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「それで大丈夫とか、よくも言いやがったな!俺は降りる」


「おい待て!敵前逃亡は銃殺刑だぞ!」


「放せ!俺はこんな危険な場所からっ」


 敵方は慌てすぎて、敵前逃亡やヤケクソ気味の特攻をかましてくる烏合の衆に成り果てた。


 彼らの強さは身に染みていたからこそ、嫌らしい戦いを強いられた。正々堂々と言うのは物語だけである。醜いものだ。本当に後方の輸送部隊がやられれば、連絡くらいあるとなぜ気づかないのか。





「混乱しているな」


 いきなり喋り出したコイツはオレと戦場で一緒に戦ったオッサンだ。優秀な兵士だ。

 そんな彼が敵方の混乱ぶりを解説してくれた。

 彼らは正規兵ではなく、傭兵でもない召集された者たちらしい。この時代では勝てる戦いになると一般人が何故か参加するらしい。


「なんで混乱してるんだ?連絡が来てるんだろ?”狙われてるけど真っすぐそちらに向かってる。救援部隊と一緒に向かってるからもう少し耐えてくれ”って言われてるんだろ?」


「通信で言っているが、正規兵でないからこその混乱っぷり。彼らは逃げるなぁ・・・・オッ逃げた逃げた」


 ダッシュで逃げ始める者。逃走用の宇宙船を奪って逃げる者。逃げる者を抑えようとして撃たれる者、撃たれずに押し倒される者。





 さてさて、彼らは散り散りに逃げ始める。そして彼らは要塞から逃げ出した。






「分かっていることなら説明は不要か?」


 久しぶりに会ったペリオス卿。たった一言だけの登場か?


「いいや、不要ではないな。この基地に在籍していて逃げ出した軍人や一般人その他の人間もいたようだが、本物もいたようだ・・・・。この施設には、そうだな。要塞だというなら要塞でもいいが、この要塞は牢獄を改装して作られたようだ。彼らが何を目的としていたかは明白だ。彼らは我々かこの惑星の住民を狙っていたのか、それともほかの惑星を狙ったのかはわからんが、明らかに強制収容目的の要塞だった。わかっているだろうが、こんな真似をする者たちが平然と出歩ける場所を私ペリオスが許すわけにはいかない。オーナー。君はどう思う?」


 ペリオスの一言だと思っていたが、かなりのお怒りだったな。そしてオーナーさんもかなりお怒りムードだ。


「私の国には一歩たりとも入ることも許したくはない。ピサヤ殿?」


 単純に普段怒らない人が起こると怖いものだ。


「・・・・。」


 ピサヤ殿はそれ以上にお怒りのようだ。


 ま、そうなるか。今回狙われていたのはピサヤ殿の星系だったのもあるんだろうな。


「追跡を開始しよう。私の持っていた軍隊には逃亡兵ではないが捜索探索を専門に活動している部署がある。その部隊を使ってくれて構わない。今の構成的にもその方がいいだろう」


 真面目にそしてしっかりとした対応をしてくれる中立国ピースの国家元首ウズラ殿。すごい提案をしてくれるんだな。


「ありがたい。では早速部隊を動かして逃げた者たちを拘束するために動こう。」


「なら、さっさと動こうやレイ」


「なぁ、みんな聞いてくれ。通信が俺の端末に届いた。これだ・・・・。」


 さて、どんな奴なんだろうな?何が言ってくるんだろうな?


【我々は・・・この星系や惑星から手を引く。君たちは集合体を作り大きな国家を作るらしいな。我々は戦争がしたいんだ。ならば理解できるだろう?無能な軍人たちと一般市民が乗り込み、俺たちの神聖な戦いを穢した。だから違う場所に行く。ココは戦争の終結が近いからよかったな。これからは犯罪者・・・・・そう、海賊に気を付けろよ。フフフフ、貴様たちの戦力が整えばまた仕掛けさせていただくから期待して準備していてくれ】


「だ、そうだ。ほんとに嫌になるよな。また狙ってくるって」


 嫌なお知らせをどうもありがとう。では、次の戦場に向かおうか。ここ以外にも今回のようなことをしている奴らを捕まえに行こう!これはもう戦争じゃない。犯罪者の取り締まりだ。戦争より犯罪者として裁いた方が楽・・・楽なのかどうか一切不明だが、戦場で人が死ぬのを見るよりもマシかもしれない。


「戦争での戦いはもういいのか?わしらの世界を平和にすると約束していたが、もう破るつもりか?」


「落ち着いて聞いてほしいんだよピサヤ殿。彼らはもう侵略者じゃない。あの逃げた彼らは戦争で金もうけをしている裏組織や戦争屋じゃない。あいつらは、君たちが手を下してもいい存在以下になり果てた犯罪者になった。包囲網を敷いて取り締まる専属の部隊を作ろう。

 取り締まる部隊だ。君たち以外にも人員を回すので取り締まりを行って隔離ではなく今回決めている国境より外側に追い出してくれ。

 この新たな世界を作るのに最初から犯罪者用の牢屋もセットで誕生したとか恥とかではないけどいろいろ後世に、言われるかもしれないだろ?

 それに今すべての確認が終わったが、混成軍とは名ばかりの奴隷狩りを行う者たちも多数存在していたそうだ。そして戦争屋たちは違う戦場に行くそうだ。これは朗報だ。彼らは今この場所を攻めることをやめて違う場所に行くそうだ。なら我々が行うことは一つ。今度彼らが来ても対処できるだけの備えを行っておくことだ。できるか?きっと遠い未来の話になるかもしれないがな」


 いつか必ず奴らを殲滅するために志を同じくする者たちがきっとやってくれるさ。


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