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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
「戦争での戦いはもういいのか?わしらの世界を平和にすると約束していたが、もう破るつもりか?」
「落ち着いて聞いてほしいんだよピサヤ殿。彼らはもう侵略者じゃない。あの逃げた彼らは戦争で金もうけをしている裏組織や戦争屋じゃない。あいつらは、君たちが手を下してもいい存在以下になり果てた犯罪者になった。包囲網を敷いて取り締まる専属の部隊を作ろう。
取り締まる部隊だ。君たち以外にも人員を回すので取り締まりを行って隔離ではなく今回決めている国境より外側に追い出してくれ。
この新たな世界を作るのに最初から犯罪者用の牢屋もセットで誕生したとか恥とかではないけどいろいろ後世に、言われるかもしれないだろ?
それに今すべての確認が終わったが、混成軍とは名ばかりの奴隷狩りを行う者たちも多数存在していたそうだ。そして戦争屋たちは違う戦場に行くそうだ。これは朗報だ。彼らは今この場所を攻めることをやめて違う場所に行くそうだ。なら我々が行うことは一つ。今度彼らが来ても対処できるだけの備えを行っておくことだ。できるか?きっと遠い未来の話になるかもしれないがな」
いつか必ず奴らを殲滅するために志を同じくする者たちがきっとやってくれるさ。
そして、彼らとの意見交換をしていた直後背後からの緊急通信でこの後の会議は予想外の展開を見せることになった。
【報告!報告!エルフリーデン星系の奥まった場所に新たな敵拠点を発見しました。
大至急確認のために来てください!】
いきなり何言ってるんだ?エルフリーデン星系?あそこにいる人たちは最近まで中立側に立っていたはずなのに。
「何故だ!なぜそんな場所に敵方が拠点を築いているんだ!?防衛隊は何をしていたんだ!?」
ペリオス卿がかなり怒っている。そりゃそうか、彼の故郷がある星系が次の戦場になるかもしれない。
「もう、戦争はしたくない。戦いにならないように早期解決をしようと思う。どうすればいい?」
「レイ殿。ココは一気に攻め入れば彼らは逃げませんか?」
ピサヤ殿の反応でわかる。彼自身も怒っていることが雰囲気でわかる。そしてオーナーも今回の件にはご立腹のようで、すぐに立ち上がり周りに指示し始めるが、俺は今回のこの発見について考えを巡らせていた。
「レイくん。行かないのか?今回の件はかなり厄介だと思うが君は動かないのか?」
ウズラ殿は俺に聞いてきたが俺自身はそうは思わない。今回は前回通信を受けた者たちとは違うように思う。だけどそれは別の戦争屋が関わっているのか、違う国が戦争を仕掛け始めているのか思ったが・・・。それにしては戦闘が有ったと言う報告は受けていない。だが奇妙な展開が続いている。この拠点建設をエルフリーデン星系の防衛隊はなぜ確認できていなかったのか?
内通者?いや、あの惑星に内通者を出すような者は出ないように根回しをしていると言われていた。だが根回しをしているというがそれでも完璧に防げるものではない。そして不満も出てくるだろう。それでも外部接触がなかったか確認してから行動を開始し始めたほうがいいかもしれないな。
「全員、傾注!今回のエルフリーデン星系内での敵拠点発見報告は誤報ではないだろう。しかし敵内通者の存在もそして敵拠点を囮としてほかの場所で戦争を起こすかもしれない・・・・。
よって全軍での移動は大変危険だ。それよりも少数精鋭の拠点攻撃を仕掛けて様子を確認する。それ以外の隊員たちは今回の敵拠点を攻撃する前後で他の防衛目標領域がどう動いているかを確認してほしい。どう考えても、敵の拠点は後方すぎる」
そして俺の考えと今後の方針を伝えている最中に、一人の隊員からの質問が飛んだ。
「それは、隊長の考えだけだろ?本当に敵拠点を攻撃すれば他が動くと考えているのか?」
「ウェルツ、少しは抑えて話せよ!隊長が少し引いちまってるじゃねぇか。それで隊長。俺たち精鋭部隊は誰と誰が選ばれるんだ?俺はそっちに参加したい」
「カービー。お前だってスナイパーじゃないか。精鋭部隊と言っても拠点攻撃には艦で直接乗り込むんだからスナイパーよりも前線部隊に行けるメンバーじゃないと」
「ハハハ、ウェルツもカービーも少しは言い方をやめておけよ。守備防衛が得意だなんていいことじゃねぇか。今回は抑えておけよ。敵拠点に突入した時に艦防衛をするのが守備防衛隊なんだぞ。なら必要人員だからつれていかれるだろ。
それより隊長。自分は精鋭部隊には付いていかずに領域守備防衛に向かいたい」
彼らは精鋭部隊のメンバーですでにリストアップしている彼らにも思うところはあったのだろう。一人二人と辞退して、総勢4名が精鋭部隊からの辞退を申し出ている。
だが、彼らも今回が危険だと感じる一方ほかの場所も危ないと思ったのだろう。そういう勘を持つ者は優秀なのに一匹狼か、仲間を守る中心人物なのが多いのかもしれない。今回は後者だ。そして前者は一緒について行ってくれる頼もしい仲間になってれた。
「ならば、君たちには艦に分かれて乗ってもらう。可能なら一つの艦に2つの部隊を乗せて合計4隻での突入を図る。




