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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

 

「ならば、君たちには艦に分かれて乗ってもらう。可能なら一つの艦に2つの部隊を乗せて合計4隻での突入を図る。

 君たち精鋭部隊が無能や使えないから数で補うためではなく、一つの拠点しかないという思い込みを避けて、行動する。直前になってほかの敵拠点が発見された場合ある程度分散させるかもしれないが、それでも近場の拠点制圧からスタートしていくので合流した場合の即座の序列だけは付けていこうと思う。なにか提案はあるか?」


「じゃんけん」



 俺は、提案して話し合いで決着をつけるのかと思いきや、一人の提案で全員でじゃんけんをして、最初に勝ち抜いたものが、第一グループ。と順番に4チームを組み分けた。コマンダーがリーダーになるが、それは順番に配置された勝ち抜け順に入ることになる。恨みっこなしというやつである。



 あと腐れなく全員の意見が出そろったところで、ほかの地域を担当する者たちとの最終調整に入った。





「そっち食料まだ入るか?」


「あぁ行けそうだが規定値は超えるくらいもらってるぞ。他の艦は?」


「俺たちの艦にはまだ少し余裕があるから入るぞ」



 なぜか食料の積み込みで少し揉めていた部隊が居たが、気にしてはいけない。彼らの後方に鉄パイプを肩にポンポンしながら睨みつけているオッサンが無言の圧力をかけていた。だから俺は何も見ていない。


「レイ。声に出てるから少し黙ろうか?それにオレはオッサンじゃない。まだピチピチの29歳だ!」


「29と30の間には色々と壁があるのは承知しているが、オッサン顔とお兄さん顔の違いは何なんだろうな??それにあっちはもういいのか?」


 何とビックリ鉄パイプを肩にポンポンしていたお兄さんは今僕の隣で談笑している。そして圧迫仕事を迫らされていた面々は息を吹き返したかのようにホッとした顔をするんじゃない!


「・・・・あいつらは後で改めて〆るから大丈夫だ。それで年齢云々の話や顔の話は置いておいて、お前さんは降下部隊と一緒に行かなくてもいいのでは?と思うんだが・・・・。わかったよ。そういう顔をするのはやめろ。真剣に考えて答えを出したならそれでいいんだ。場の流れで戦場に行こうものなら止めたが、その顔を見るにしっかりと考えた末の結論なんだな」


「あぁ。色々と止められたり説得されたりもしたんだけどな。どうしても現実感が無いっていうのが俺の感想なんだよ。あの時送られてきた戦争屋からの通信。あれは傭兵が独自に送るには度胸以前に仲間内からも舐められる行為だと俺は思うんだ。なのにあの通信はこちらを気遣った連絡を寄越した。不自然な気がしたがそんなもんだろと周りも賛同してくれたんだけど、どうしてもそこだけが腑に落ちなくて独自に調査したら、あの通信だけは周波数を緊急通信で送って周りの仲間にも知らせたのではないかという結論に達したんだ」


「彼らの仲間内に内々でメッセージを送る隠れ蓑にされてた可能性の示唆か。確かにそう結論付ける方がすんなり話が通るな」


「それで一つ思ったんだ。エルフリーデン星系の奥まったとこに存在している敵拠点っていうのは、傭兵か敵軍だったんじゃないかなと。それで彼らの通信を聞いた後に撤退のするための連絡をカモフラージュしたんじゃないかなと」



 これが今のところ俺で思う可能性なんだよな。だけどもしこの見解が間違っていたら彼らを戦場に送り出してしまう。それだけはいけないから俺も付き添い、戦闘にならないなら現地調査と撤去を指示できればいいし、敵方を撤退できるだけの交戦が必要なら投降を促すとこちらが大変だから、軽い交戦だけして撤退するように指示を出すことにしようとは思っているが、一体どうなる事やら。もしかしたら違う領域線での戦闘があるかもしれないから、考えるだけ無駄化もしれないな。だけどこれだけ考えたとしても俺は停戦だとウダウダ言わないぞ。これは独立国家に近いものになるかもしれないが、独立した国家が相互に助け合うために軍事力はすべて共有の部隊のみで構成される方がいいという考えと、別々で考えるべきだという者もいるにはいるが、こればっかりは運用して初めて困る問題も出るだろうから今は、何とも言えない問題になるんだよな。今ここで粗探しすればするほど平和のための世界作りは遠のく気がするし、俺は元の世界にも帰りたいんだ。待っている仲間たちが居るからな。



 それでも、もし本当にもしかしたらだけど。この世界と俺の居た世界が次元の壁を突破できて行き来できるなら俺は何度でもこちらに来たいと思えるほど、いいところも観光したいところもある。だからそんな未来が来るようにいっぱい頑張らないとな。


「カモフラージュの件は了承したが、それなら俺がついて行ってレイが領域の監視部隊と共に行動を共にするのはまずいのか?」


「それなんだけどさ、その惑星っていうのは、本当に拠点を置いて生活できるだけの惑星なのかな?水とか空気とか食料とか存在しているならそれこそ開拓したほうがエルフリーデン星系のためなんじゃないのかなとも思ったんだ」


「あぁそういうことか。彼らの居住惑星が増えるのか、ただ拠点を置いている惑星と名ばかりの星屑なのかの確認も含まれているのか」




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