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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



懐かしの我が故郷に向かうための最後のワープをすると言ってから1時間。


「やはりパイロットに毒味させるんじゃなかった」



この一言に集約された。


だが今現在この船に健常者は誰一人いない。皆ハイネの言い分は理解したが、誰も食いたくないものを食べて腹を壊した。ハイネは苦笑してやっぱりなとか言ったあたりで、食わされた3人で羽交締めにして同じ苦しみを味合わそうと思ったのは、仕方がないことだ。そうきっとそうだ。俺たちは悪くない、


「はずだったんだが」

「それはもう全てハイネがあんな物を貰ってきたから悪いんだ」

「俺のせいだっていうのかよ。縁起物として最高品質の熨斗が付いてたんだ。あの場で要らんとは言えないよ。捨てろってか?縁起物なのに?」

「「お前、この現状でふざけた事を言うなよ!」」



男子仲良く男子トイレという場所で、現在暮らしてた。もちろん安全面を考慮して、操縦系統は遠隔操作で通常航行のみにはなるが、操作可能のなるが・・・


「俺の持つ操縦桿って意味ないよね?ココから帰るには最後のワープを実行すればいいだけなのに」

「ならトイレから出て操作しにいけよ。俺は身動き取れないぞ」

「お前ら黙れよ。それと臭い」

「「お前が黙れ、諸悪の根源!」」



コレが50歩100歩。どっちもどっちという事だ。



3時間後ようやくすべてが解放された。暫くは寝転んでいたいが、その前にワープするように指示して寝た。もう座っている事が苦痛に変わったのだった。



15時間のワープで帰還できるらしい。



星の光が伸びていく。真っ直ぐ真っ直ぐな線を描き時間を飛び越える最後のワープを・・・

数十時間の誤差しかない世界かと思っていたが、向こうの世界とはどれくらい時差があるのかな?


「時差か?100年くらいの誤差じゃないかな?隊長がこっちに来るなら誤差ゼロに近いようにするらしいけど、どうやってるのか俺に聞かないでよ。技術者ですら、よーわからんって言ってんだから」




そして一眠りしてご飯を食べて、隊長と過ごした世界に帰還した。




コレが、俺ハイネと原鵺隊長が経験して人生を賭けた長い長い物語だ。あの時の戦争は仕事終わりに酒の肴の様に語ってくれたので詳細を知っていた。


もちろんこの世界に来た当初も一緒に付き添ってきていたが、また俺の能力のために何処かに飛ばされた。そして記憶を無くしてしまうというおまけまで付いた。原鵺は、この世界でも名前を変えて活動することにした様だった。


ただ一つ言いたいことはある。何で俺の一族ではなく、口伝師の一族の中でゼルセタル航空宇宙軍に所属する者たちの家族と言う事で、偽ったらしい。


どうやったかは俺は知らんがな。



その後のことは詳しくは聞いていないが、俺が智也に案内された時に手渡された端末に俺専用のコードを入れたらメールが1通来ていた。


内容は智也として航空宇宙軍に所属させたと言うこと、父、母、兄が所属するのが探索班と呼ばれるいろんな未開地を回る部隊にいるということ。

祖父として智也くんに必要なバックアップが出来るように手配しているので、何があっても大丈夫だということ。

もし何かのトラブルがあれば連絡してくれ。彼から預かったメモにパスワードと暗示文というのかそれを読み上げさせれば対応可能になるからと言われたが何のことかわからない。だが必要なことなのだろう。君には連絡手段の確率をしたかったが、行方不明になってしまったので暫くは各地に散った知り合いたちと連絡を取り合うので、私の知り合いから連絡を貰ったらこちらに連絡が欲しい。

数年ほどはエルフリーデン星系に留まっているが、暫くしたら旅行に出るので何かあったらこちらの端末から連絡してくれ・・・と書かれていた。


もちろん生活の保証はしたと記載されていた。



その後は、智也隊長に語った事を記録に残すためにメールとして君に伝えておくと言われた。




あの日あの時、原鵺が世界から消えた日。

世界に向けて改めて、発表された。


「今この時を持って、我々は戦争を集結した事を宣言します!」

「この瞬間を持って、国同士の同盟を締結し、国ごとの軍事力を放棄し、全てを統合運用する独自運用を開始します」

「現時点を持って統合組織の名を、ゼルセタル航空宇宙軍と命名し、軍人と警察官、消防士は統合組織のゼルセタル航空宇宙軍として編成されます。

採用試験は後日公式サイトにて掲載します」

「この新たなる組織は、汚職をしていた者たちを徹底的に排除したため、人数が足りなくなるという不甲斐なさもありましたが、1番重要な事として、もう国同士の争いをさせないために軍事力を放棄し、ゼルセタル航空宇宙軍が全ての領域の守護をします」


「今しばらく混乱する世界ではありましょうが、今ココに最初の一歩として軍事力放棄をします」



国民全てに最初の宣言がされた。


世界中に混乱の渦として暴動が起こりかけたが、即座に対応した事で、少しずつ改善していった。



それでも混乱は続いたと最初の歴史的一ページに記されてしまったとかしなかったとか。

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