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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



「カモフラージュの件は了承したが、それなら俺がついて行ってレイが領域の監視部隊と共に行動を共にするのはまずいのか?」


「それなんだけどさ、その惑星っていうのは、本当に拠点を置いて生活できるだけの惑星なのかな?水とか空気とか食料とか存在しているならそれこそ開拓したほうがエルフリーデン星系のためなんじゃないのかなとも思ったんだ」


「あぁそういうことか。彼らの居住惑星が増えるのか、ただ拠点を置いている惑星と名ばかりの星屑なのかの確認も含まれているのか」



「確認というか、もしその惑星で人が住んでいても十分な環境でありながら生命に必要なものが無いなら惑星調査だけしてもらって、帰還してもらうことも視野に入れてるんだけどな」


「どんな調査するんだよ?そこに人が住めるかどうかって話なら見て降り立って確認すればいいだけじゃないのか?」


確かに、通常考えれば誰だって同じ回答を得られるだろうけど、俺が思っていることは少々違うんだ。


「少しだけ訂正させてほしいんだ」


「なんだよ」


「その敵拠点というのはいつから存在していたのか?それだけ大きな惑星という報告を受けているのにそんな場所に敵拠点を築きこちらに最近まで見つからなかったというのはあまりにも不自然だということだ。もし、以前から住んでいた者たちが居たのなら彼らは連れていかれたのか?殺されたのか?今も搾取されているのか?この考えでさえ確認したいことが3つも出てくる。ならその惑星というところにたどり着いたとき、俺の疑問は解消されるのか?それが調査と確認を含めたもの。そしてその調査に必要な物は時間と調査できるだけの気力。


そのすべてで合致している人物が二人ほど居ててな。すでに打診してOKをもらっているんだ。


ドラゴン族の彼らが出向いて確認してきてくれるそうだ。彼らの調査内容は生命活動できるか否か。敵拠点の存在はいつからあったのか。現地民は存在していたのか?また要塞並びに拠点設営できるのか?開拓すれば生活できるようになるのか?これくらいかな。彼らはこの戦闘に共に参加する船に乗ってもらって彼らだけをおいてくる可能性もあるということも了承を得ている」


「それは、長時間の労働で過酷ともいえる期間置いてくることは了承済みなのか?

そして調査官はドラゴン族。確かに彼らなら最悪自力で戻れる可能性も持っている素晴らしい話だと言えるが、実際に帰れるかはわからないんだよな?・・・・。そうだった。確認済みなんだよな。


なら長期間の調査も宇宙空間での移動も可能となるわけか。なら俺がこれ以上口出すことはしない。納得も理解も得た。あとはレイが問題なくやってくれるだろうからな」





・・・。その自信はどこから来るのか、謎だ。謎だがもういい。艦の離陸を開始すると艦橋からのアナウンスが入った。今は特殊部隊の人たちと一緒に控室で待機中。もちろん前方の景色は見えている。


「それで、ナイフを研いでいても先頭になる可能性は無いってのか?」

「だけど落ち着くためのルーティンは必須だってことっすよ。レイさんには何か無いんですか?」


「・・・んー。ボチボチ外の景色を眺めながら今後の展開を考えている」


「それは・・・・・。面白いルーティン、だな」



おぉ~ドン引きされてる気がする。というか引かれているのは確実か?


そんな折、エルフリーデン星系に入ったと報告があった。そしてこの後の活動をするために必要な確認をするために全員で最後の打ち合わせを始めた。



『まもなく最大望遠で目視可能な距離に近づいたため最終確認を行います。


1.敵施設への威力偵察は基本禁止。

2.攻撃範囲外からの通信による撤退勧告を緊急チャンネル含め全チャンネルで行うこと。

3.攻撃の意思はないが、撤収できない場合即座に行動せず一旦本隊に指示を仰ぐこと。

4.もし、惑星内に生命体がいない場合、即時連絡を入れて、闘争を図っている敵対者たちの船舶に臨検することも視野に入れた連絡を入れて調査すること。


5.敵撤退完了の確認方法は以下の通りでのみとする。

・敵拠点を含む全てを全力スキャンし惑星内に人間と思しきものがいない事が分かるまで完了報告はしない事。

・敵拠点の全てが大地から消え去り跡形も無い時惑星スキャンで人間がいない事が確認出来るまで完了報告はしない事。


・上記のどれにも当て嵌まらない場合、すぐに指示を仰ぎ本隊の命令を待つこと。


以上です。意見その他はありますか?』


確認した声は誰なのか一切不明だったけど、特殊部隊である隊長からの質問が飛ぶ。


「では、一つだけ。この作戦では戦闘は極力控えるということでいいんですね?」



そう。この場所に来るにあたって焦点はどこになるかは話し合いでもちょっとだけ問題になった。


本当に、敵は撤退したのか?それともあの通信を送った者たちだけが逃げたのかが分からなかったからだ。そしてエルフたちは自分たちの後方に位置した場所に住める星があったということすら知らなかった。なら調査は彼らを排除した後にしなければならないのかとも思っていたが、エルフの中でも天文学者というより冒険者ともいえる人物たちがその星のことを知っていたが、彼らからの情報では水も食料も一切ない不気味な岩石だけが広がっている場所で、岩石自体も何の変哲もなく掘ったところで屑石に近い物なんだそうだ。


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