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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

 

 それならなぜ現状私たちの世界にいたかは謎ですけど。


「しばらくして、俺には時間を飛び越える以外の方法も持っていることがわかった。

 ある日ドアを潜ると違う場所に飛んでいることが多々出てきた。もしかしたら今まで押さえ込んできた能力が暴走しているのかとヒヤヒヤしていたが、違った。弟が悪さをしていたとわかった時、俺は思い出したんだ。俺も大昔、自分の家の開かずの間で輝いていた鏡を動かした。それから天罰のような現象が続き始めたのだと。それから弟を守るため災悪に俺は身を投じることになった。次の能力封じはかなり時間がかかるようになったが、それでも未来を守るには必要なことだと思って。




 そして目が覚めたら、君たちのいる世界に飛んでいたんだ。


 あいつが俺を拾ってくれた。能力の押さえ方と使わないようにするための処置をしてくれたのはありがたかったが、元の世界に戻るのだけは遠慮した。あの時、俺に恋人の1人もできないのは知っていた当時の族長が俺に嫁さんを見つけるといって息巻いていたが、相手が悪い。俺はあいつだけは無理だと言ったのに強引に話をまとめていたからな。だからすぐに戻るのだけは遠慮したんだ。遠慮してたのに故郷のに、今故郷の土を踏んでいるとは、複雑な気分だ」


 長い長い語りから解放された彼の表情は、穏やかな表情をしていた。もしかしたらここにいることすら、奇跡なのかもしれないと思うことにした。そして、宇宙船は行く。私たちの探し人を迎えに・・・。





 遠くで歓声の声が上がっている。

 それをBGMがわりにカフェでコーヒーブレイクを楽しんでいる3人組の私たち。私たち以外でゆっくりしているのは何かとてつもなく怪しい雰囲気を醸し出していたので少しだけ警戒レベルを上げて、コーヒーを楽しんでいた。


 そして警戒していたんかで最も顔の怖そうな男の人が1人頷きながら近づいてきた。



「失礼、貴殿はあのハイネ・バーバリアン卿シュタットフルト殿で間違いないか?」


 私も弟も意味が一瞬分からなくなり固まるが、ハイネさんだけは納得顔で、Yesと答えた。


「ならばついて来い。地底の安住の地から参られた長が貴殿と会いたいそうだ。お連れ様と一緒でかまわん」



 そう言って店の奥に引っ込んだ。


「お知り合いですか?」


 そう誰何すれば、首を横に振るがこの名前で呼ぶやつを俺は1人しか知らない。ついて来いと言われ共に店の地下へ階段を使用して降りていく。


 地下にはさらに強面の男の人やケバい女性も多数いたが、1番はその奥に座る人だったかもしれない。私から見れば拘束されても仕方ないと言える雰囲気の気質ではない方。


「久しぶりだな、友よ」

「あぁ本当に久しぶり」


 彼らは軽いハグをして再会を喜んでいた。

 その後自己紹介をしてくれたのだが、彼はハイネさんの義理の弟さんであるそうです。この世の裏を知り尽くした闇社会の警察とも言える存在で、反社会的な非合法を取り締まる警察の人でもあったそうです。

 自分でも何を言っているのかは分かりませんがね。


 私たちは彼らが話している横のテーブルで飲み物を再度いただきながら話が終了するのを待ちます。

 出てきたのは、オレンジジュース。この地下では1番安全な飲み物だそうです。



「それで今は危険な薬物や銃を規制して欲しいらしくて裏社会にも話を通している最中なんだ。何か困ったことがあれば言ってくれ。多少の融通も無茶も聞けるからな。この世界は闇で覆われていた時代が、長かったがようやく太陽が見え始めたんだ。

 今は雲の切れ間に見えた太陽を拝んでいるが、次にハイネがこの星に来る頃にはもっと太陽がさす世界にしておいてやる。


 だからまた会おうな」


 いいですねぇ〜男のTHE友情って奴を思い浮かべます。


「なぁ姉ちゃん。あの2人さっきから黒い笑み浮かべて喋ってるけど、大丈夫なのか?」


「・・・だ、大丈夫じゃないかな?私たちに被害さえなければいいんだから」


「そうは言っても、ほらアイツ白い粉渡されて鼻で吸ってるぞ?あれ危険薬物なんじゃ?」



 キキタクナイ。ミミタクナイ。振り返ることすらしたくない。周りの人たち男の人たちがこっちを睨んでる気がする。



 ザワザワとした環境下でさらに数分待っていたところでようやくこちらにご到着。


「あぁお待たせしました。久しぶりにうちに来た客でしたから、しっかりと処方しておいたんですが久しぶり過ぎたのか、ねぇ」



 ハイネが少し咽せてる。何故?


「コイツは警察官になる前の数十年間エルフ族一の薬屋の倅だったからな。

 コイツも資格を持ってはいるが、それが理由で当時の警察が裏社会から出てくる未知の薬物を回収できればいいが出来ない場合、必要な場所を提供するから解毒薬を作って欲しいと言われてほぼ二つ返事でOKした変態だ。

 周りからも家族からも猛反対されたのに気づいたら居なくなってたからな。当時は俺が未来に飛ばしたんだろとかあらぬ疑いを掛けられてえらい目に合った」


「ハハハ、懐かしいな〜。ちゃんとその後メッセージを送って誤解解いたろ?もう時効だ時効!」


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