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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



『映ってるかな?聞こえているかな?

我々はゼルセタル航空宇宙軍に所属する諜報部隊だ。君たちは今後我々の所に所属してもらい活動してもらうが、最初の数年は同盟国内部での反乱分子を探してもらいたい。今ココで君たちに辞められると危険分子に判別されるのでもう少し働いてもらう。その後諜報活動はするかもしれないが部隊としては消滅ないし縮小は決まっているから別の道を模索するためにも、働いて欲しい』



突然流れた映像に固まるか唖然となったが、確かに理由としては理解できる話だ。俺たちは皆んな諜報活動(スパイ)をしていたんだ、それが突然明日からしなくていいと言われたところで今までの習慣は直ぐには抜けない。そのせいでお日様の元へ満足に歩ける様になるには、機会と模索がいるだろう。お日様の元に出たければ死ななくていい道を用意するとは、


「人手不足なのかな?」


皆同じ想いなのだろうな。


「あぁきっとそうなんだろう。ならやることは一つだよな?力を合わせて粛清されない様に生き残るぞ」


“オー!”


皆んなが拳を突き上げてワイワイ騒ぐ。こんな未来は来ないと思っていたが、いい景色だホントに見たかった景色に乾杯。

お茶、だけど。そして粛清は言い過ぎだと思いたい。




・-・-・-・-・


諜報活動をしていた者たち全てを帰還して少し下のち、新たな発表が惑星同盟国家全体に伝わった。

それは、とある号外であった。年号の統一という新たなる一歩を皆で踏むことになった。


その年号とは、U.C.




「そうか。もうすぐ迎えの船が来るのか」


「えぇまぁ。長いことお世話になりました」


今話しているのはエルフの中でも特に特殊な出身とも言われるハイエルフの1人で、代々語り部という仕事をエルフリーデン星系内にて代々語ってきた方だ。

そんな彼がココ最近訪れる気配がなかった、大きな転換点を成し遂げた俺に話聞かせてほしいと言ってきた。

ありがたい、俺も歴史に残る名前の1人になるのかと思いつつも、ずっと心の片隅に残る塊を解すことにした。

きっといつかはバレるかもしれないし嫌われるかもしれない。どうなるか怖くて聞きたく無いが、コレが真実。覚悟を決めればあとは早い。


語れ、勇気を持て。

いつかは知られる、なら自分から暴露していけ。

被害を最小限にするにはコレしかない。

嘘を吐くからには突き通すが、平和になった世で隠すのは良くないだろうからな。


勇気を力に、か・・・。フッ、俺は映画の俳優かよ。




さぁ言ってやるぞ!

「俺の名はレイではない」


「え?」


言ってしまった。後戻りはもう無理、なら前へ突き進むまで!



「さてどこから語ろうか。聞かせてくれと頼まれたなら・・・そうだなまずこの宇宙に来た時からだな」


「ええぇ。」


語り部といえども、ノートに書き留めることはするんだな。初っ端から衝撃的な告白をしたからペンを持つ手が震えてる。


「俺は最初エルフたちと行動を共にしていたのだが、彼らがコードネームで仕事をしていたので俺もそれに合わせてコードネームのように周りにレイと名乗っていたんだ。すまない、まずは一つ一つ答える前に俺自身のことを解き明かそう」



続いて爆弾を投下していく。彼は既に驚きを通り越している様にも見受けられたがまだまだコレは序盤なんだから。


「次に俺が誰なのかという質問だな。これについては少し前にエルフリーデン星系に居る知り合いに許可をもらったから話せるんだがな、元々俺自身はこの世界の人間ではないというのはご存じだろう。別の世界で軍人として勤務していたんだが、寝落ちという何とも皮肉なパターンでこの世界のどっかの船にいきなり飛ばされた。

そして移動していたところにエルフたち現れて一緒に脱出。その後彼らに事情を聞き状況が少しずつ分かってきたので各々詳細を少しずつ話すことにしたんだ。

そこでわかったのは、俺の居た世界にエルフの男が一人いたんだが、そいつが何とエルフリーデン星系出身でこの世界の人間だとわかって、そのまま家族のもとに案内された。ココまではいいか?ついていけてるか?」


「そうか、君がハイネ君と一緒に居た人物か。彼は向こうでどうしていたかね?っと、これでは君へのお話ではなくなるな。また次回にとっておこう。続きを聞いても?」


ココでもなにか訳を知っていそうな人物にであったが、今は今回起きたことをなるべく話すことにしようか。


「そうはいっても、そこからはあなたも知っての通り戦争を止めるために各方面と話を行い、周りの国を一つの組織運営にするべく心血を注ぎ、彼らが一丸となって仕事ができる裏方の仕事をしただけだよ。

まぁ裏方=戦場での司令官ポジションというのはいささか凄いことになっては居そうだけど。

それでもあなたが聞きたいのはそういう今までの活動の事ではなさそうですよね?」


「そうですね。今までのことは複数人の語り部奏者の手伝いの者や、語り部一族が詳細にまとめ上げていますから、今聞きたいのは、貴殿の今までの生活と貴殿の思いなどを聞きたいのですが、可能ですか?」


生活・・・それはいいが、思いか。ハイネの故郷を守るためにちょっとだけ無茶やったのは俺も理解していたが、それいがいは行き当たりばったりな行動をしていた自分も少しだけいるんだよな。どうやってはなそうか。



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