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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

 

 逃げないはずだ。



「あいつらは逃げない。たぶん次の作戦くらいは考えているはずだ。ならその作戦が完成されるまでは俺たちが持ちこたえないと、だろ?さぁレイ?お前は外に居る部隊たちをすぐに呼べるか?この場所落とすぞ!そしたらこの場所に居た連中はサクッと船に乗せて宇宙に送り出してやろう。いいね?」


 あー。無茶ぶりだけど・・・。まぁいいか。俺が建てた作戦もうまくいくにはもうこの方法くらいかなっとおもったけど、他の方法もあるけど今彼らはノリに乗っているからな。計画がうまくいかなくなったらこちらから違う対応を指示すればいいか。






 その後、基地内の敵兵は外に居た味方の突入で戦意喪失したため地上部隊全員の降伏が確認されて武装解除された。



 そして考えないようにしていた救出部隊は来た。かなりの無理をして降りてきてくれたところもあったが、全員無事に降下し合流出来た。そして現在の状況説明を行い上空に待機している戦艦たちの武装を破壊してこの宙域からの撤退を敢行させるよう命令を下した。


 一悶着はあれど順次自分たちの艦で自国に戻れる手順にしていただきこの場からの同時撤収を行なってもらっているらしい。


 今彼らの船も武装解除に対してどの様に直せないよう破壊するかで揉めてるが。



「それ以上の破壊は居住区に被害が!」


「気密シャッター下ろせば問題なかろう?」


 と色々なところで問題が噴出しているらしい。気にするな、俺は知らぬ存ぜぬを押し通して帰路への航路策定中だ。



「艦長!捕虜の彼らがつぶやいているところを聞いたんですが、」


「盗み聞きはどうかと思うよ」


「今、そんなことどうだっていいんです!彼らの話を纏めると、この近くに偽装小惑星をこの辺りに置いて居住区の様に使用する目的があったそうです」


「!? それが事実ならそのデカ物も追い出さなくてはいけなくないか?」


「ですがなんらかの事故で多数の死傷者を出した事で人員は撤収してはいるものの粗大ゴミを置いておくのは忍びない的な事を言っていました」


 おいおい、そんなゴミを置いていかれても困るし。確か今だいぶ混乱してると聞くし、コレで解決するのでは?


「・・・。確か武装解除の件で揉めてると聞いていたが、その小惑星に全て係留させる形で一緒にまとめて帰ってもらわないか?もちろん武装は全て潰すが、小惑星は一回中の空気を全て抜いて艦船の循環器系を動かせば使えるだろうし」


 我ながらいい案ではないか?



「では、そうします。艦長もレイさんの様な発想が出来るようになったんですね」



「おい待て!どういう意味だコラ!!」




 はは、艦長にコレまでの投げやり加減は見てて楽しいが、やられる方はたまったものじゃなかったからね。いい気味だとでも思っておこう。それにしてもこの小惑星型居住区と言うのはいい発想だが、何があって事故を起こしたんだ?





「何らかのガスが発生してしまって死者が出てしまったそうですよ」


 俺の独り言を聞かれたらしくホットコーヒーを手渡してくれながら教えてくれた。彼女は先程軽い毒舌を艦長に吐いていた子である。


「いいのかそんな重要な事艦長に教えなくて?」


「良いんです♪いつもいつもこっちに無茶なんだいを振ってくるんですよ。それにちゃんと副長には言いましたから。苦労人なんですよあの人」



 ココにも苦労人が居たらしい。可哀想ここの乗組員。みんな振り回されてる気がする。何とかしたいけどまだ何にも手立てが無いな。


 そして情報を教えてくれた彼女と少し喋ってると制服を着崩したおじさんが登場したのが見えた。



「ほらほら君たち、彼の邪魔してないでさっさと仕事に戻りなさい。小休憩もいい加減にしないと艦長みたいなグータラ人間になっちゃうわよ!」



 おーおー。濃いな。このオッサン、オネェ風だったな。艦長もそうだけど、この艦の乗組員ってクセ強い?


 考えたく無いな。こうして見るとこの艦の特性はクセ強乗組員の艦なのかもしれない。



「あっ!みーちゃん。ごめんね!今戻るね!」



 みーちゃん?あの顔で?オッサンですよ!?




「あぁ?てめぇ何人の顔見て気色悪って眼してやがる!」




 やべ、バレた。死ぬかもしれな・・・・。




「みーちゃん、許してあげて!この船に普段から乗っている人じゃないから耐性無いんだよ。


 あー、レイさん。紹介するね?うちの副長のみーちゃん。本名は忘れたっていうか、名前長すぎて覚えてなくてみんなみーちゃんって呼んでるの。だからレイさんもみーちゃんって呼べばいいよ。副長とか言うと怒った顔して締め上げてるから。


 だからみーちゃん。許してあげて?それと今夜女子会開くからシフト何とかして?」


「わかったわ。男どもをシフトに入れておくから女子は私の部屋集合ね?あと誰でもいいから化粧水少しもらえないかしら?思ったより使用頻度高くて切らしちゃったのよー」


 す、すげー。会話が成立してる。俺には高尚すぎて俺には付いていけない。


「あ!ほらほら、休憩時間終わっちゃったからもう戻るね?レイさん、またね?」


「あ、ああ」



 パタパタと駆け足で戻る彼女を見ながらこの背の高い人物に目をやる。コワい。








「おい。お前、ちょっとこっち来ようか?」



 !?

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