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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

『次にこちらで作成している担当移動範囲外への転勤は控えて欲しい』


「それは特殊な消防官や上層部に預かる一部の者達だけで、一般消防官は移動は今までのものになるよ」


『それから人事移動や採用試験にはこちらの基準を適用していただきたい。もちろん移動させるための命令書を持参されたところで、基準に満たない者が、あれこれと口を出すのは大変いただけないのでな』


 やっぱりきたな、“基準“。


 これがこの軍、警察でも最も拗れた部分だった。どんなに内容を突き詰めていっても、ある程度の妥協が必要であったとしても、“これだけは“と言う最も必須な部分だけは相互で認めることができなかった。消防もこれを持っている。あれだけ揉めた内容を再燃させないための条項をまた作らないとな。


「わかった。なら、これを参考にしてもらおうか・・・・一応これ基準でなら理解してもらえるだろう?



 1、統合組織設立のため、各自の最重要基準を選出し、それに準ずる資格の者のみ採用される。

 ただし、最重要項目である基準が2つ以上持っている者のみ部署の選択権が持てる。

 基準が一つの場合、各大隊中隊小隊あるいは班への希望願いは出せる。

 採用されるかは班リーダー以上の権限者のみ。

 事務型に移籍する場合、階級章は引き継がれ、昇格降格あるいはそのままである。


 −1、軍の採用基準

 ・武力を使用するため、戦闘を行える者

 ・体力・精神面を鍛え抜くことを了承できる者

 ・ルールや上官への命令に従うことのできる者


 −2、警察の採用基準

 ・武器の使用を極力控えての相手への拘束術

 ・志

 ・ルールを守り他者を守れる優しさの者


 −3、消防の採用基準

 ・体力精神面を鍛える向上心のある者

 ・協調性

 ・ルールを守り人々を助ける意思のある者




 2、統合組織設立で基準に満たないものは、事務型採用試験に合格した者のみ採用される。事務型採用された者が現場に出る場合、採用年数5年と資格基準を得るための受講講座を受けてから採用試験に挑むこと。


 ただし、睡眠学習では扱わない範囲を出題するので、学習に関しては実力で受けること。

 事務型採用試験、昇給試験を合格したものが与えられるものが持つ階級は、基準を合格し部隊に配属された時に階級章ま抹消される。


 3、給料は一律階級制度での支払いのみとするが、現段階ではそこまで決めれていないので、統合組織が設立されて正式稼働したのちに階級支払い制度を採用される」



『うむ。単純明快というわけにはいかなさそうだな。それに我々消防官から警察官、軍人への転属配置換えなどかなり重要なことをどうしたいか?それはどう思うのだろうか?』




 消防官の採用条項だけで確認するならまだしも、本部仕様で行うのか、勤務場所で採用されるのか・・・・

 それ以外の分野ですら突っ込まれるか。


「あぁぁ〜、もうめんどくさくなってきたな。統一組織としてまず、各軍・警察・消防の人事移動は資格を有する者以外は人事異動はさせず、採用試験は入りたい組織への応募条項で可決。ただし、全星系内での統一は目標にしたいから、ある程度のおおまかな採用基準を明記した上で採用担当者は本部付き扱いで出向ということで各エリアに派遣。それにしよう。その方が、後腐れないだろ?」



『・・・。本当にそれでいいのか?私から見ても先ほどの条項の方が整っていたが・・・・私たちが無茶を言っているのはわかっていたが・・・・そうだな。消防関係者としてなら、了承しよう。ここまで譲歩頂いたのだから』


『警察としてもそれで構いません。資格の取得を行えば、軍事にも消防にも関われるほど内部関係でのゴタゴタがなければ情報をやり取りする場合でも蟠りがありませんし』


 軍事的に教えれないことは多いかもだけど、テロなど未然に防げる内容をある程度、情報交換できていれば、それに越したことはないかな?



『・・・・・軍は、その提案に乗ります。ただし、こちらには消防・警察双方の窓口が常にどの星系にも出向していてほしいです。戦争を未然に防げるのは、スパイの炙り出しなどができる警察のお仕事。

 災害などでこちらから人員や物資、機材などの提供ができるため、皆さんとの情報共有が常にできるよう、お願いしたいですな』


 素晴らしいことを言ってくれたな。


「俺もそれは賛成だが、みんなはそれでいいのか?」


 軍人も警察も消防も全員が首を縦に振ったことで今回の最大の案件はこれにて閉幕。よかったよかったとひと段落になったのだった。








「・・・と、いうわけで全てが上手くいったような気がするとこまで来ました」


「ありがとう。レイくん、君のおかげでこちらに余計な仕事が来たが、おおむね良いと言えなくもないからな」


「それは、良いと言えばいいのに。それでなレイくん」



「はい」


 ・・・今?何やっているかというと、以前から各国のお偉いさんたちの前に出て報告会というやつをしていたんだけど、以前から知っていた人たちは一時帰国で帰っているらしく、今はこの場にはいないが、決まったことを教えるメッセンジャーくらいはできるとのことなので聞きに来た次第だった。




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