423
誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
隊長・・・・。もう少しだけおとなしくしていてください。助けに来たけど身動き取れるように大々的に動くことできない。
「どうしますか?お迎えはすぐに行けそうですけど」
「姉さんの言うとおりにさっさと迎えにいきませんか?」
兄弟揃ってさっさと回収出来るならしろよと目で訴えかけてきているが、どう考えても報告書が山ほどくるのだから数時間も数ヶ月も変わらん。半年以上と言われたら考えてたかもしれないが、今はそんなことを言っていられる時ではないな。
「もう少し待ちましょう。ただ迎えが到着していることは、向こうに連絡だけはいましてください」
これぐらいしか、手の内ようがないからしょうがない。
「それにしても、兄さんは相変わらずよくわからんなぁ」
弟さんはハイネくんに謎の質問をし始めた。私と弟は顔を見比べて首を傾げる。
「あぁ?何言ってんだ。俺は俺だろ?何を今更なことを言っているんだよ。世界は変わろうが、俺と俺の一族は未来永劫不滅の種族だと言うことがわかって兄さんは大満足だぞ?」
「はぁ、それは昔からの申し送りだから良しとしても、少し派手に世界をまたにかけるなと思ったもので・・・・」
弟くんとハイネくんは謎の会話をし続けていたが、私たちが首を捻っていることを見て不思議そうにしながら、考えこみ納得の表情をした。そして説明を始めてくれた。
「単純に俺とこいつに血のつながりはあるが、実弟というわけではないんだ。悲しいことにな。親戚という関係とは少し違うけどな」
「どういうことでしょう?うーん、俺はこの時代の人間じゃない。もうちょっと昔の時代で生きていたんだけど・・・・気づいたらちょっとだけ未来の世界に飛ばされていたんだ。それを過去数回やらかしたことで、一族がある申し送りをすることにした」
「申し送り?」
なんだろ。すっごく聞いたら後悔しそう。
「過去に生きてきた奴が変な能力を誤って身につけたため、未来に飛ばされる能力を持った。未来に生きる子孫よ、この名前を覚えておけ。彼が現れラングストンという族生を名乗ったのなら保護を求。という申し送りをな。俺が最初に飛ばされたのは、二日後の世界。その後も数日、数ヶ月。数年は流石にしばらくはなかったが、もしかしたら今後もあるかもしれない。それが親が生きてはいない世界かもしれないし、過去に飛ぶかもしれない。それは現時点ではわからないからこそ、今できることを行う。
過去は変えられないが、未来にだけは族長たちにだけ伝わる口伝にして伝えておくと言われて俺は、今まで生活していた。そして日をおかず時間を飛び越えた。
生きていた時代より100年先の未来に飛ばされた。そこには昔にはなかった世界が広がりこそすれ、まだ親は生きていたし、友達もいたがこう何度も飛ばされると紐付けも難しいということから諦めろと言われ能力の抑え方がわからないまま生きるしかなかった。そして家族や仲間たちと日々を大切に生きていたある日、弟が生まれる数日前に飛ばされて絶望したよ。俺が生きていた世界より1000年も未来に飛ばされたのだから。最初は、は?ふざけんなとか思ったけど現実と知ったあの日は本当に精神的にきてしまったな。それでもあの時生まれた未来の一族で1番新しい子を見た時、思ったんだ。俺はこの子にそして今後生まれてきてくれる未来での一族を見るために俺が知っている過去の話を聞かせてやるために未来を守るために何か手助けしてやろうと。決意をしたのちしばらく弟のように思っていたこいつとはしばらく一緒にいたんだ。そして俺が時間をすっ飛ばしてしまう法則性に気づいた」
「法則性?」
「息をつく・・・生活に満足し、充実した生活を送っているうちは時間を飛ぶことは無いということに。俺が毎回飛ぶ時は、親に怒られそうな時や友達とやんちゃして怒られる一歩手前での出来事。それを知ってからは、意識改革を重点的に行うようにした。そして、500年。俺は一度も時間を飛び越えることをしなくなった。
嬉しかった。俺はようやく完治したかは不明でも、症状の引き起こしは軽減できたのだと。イカれてると誰もが匙を投げた病気なのかよくわからないこの能力に俺は改善の一歩を引き出せた」
「それは良かったですね?」
それならなぜ現状私たちの世界にいたかは謎ですけど。
「しばらくして、俺には時間を飛び越える以外の方法も持っていることがわかった。
ある日ドアを潜ると違う場所に飛んでいることが多々出てきた。もしかしたら今まで押さえ込んできた能力が暴走しているのかとヒヤヒヤしていたが、違った。弟が悪さをしていたとわかった時、俺は思い出したんだ。俺も大昔、自分の家の開かずの間で輝いていた鏡を動かした。それから天罰のような現象が続き始めたのだと。それから弟を守るため災悪に俺は身を投じることになった。次の能力封じはかなり時間がかかるようになったが、それでも未来を守るには必要なことだと思って。




