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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


「まず統合された組織の名前は、ゼルセルタ航空宇宙軍という組織名になります。


次に、3つの組織を統合したときに発生する組織的しがらみと役割の範囲ですね。


まず、消防と警察からお伝えしましょう。



1、消防官という肩書きは存続することになります。

2、警察官という肩書きも存続します。


では、何が変わるかと言われると、ゼルセルタ航空宇宙軍所属の消防官、警察官となります。例えば、私たちが今いるこのワルピオンにて名乗ってもらうとしましょう。例題としてですがね。


ワルピオンの消防士と警察官の所属部署はこうなります。

ゼルセルタ航空宇宙軍 所属 消防師団ワルピオン本部 第一消防隊 ポンプ班

ゼルセルタ航空宇宙軍 所属 警察師団ワルピオン本部 第一警察隊 警邏班


と、見にくいとの指摘のありそうな名前ですが、利点があります。組織のしがらみがなくなりますので、救助要請、消火の範囲が広がったなどの応援要請に応えるために各星系内にいる共通の仲間たちの応援が受けれるほか、犯人の逮捕で必要な情報が、組織という一括りのため、情報交換などが密接に行えるようになります。それ以外にも軍からのテロなどの情報が一度上層部経由で上がってから各組織に行くのではなく、直接必要な部署に伝達できる組織計画になっています」



まぁ、言いたいことは分かる。記者集団も発表している者たちですら消防士に軍を名乗らせるのかとか、警官なのに下部組織になるのは如何なものかと思っていそうだが、そう思うなら組織統合がどうしてなったのか聞かないといけなくなる。

記者たちも何となく原因の把握はしていたのか悟ったのかどちらかだろうが、コレはないだろうと思ってついつい所属部署を聞いてしまったのだろう。

後日この時の質問をした記者とばったり会って、その時の心情を聞いたらやっぱりこちらの思惑に気づいたが、咄嗟に質問を変えれるほどの技量を持ち合わせていなかったのと、動揺もしていたらしい。一般市民からしたら賄賂や不正も、違う側面から見れば言い逃れできる口実にもなっていたり、情報提供の横流しで記者達の良い飯代に貢献していたためだった。


記者の動揺は、今後二度ととはいは行かないだろうが暫くは情報提供がないので、情報のすっぱ抜きや事前情報入手できずに廃業するかもしれんらしい。



そこまで酷い抜かれ方をしなかったら、こちらも気にしないはずなんだが、良くも悪くもそういう情報を抜くと軍からの強制捜査権が発動するのでしばらくは様子見するそうだ。




そのことを警察官や消防士に伝えると、大層喜んだ。理由は分かりきったことで、情報を漏らしたくないものや秘匿理由が正当な物なのに、金さえ払えば教えろと言ってくる記者たちを振り切れるとして肩の荷が降りたと喜ぶ者が沢山いた。

なぜ多いのか聞くと、断れない者や経済的な理由から賄賂を貰っていたり周りが口止め料ならぬ横流しを強制していた者などから喜びの声が出たからだった。


経済的な理由については、上司や支払い元の出し渋りや横領が罷り通り下っ端に正規の値段を払っていなかったことが原因だった。


そういう者たちは早速、軍の監察室と合流した警察や消防の者たちにより一掃されて今までの分を全て支払われた。



こうして内部のゴタゴタが落ち着き始めた頃に号外が、惑星同盟国家全域に広く知れ渡った。



“号外”

‘本日正午から全ての軍・警察・消防はゼルセタル航空宇宙軍に統合され、新たな組織運営で開始されます。


制服は順次配られるため今は以前の制服で活動という事になりました!


この新組織には活動範囲が示されており、宇宙空間まで範囲が適用されます。

ですから犯罪などを犯し、宇宙に逃亡した或いはしていた者たち全ての時効が今日の正午から無期限に変わりました。従って逃げていた者たちは速やかに最寄りの警察署まで出頭を・・・。

そして殺人罪だけは、全ての惑星で時効が存在しなくなり捜査機関は全ての惑星同盟国家の領域内であれば捜査協力や追いかけるための手段さえあれば自力で刑事たちが星を飛び出せるようになりました。


今回施行された新たな警察官による逮捕権は軍関係者にも適用されます。よって逃亡犯が、宇宙空間にて軍に確保されれば所定の手続きから手配した惑星に強制送還されます。

この逮捕権には消防官は持ち合わせてはいませんが、犯人確保のための捜査協力は持っていますので、各部署での示し合わせが終わり次第、行動開始となります。



今回行われた合同組織運営について初代司令には各方面からの強い要請で司令に抜擢されましたが、名前や顔の公表は控えるとの説明がなされました。



以上、惑星同盟国家記者クラブからの合同発表でした’



凄まじい情報量と共に各地へとばら撒かれた号外である街では歓喜の声が上がり、寂れた町では悲嘆と怒気が溢れ、無反応をする場所はどこにもなかった。


彼らはこの組織を目の敵にすることが難しいほど恐れ慄く事になったのだ。



そして、全世界初の平和の式典が今ここに行われる事になった。



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