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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
数時間前に部下から撤収の準備ができたので所定の位置にて合流して欲しいと秘匿通信が入った。どういう形で送られてきたかで、敵か味方かを判別してたのに、まさか普通の回線で送られてきたものに対して秘匿通信で送り返したとかバカじゃないの?って思ったがコイツ以外は、皆同じ星の出身者で固められていたので誰が送ったか見当がついた。
だがその通信を送ってきてしかも秘匿通信でないということを知らされたのは合流してしばらくした後だったのだから俺の気持ちは理解してくれるだろう?
「で?そのよーわからん謎メールで俺たち全員をこの星から連れ出してくれると?信用が出来る相手からの通信だったんだよな?」
「あぁ、1時間後にな。それとさっき追加情報で割符が送られてきたから、確定情報+身分証明もバッチリ」
この星から撤収するのとテロ行為に対する惑星国家同盟なんちゃらという政府からのお達しで火の粉をこちらに持ち込まない様にと通達が有りそれの対処をしていた。別班は被害者達の救出に24時間行われほぼ全員救助出来たので、数時間前からこちらに合流しテロリスト殲滅or指示役を抹消していっている。
この件に関しては諜報部一同合意のもと、機密文書込みで全員いなくなった方が後が楽という結論の元行われた。先程最後の1人が片付き、機密文書を廃棄出来る物、時間が掛かる物はこっちに持ち帰って処分が確定した。
そして運命的な出会いもココから。1人を除き全員が初めてみる宇宙戦艦かと思いきや貨物輸送船にオレ達は押し込められ、出発したのだった。
「オイ!さっきからひどい揺れだが本当に帰れるのか!?大丈夫なのか!」
窓というかスクリーンに映し出される景色は未だ大気圏を飛行しており、その星空と雲の合間に緑や黄色そして赤色の
!!
『ご登場の皆々様。本日はプライスハッチにお乗りいただき誠に、、、あ』
最後の誠にの次の言葉が出る瞬間、乗っていた船は一瞬にして急降下。皆も突然のことで悲鳴が上がるが、誰も気にしない。シートベルトという便利なものは輸送船の中では多分だが操縦室にしかないのだろう。皆思い思いの場所にしがみつき、曲芸飛行中の輸送船から叩き落とされないようにするのが精一杯。
俺の臓物が浮き上がった感覚が全身に伝わったかと思うと次は押し潰される重圧感。今度は横Gから叩きつけられるフルボッコの様な重低音と共に異様な鋼鉄の軋みが耳を突き抜ける。この異様な場所に終わりはまだかと思った瞬間、呑気な“ポーン”というアナウンス前の音に笑いが込み上げて来る。
『誠に恐縮ですが、、、、現在出発地からの猛烈な嵐で、出発に難航しておりま
おりますが、到着地のてんkッ
天候は晴れ。快晴の予報になっッ』
最後の放送は舌を噛んでしまい絶叫で終わった。
文脈は普通なはずなのに今までやってきた中で1番面白い帰宅となった。
宇宙空間にでて暫くすると艦長以下操縦士達も出てきた。コレから船を乗り換えるので準備するよう言われた。紹介された艦長という男性は口に布を押し込められて喋ることすら叶わなかった。
が、ココには艦長の顔を知る者が多数乗り込んでいたことから、熱い感謝を表した。主に平手で肩をバンバンと殴りつけてだけどな。
「ん!ん!ん!!」
常に叩かれ、逃げる場所すらないため必死に殴られまいとしたが、他のパイロット達からも見放されて全員からの熱い感謝が伝えられた。
もちろん俺は顔面目掛けて殴ったが。ふざけんな、テメェのせいで酔っただろが。お前の操縦ならあの星で諜報活動続けてたわ。
「と、あのバカが迎えにきてくれたので帰ってきたが見ろよみんな!静かな海が俺たちを出迎えてくれてるぜ!」
テンション高めの部下A。
俺たちの本名も通り名も捕まった時にバレないように今回の作戦では名前を伏せていた。俺は小隊長、呼び名は隊長。A班とB班はそれぞれアハン君とビッパン君と呼ばれてた。他は部下AとBで呼ばれてたけど、俺も詳しくは知らない。だからこそこのテンション高めを抑えれる手段が俺には無いのだ。
だが、ココには俺以外もいるから、
「ハイハイハイ落ち着け。そうだよな。隊長はあの星に来る前に終戦の後処理してきたから、静かな海というのに経験があっただろうけど、俺たち2人は戦時中からずっと食うか食われるかの諜報活動してたから静かな海を見て興奮したんだよな?」
そうか、俺たちが終戦後に合流したがこの2人はまだ戦場にいた時終戦を迎えたのか。戦争の最後は最期の戦いとばかりに戦っていたもの達とまだまだ混乱と戦争をして欲しいもの達に分かれていたとは聞いていたが、コイツらは更にひどく国から終戦と同時に帰国の指示が出るわけではなく任務継続。更に以前は敵同士だったものたちと組めと言われてた口だったな。それを寛大に受け入れてくれたんだ。ありがたいよ本当に。
『映ってるかな?聞こえているかな?
我々はゼルセタル航空宇宙軍に所属する諜報部隊だ。君たちは今後我々の所に所属してもらい活動してもらうが、最初の数年は同盟国内部での反乱分子を探してもらいたい。今ココで君たちに辞められると危険分子に判別されるのでもう少し働いてもらう。その後諜報活動はするかもしれないが部隊としては消滅ないし縮小は決まっているから別の道を模索するためにも、働いて欲しい』




