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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

 

「それにしても隊長はどうしてその改革に着手しようと考えたんですか?それってこちら側の事情であって、隊長がやるべき仕事ではないですよね?」


 急にハイネが隊長に聞いた内容だったけどだいぶ重っ苦しい内容だな。そんな話いきなり聞いていいのか?


「そうだねぇ〜。最初は嵌められたと思ったけど・・・。知り合った仲間たちには本当に嵌められたと思ったんだぞ」


 なんか文句垂れてる気がする。なんでだ?


「もしかしてうちの長老が無茶言ってるのか?俺が言っといてやろうか?」


「いや、ちょっと違うんだ。出会った国のお歴々が知り合いから友達関係に変わったと思っていたんだが、それがまさかの無茶なんだいを振られるとは思わなかった。ま、あの資格試験とか無茶難題は酷かったなー。ハイネ、あの人達に言ってくれるの?いいの?無茶振りすんな、コラ!とか言ってくれる?」


「あのさ、その人たちって俺に心当たりが多少あるんだが、誰?」


 ハイネ、少しだけ引いてないか?

 そして姉ちゃん。今日はオフだって言いながらどこかに行ったな。俺もついて行こうとして、付いてくんなと言われたし。このまま此処でこの2人を眺めていようかな?


「みんなそれぞれ役職とか分からんけど、戦争反対を謳っていた国のオーナーとか、独立国家のピサヤ殿それから中立国のウズラ様とかな。知ってる?この人たち母国ではかなりの影響力を持っているから法律改正とか組織改革をやるなら今が吉だ!とか言ってみんなでワイワイしてたぞ?」


 なんかすごそうな人たちなんだろうな。それでハイネの野郎は・・・アレ?固まってないか?


「えーと、あのさ原鵺(もとや)。その方達がどういう人たちか・・・・知らないんだな。良い。言わなくていい。そうか、あの方達が、いやもう何も言わない」

(ピースって言えば、戦時中にもかかわらずどの国にも侵略せず侵略しないことを絶対に守っている国なんだって言われてたしそれに、独立国?

 あの国はあの国で独自路線で行くから関わるなと言って、全ての領域で防衛しまくってたらしいし、うちのエルフ貿易で稼ぎながら諜報活動していた連中から聞いたことがあるが、あの国に資源を要求されたことがあるが、何を作っているのか様子見さえさせてもらえなかったと言っていた。何作っていたんだろう。すごく気になる。


 戦争反対国家ダントツのナンバーワンといえば、宰相オーディナ様のことだよな。それにしてもオーナーと呼ばせてるんだとしたら、きっと原鵺のやつどっかの会社経営者か何かと思っているに違いない。


 だが、もし本当に俺が思っているような人たちだとすると、確かにうちの隊長としての実力を加味しても経験豊かな方達ならその実力は当然のことながら、見抜いてしまうか)


 何か無表情で考え込んでるハイネの顔をじっくりと眺めてる隊長の姿に俺は黙りこくるしかない。今のお話からいくと俺は関わってはいけない状況だし、巻き込まれたくない。とか言っている側から隊長がこちらにキラキラとした瞳を向けて口を開こうと、すんな。絶対ややこしい事だって嫌でもわかるから。その口閉じてください。お願いですから!


「弟君。今日暇だってさっきぼやいて居たから良いよね?ハイネはこれから俺と一緒に行くとこあるんだけど、こいつと2人とか嫌だから君も一緒に行こうか。あ、ちなみに断るとか無しだからね」


 ほら、さっさと逃げた方がよか・・・もしかして姉ちゃん、これを見越して俺を人柱にしたとかしてないよね?ね?少しだけ不安になってきたんだけど・・・




「で、これからどこに行くんですか?」


 聞いといてなんだが、すでに不安なことがたくさんある。まず最初に、制服着用。これ絶対。とかなんでと言いたい。すごく言いた。


「当たり前だろ。一応以前まで軍の施設だったところだぞ?

 今は少しだけ様変わりして他の組織の人間だった連中もここを利用するようになったけど、やっぱりこういう所に来たんだからビシッとしたい時にはやっぱり制服がいいと思うんだ。

 それにさ、俺の今まで着ていた制服って最近の戦闘や戦争とかで所々ほつれが目立ってきてたからみんなが、俺のために制服を持ってきてくれて本当に感謝感激ってやつよ。ありがとな」


 すっごく嬉しそうな原鵺隊長を見てるとホッとする。

 それでも今は一緒にはいたくない。これからどこへ連れて行かされるのか不安でしか無いからだ。憂鬱な気分を一応押し殺して、隊長の後に着いていく。着いた先にはデッカいカプセル型の何だろう横倒しになってる物にハイネを寝かせてる。あれに俺も入れる気なのは、分かる。手招きししてるし。


「こっちおいで、猫ちゃん」


「!? ブッ」


 隊長が俺に向かって猫という。俺は一体隊長から見てどんなふうに見られてるんだ?


「警戒心たっぷりの顔をして表情こわばってるぞ。いい例えで笑っちまった」


 クソッ。俺の顔で判断したのかよ。

 見んなよな、全く。



「それでコレは一体何なんだよ。隊長?」


「あ?見てわからんか?使えねぇー。睡眠学習っていう優れた機械だよ。コレさえあれば講習を受けることも出来るから資格更新も楽にできる優れ物だぞ」


 胸を張ってそう答えるか。ただし何させたいのかを聞きたかったんだけどな。



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