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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

 これでも計画通りに物事を進めるために反発も暴動まがいも恐れていたが、戦争を止める平和への第一歩を共に進めませんか?の一言でまず、こちらの意見に耳を傾けてくれた。それが今回の軍と警察の統合合併了承に至ったと考えてはいたが、まさかのまさかで消防はこれに猛反発。我々には我々のやり方があり、戦争を減らすのと火を消し、人々を助け、救助する特性を持つ我々に貴様たちとの友好な話し合いとやらに納得はいかない。と、彼らは再三にわたる吸収合併に伴う統合処置を一切理解してくれないだけにとどまらず、こちらの要請には断固として、従わないという趣旨の署名活動さえもいとわないと通告してきた。



 これに、対処するために癖強助っ人たちを投入し、どうしてこうなったかを最初から最後まで話して伝えに行った。かなり手厳しい意見と共に、少しづつ理解してくれる惑星内部の一部の消防から、惑星規模、星系全体にまで話が伝わり、説得を続けてようやく全消防官が見守る中での合同会議にまで漕ぎつけるまでに至った。


 彼らには彼らの意見があるが、これを機に全員の意見と意思を一つにして前へと進めるように努力しよう。




 さて、時間だ。会議を始めるとしようか。


 大きな講堂に証言台のような場所がポツンと置いてありその席に座るのはオレことレイ。

 その周りに座る数人が癖強助っ人達3人と秘書官。

 そしてさらにその背後には会議に出るためこの場に来れなかった仕事中の者達がズラリと並ぶ大きな画面。


 さぁ目標は達成できるかな?



「皆さん。改めまして、本日多大な時間を使ってこの会議に参加してくださったことを大変うれしく思います。まず初めに・・・今回の議題と言うか着陸地点を伝えておきます。


 軍関係者と警察関係者、そして消防関係者の方々が全て同じ組織に組み込まれ転勤場所は地域ごと大陸ごと惑星間、星系を渡る形で移動してもらいます。

 地域や場所によって消火活動のやり方が多岐に渡ることは理解しています。 


 消防士の皆さんが行ってきたやり方が、決して間違っていると言うわけでも、矯正したやり方を徹底するわけではありません」



『じゃあ統合する意味はないじゃ無いか!』

『お前じゃ話にならん。もっと話のわかるやつを出せ!』



 そうだそうだ。周りに配置されたモニターからスピーカーからのヤジが大量に降って沸いた。


 今彼らが思うことはただ一つだろう。こんな面倒なことをして混乱に招かなくても俺たちは俺たちでなんとか出来る。だからお上は口を出さず黙ってろ。と言った感じだろう。大まかな話も彼らの意見も分かっているが、彼ら全てが悪いわけでは無いが、賄賂や犯罪に加担している者達の追い出しや拘束逮捕には相応の痛みを払わなければならない。

 彼ら消防士だって優秀なものがいても希望する部署は金で買わなければ入ることができないと聞いた。矛盾している。


 この声の大きなもの達は利益を得ているか金を払ったもの達が声を上げていると全消防士代表のクロト君は言ってたからな。こんな大事な役目ですら重要ポジションという認識はされず厄介な椅子だと言うことでイヤイヤ座らされたと、聞かされた。

 もちろん今回の招集すら重要だということを理解していたもの達が、無能ではなく優秀なのにコソコソ影薄く仕事していたクロトに目をつけてその椅子に座らせたらしい。この話はクロトのいない場所でコソッと教えてもらった。


「レイさん、ここはガツンと言っても大丈夫です。騒いでいる人たちの特定は完了して逮捕状請求掛けましたから」


 サラッと言うようになったクロトのこの真っ黒発言に、もちろん怒り心頭の方達。


 画面越しからお肩をポンポンされて連れて行かれるが、何故か抵抗するもの達が一定数いるようだ。公務執行妨害で手を出しちゃった人たちを全員もれなく拘束されちゃってた。ガッツリ画面に映ってた。


 そしてヤジを飛ばしてた方達が一掃されたらどうなったか。


『すまないな。ようやくまともな意見を言っても叩かれずに済みそうだな。そして今回骨折って働いてくれたクロト君には大変感謝してる。周りからの圧力にも耐えてくれたおかげで、こちらの改革も漸く終わった。


 レイ殿の以前からの提案を受ける。ただ少しだけこちらからも条件というかなんと言うか』





 そう、クロトを矢面に立たせ陰でこちらに接触を図り今回のための目回しを行っていた。




 そこで分かった情報が今彼の発言中にメールにて送られて来たが、コネや賄賂で花形部署にいるのは当たり前。それ以外に敵国が入隊して官公庁や軍関連施設に対する装甲の薄い場所に対する攻撃見積もり調査や放火などを含む火災での攻撃など、消防を隠れ蓑に活動していたとのこと。


 今回の統合の話し合いが秘密裏に行われ、炙り出しが完了した事で事前に計画していたスパイを含む者達の拘束に取り掛かった次第だった。

 善良な一般市民もとい、いち消防官達の知る事なくサラッと終わりを告げ、彼らが独自運営や先走りせずに歩調を合わせてくれる手筈が整った。



「分かった。あなた方の要求を聞こう」


『まず今現時点で危険人物ないしマークしている人物以外の組織加入は全員として欲しい』


「それは当然の話だ」


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