうじゃない。


彼が私の無茶に付き合ってくれたおかげで、世界の一つや二つは救えたかもしれない。




私が800歳になった記念に彼が旅行に連れて行ってくれた。


遠き過去の世界から未来のどこかでやってくるであろう、世界の英雄。この世から静かに消えたとしても伝説にはなる。


そして


「私たちは今の平和をしっかりと後世に残すために頑張ってるんだから、もう関わらないでほしいわね」


「そう言うなよ。この世界が戦乱の世で、終止符を打った偉人に失礼だよ。僕らはエルフだからいつか未来の世界で会えるかもしれないけど、なぁ君も」



そう思っていたんだけどなぁ〜、まさかその英雄様が私たちの家族の一員として一緒に行動を共にすると言うのだ。私たちは思っても見なかった。そして彼は話し始めた。


この世界に初めて来た時からそしてこれからの話を・・・・。




彼は、この世界に初めて来たときは大層驚いたと行っていた。違う世界に来て最初に会ったのが、エルフ族。彼らは親切に彼をもてなし今後自分の世界に戻れるまで自分たちが保護すると提案してくれたらしい。しかし彼は彼の故郷とも呼べる場所で一緒に働いていた1人のエルフと名前が似ていたことで彼の人生を変える決断をした。



“英雄は英雄となるために生まれてきた“


最近流行りの映画のキャッチフレーズだ。

1000年近く前になるが、いまだに当時を知るものが生きていることから映画も忠実に描かれていると話題になり、私も夫を連れて見に行った。


だが、本当の彼はこの世界に来た時、孤独で未来を見通す力が無いにも関わらず、友の故郷のために戦争を止めるために行動に移すことを決意した。エルフ達は彼が多大の犠牲を払って止めようとする姿を見て、最初は止めたという。私たちには今後滅びが来るかもしれない。

だが、君がそこまでして救ってくれるには訳があるかもしれないが、そこまでしてもらうわけにはいかないとまで言われたらしい。だが彼も一歩も引かず、平行線を辿るかに見えたが、エルフ達もこの中立という立ち位置に辟易としていたのも事実。中立ではなく打って出るという強硬派の意見も出ていた。


だからこそ、彼と共に平和を手にするために共に手を組んだ。


彼には人脈はなかった。だが、放浪癖のあるエルフがいた。


夫のご先祖さまだった。ご先祖と言えるほど昔じゃ無いけど。1800年くらい前だから父の世代かお祖父ちゃんの世代になるらしいが彼らは口伝師として世界を渡り歩いていた。世界中の情報を持っていたおかげで中立もしくは戦争を止めるために協力してくれるもの達を探しているとの情報を持っていた。そして彼らは同志として戦争を止めるために共に立ち上がってくれた。




この話を聞いていて最初盛り上がったのはこの辺りだった。

そこからは少し盛り下がった。

戦いの話だったから、人が大勢死んだ。それでも正義のために人々は未来のためにと戦い、数々の戦場を勝利してきた。いつしか戦争に明け暮れた国々は戦争で疲弊した国民達に目を向け始めた。世界中が星々の輝きだけ人が住んでいると思い込んでいた世界が、人が住めなくなった星が増え、星自体が爆散したりしたことで、遠き過去人類が宇宙に進出するときに観測した星々が一掃され残っている星はどの星図にも当てはまらなくなっていることに気づいた。

誰が最初に思いついたかは知らないそうだ。彼自身最後の戦場が1番抵抗の激しい戦場であることは忠告され、そしてそれを理解した上で惑星に降り立つために行動を起こした後だったからだ。


彼が戦場として立った場所は、少しずつ戦争から遠ざかり戦争のない世界を作ろうとしているもの達とは両極端の場所にいた国家。


傭兵のような国であったり、武器を売ることで利益を上げていたりと、戦争のおかげで国が成り立っていたもの達ばかりだった。


私たちの世界は、彼らの金の稼ぎ場所。自分たちの故郷には火の粉すら降らないのに、私たちの世界には、命の火を散らすこと厭わずといった真似をしていた。利益を守るための最終防衛ラインを構築しようとして、それに気づいた彼が最後の戦場だと言って、意気揚々と乗り込み勝利した。


当時彼を惑星に降ろすために無茶した人がいた。身寄りもなく、親戚もいないが莫大な資産を持っていた。

普通であれば国が回収すれば良かったが、今それをすると国益バランスが崩れるかもしれないということで、全ての資産を彼に押し付けることにした。


彼にとって振って沸いた資産。億万長者とも言えるほどの資産は正直、帰る手ができた時から入らなくなった。


だからこそ、投資というあってないようなものに全財産を渡した。



それが、ゼルセルタ航空宇宙軍だった。



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