表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
372/488

372

誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



何げに彼らの言うことはもっともだったが、それにしても移動が最初にここにきた時よりもゆっくり移動している。なぜ分かるかって?簡単に言えば、移動すれば景色が右から左に移動する光景を目撃することだろう。今現在トイレの画面に映し出されている景色も以前見た時より星が線を描くように流れていたのに今日は、ゆっくり動いているのだ。それだけ慎重に動いていることの証拠にもなるのだろうけど・・・・・。これだけゆっくりとした移動になるとは予想外の展開とも言える。




「ここで今後の行動目標は大幅に変更するべきか・・・いいやそれを実行したところで、関係ないな。ドラゴンという特殊な生物との交渉に引き腰のみんなに変わって俺が言ってこいだの、リーダーとして必要な交渉ごとになるから我々はその他の星系に交渉しに行くことにすると言って出ていった。んだよなー」




「何をぶつぶつ言っているんだ?さっきからぶつぶつうるさいんだよ」


エルフの護衛官の1人であり俺の案内人の1人になる人物。ファプサさんだ。彼は先ほどから眠そうな目で俺を見下ろしている。この人は背の高い人を見かけないといつも自慢ばかりしているが、良い人だ。自慢話の最後に必ず身長のせいでやらかしてしまった話を入れてくれる。階段を降りきったドアの上側に頭をぶつけるとか、足元が見えないせいで蹴つまずいたとかいつも最後にオチを付け加えてくる。


エルフ達は彼の自慢話を聞き飽きたのでスルーする術を身につけたせいで彼はいつも面白くなさそうにしている。実を言うと俺も面白く無くなってきたが、いまだにスルー力を身につけることができていないのだ。



「みんなに押し付けられた気分だ」


そう、答えるとファプサはただ一言こう言った。


「誰だって厄介ごとに首を突っ込みたくは無い」


なかなかに困る返答をくれた。反応にも困ることをな。


「レイさんはこの後の人生を今想像できるかい?俺は今現在想像はおろか、ドラゴンにあった瞬間から想像できないよ。あのデカすぎる巨体でこちらを踏みつけられたら、間違いなく死ぬよ。俺だって足元に気をつけて入るけど、どうしても踏まないようにしていても踏んでしまう時は踏んでしまう。


これは経験談だからこそわかってしまうんだ。彼らはこちらを認知していたとしても、こっちの生命を保護することは無い。ならばあとはどうすればいいか」


「自分の身は自分で守れと?まぁ、俺も軍人だから気にしにしなくてもいいが」


つまりファプサにとってもドラゴンという種族は怖いのだろう。俺の国にも今まで居た場所にもドラゴンという生き物は空想上の域を出なかった。そのドラゴンにこれから会いに行くんだ。俺はお前達以上に期待しまくっている。こういう機会がなければ今後にどと会うことはできないだろうからね。





「で、ココどこ?」


アレからさらに数日の時間を要して到着したのはその星の目玉となるべき港湾施設ではなく薄暗くとても船を停泊できる施設では無いはずなのに少しだけ活気がある。今目の前に見えているのは白衣を着た男性達が右往左往している姿に他ならない。彼らは乗ってきた船に最大限の武装や防御装置を取り付けてくれている。彼らは本来戦争など一切関わることをしないと決めて引きこもり生活をしていたが、この世界の戦争はかなり長いこと行われているらしい。それでも一進一退を繰り返し、戦争を止めるもの達と続けていたいと願うもの達が二分化し始めていると感じてはいたらしいが、ここで我々がこの戦争を止めるために一致団結して事を起こそうとして尋ねたことが彼らの心を動かしたようだ。


もちろん彼らは戦争には参加するのを最初は難色を示したが、彼らはここまでの戦争での悲惨さというものを数百年単位で見てきた。もちろんエルフ達よりも長く見てきた。彼らはそんな世界を変えたいとも思ったが自分たちに被害がなければそれで良いかとも思っていたが、最近戦争が忍足で近づいてきていることも自覚していたので、渡りに船だったようだ。だが、誰がリーダーになっても揉めること請け合いだったので、この世界での戦争を経験しておらず、近しい者たちを亡くしていない者が理想系にあったようだ。


そこで登場したのが俺だったからか、彼らは俺を旗頭にするなら参加をあっさり認めてきた。そして彼らは戦力になりそうな軍事力を全て放棄することに同意してくれて、全ての軍事力は君に預ける代わりに我々ドラゴンの世界の防衛を任せると伝えてきた。これを聞き入れなければ私たちは君と共に歩むことは無いとまで伝えられたが、これに関しては最初から理解していたことだったので、了承した。



「オイ、オイ!聞いているのか?ちゃんと聞かなきゃ踏まれるぞ!ここは暗いがお前さんはちゃんと注意して進めよ!この場所にあるものは危険な物しかないからな!物以外にもあるから注意せよ!それ以上にこの場所で気づいたことがありそうだが、教えておくぞ!ここはドラゴンたちも出入りするだから気をつけろよ!おい坊主?何?この場所?知らなかったのか?ここは・・・・






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ