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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
あけまして、おめでとうございます。
2025年1月1日ですね。
今年も、よろしくお願いします!
「艦長、副艦・・・みーちゃんさん。あの小惑星から逃げ出そうとしているのはお偉いさんだけで実際に動かしている人達は置いて行こうとしている。これはどう言う意味かわかるよね」
「うーむ」
「あー、コレがさっき言っていた。惑星に落とそうとでもしているのかな?」
そうだと思うよ。想像したくもなかったし、実現して欲しくなかったけどさ。
一体この後の処理どうしようかな・・・。
「レイさん。ピース国家元首から通信が入りました」
「繋いで下さい」
『久しぶりですね。先ほどコチラに情報が回ってきましたよ。今は戦闘が終了して護送中だとか、何かお手伝いすることなどありますか?』
本当に久しぶりの会話だ。だからこそ学がないと言うわけではないが、彼の方が軍人達より詳しいだろうから聞いてみることにした。
「護送中なのは間違い無いんだけど、ちょっと問題が出てしまって」
『問題とは?』
さてどう答えるか・・・。
「まず現在の状況を伝えると、小惑星を改造した敵型の居住空間型小惑星を使い大型捕虜護送用の輸送船に改造してゆっくりと移動中。
コレが現在の状況。
ココからが本題というかこちら側がなぜゆっくりとしたスピードしか出ない機構にしたかが的中してしまった状況にある」
『機構?』
「エンジンを乗せるときにワープ出来る機会を搭載させずに、遅いスピードしか出ない仕様にしてそれ以上は特殊な工具などが必須になるため工具自体を回収してその場には無いようにした。
なぜスピードが出ないようにしたかというと、小惑星内での反乱や上官達の無茶な命令で惑星特攻なんかやられては溜まったもんじゃ無いと思い行動していたんだが、その行動を裏付ける様に小惑星内でトラブル発生至急ここからの避難を要請すると告げてきた。詳細は言わず難民が犠牲になったとも言わず我々だけを救助するよう求めてきてることからたぶん想像通り何かと思ってどう行動したらいいのか迷い中というやつだ」
気が遠くなるほどの警戒が必要なのがいやらしいな。
『ところで一つ聞きたいことがあるのだが、今の護送スピードについては聞き及んでいる。だからこそ聞きたい。
現在移動し始めてから何時間経った?』
何時間というか、もうだいぶ日数が進んだ気がする。
えーと、カレンダーで確認っと・・・・
「5日かな?」
『そうか。ならば聞きたいが現在その辺りは小惑星群か否か?』
「レーダー担当の話だともう間も無く切れ目に差し掛かるってところらしい。としか分からんよ」
『いや、それだけ聞ければ十分だ。その切れ目あたりが我々が領有する宙域で切れ目は国境に当たる。そこまで護送したら、帰っておいで。
そして、レイくん。全ての工程は終了。帰ったら次の目標には君の頭脳が必要だ。大至急帰投を考慮に入れて用事を済ませろ』
なんと!もうそこまで来ていたとはびっくりなニュースだった。ならばもう少し頑張ろうと思った。
それに、全ての工程・・・・。そうか、全てが・・・。了解した。待ってろよ。
「レイさん、艦長それからみーちゃんに質問なんですが、帰る時は全速で帰ります?」
「小惑星帯を抜け切るのに残り16,000kmを切り後数時間でこの護衛を終了できると言うのは良いことだと思うが、全速を出したりしたいのなら危険エリアは回避した方がいいぞ。な、副長?」
「んー、ワープしようにも星間図が確定していない場所でもワープには多大な時間が取られますよ」
あぁそう言えば、俺の居た世界だとワープする時ある程度の索敵を行なって高速演算するとは聞いていたが理論を何度聞いても分からず最終的にはそう言うものだと納得させられたっけな。あの時一番近い理論的な仕組みでアニメ映画を例えに出された時は流石に呆れ果てたな。全話見せられた。テレビアニメから劇場版まで。
そして参考資料はまさかの劇場版リメイクの方だったから今でもちょっと恨んでるよ。リメイク版だけ見れば良かったのにな。
「・・・イさん、レイさん!」
ハッ!
「やべっすまん。違うこと考えてた」
「疲れてるとこ申し訳ないのですが、どのルートを通るか決めてもらっても?」
・・・・。君たちがこの艦の艦長と副艦長だよね?俺、今更ながらに思ったんだけどさぁ、部外者に航路を決めさせるのはちょっとまずいんではないのかな?それでも良いって表情してるのが1番怖いけど・・・・。
「で、艦長はともかく、みーちゃんさんは小惑星帯を突っ切るか、ワープするかで悩んでいたけど、どちらの方が、良いと思ってるの?」
「んー。私的には、小惑星帯を避けて航路設定する方がいいと思ったんですが、それをするとこの小惑星帯を大幅に回避したルート設定になってしまって帰還時間を大幅な見直しまでしなくてはいけなくなるんですよ。なので艦長に確認したのですが、この辺りに詳しくなくてそれならいっそレイ殿にお伺いをかけて多数決で決めようという話になったんです」
それが、俺に振った理由か。だがかなり危険な案件だが、そこは先の戦闘の指揮をとった時のことを考慮に入れてくれてこちらに話を振ってくれていると思いたい。
「なら、こちらから言えることは少ないですが、幾つかあります。
まず、最初に聞きますが、航路設定上現在我々が通ったルートは全て記録されてますか?
記録されているのでしたら、そのルートを計算しながら飛び、計算終了後にワープを実施する案が一つ目。
二つ目の案が、小惑星帯の切れ目を確認し計算して、短距離ワープを実施し何も無いあるいは通り抜けれるワープポイントを選定してルート計算を行いワープを行う案を二つ目とします。
最後にこの場所に来たルートを可能な限りのスピードでかっ飛ばしながら戻る案が三つ目になります。
さぁ、どれをあなたがたは、選択しますか?」
「1だ!」
「1!」
『1です!!』
おぉ、艦長副艦長それに今この場所にて聞いていた艦橋メンバー全員の回答を聞き、俺は満足げにこう答えた。
「なら、準備しろ。
この宙域から・・・・・・帰るぞ。
戦闘・・・・・・。戦争は、終わりだ。この通信を聴いた者たち皆にそう伝えろ!
辛く、悲しい時代は終了だ。戦争は、終わりを告げて、平和路線を開拓するために我々は、今から本国に戻る。再集結せよ。繰り返す。
再集結せよ。
再集結は、3日後だ。以上」




