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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


「ようこそ、ピースへ。

それで3人とも、どうだった?君たちの意見が通ればそうするんだがな」


「任せられる」

「できる男だ」

「推薦人だが、彼なら大丈夫だ。任せられる。君の国と君の自己紹介は置いといて、まずは」


「「「任せる」」


こうして頭を抱えるハメになった理由は、星に降り立ち彼らは今後共に平和への活動で共に行動することが伝えられたが、それには大きな課題があると言うのだ。その直後艦長と軍人の中でもかなり階級の高い人物6名が現れて説明し始めた。なんでも階級に関する問題が少々頻発しているようだ。その件を解決したところで彼らは事情を説明し全てを俺に渡して来た。




くっそー!どうしてそうなった!?


〜〜〜〜


全ての原因を今から話そう。少しばかり今回の件が起こるその時まで話を遡る。



3つの軍が軍事行動を取ることで合意したが、一つ二つの不具合が出て来ている。

上官に怒られて階級が落とされる場合にそれが起こった。



あるものは大尉から中尉に降格したが、あるものは尉官から尉官より下の一般兵の分類に落ちたと苦情の異議申し立てが出されたことにより、我々は緊急会議を余儀なくされた。


「どうしたものか」


彼ら三人の意見は国ごとの基準で対応すればいいのでは?と言うものだったが、これに反発したのが軍人達だった。彼らの言い分も尤もだ。昨日まで同じ扱いをされていたのに今日は上下関係を強要されると言うのはどう言うことなのかと。




国の階級一覧を聞いた所、将軍に当たる地位の者から佐官の地位である大佐、中佐、少佐と来て大尉、中尉、少尉の尉官が来るらしい。さらにその下に軍曹や曹長などの階級が続くが下の方は大体どこの軍隊も一緒らしい。だが上の階級の取り扱いが違うようだったのだ。


大まかに言えば、A国は将軍、佐官、尉官のみの大まかな地位で分類されていたのに対して、B国は大将、中将、少将、大佐、中佐、少佐、大尉、中尉、少尉の分類で構成されていた。


このことから彼らの降格処分を一々確認して対応するかがこの会議の重要な基準になっているのだ。これに対して零が出した尤もな答えが採用された。それは・・・






『本日今この瞬間からの賞罰に関しての一時的なルールが適用されることになった。佐官や尉官などで構成されている者達の賞罰は給料の1/3、2/3、3/3と言う基準で行われ、4/3(1と1/3)になった時点で降格処分となる。大佐中佐少佐と言う階級を持つ者達は今まで通りに階級を落とすことにより同様の賞罰を兼ねることとなる。これは決定事項に当たるため、意義は取らない。以上だ。解散!』





ま、よくある話だ。秘匿性の高い軍事力の統合にはいろいろ弊害があるのだ。それなのに精々ボヤみたいな喧嘩騒ぎや宴会をしようとした所で上官に見つかり始末書や顛末書を提出したが聞き入れてもらえずに降格処分を喰らいそうになった時にことが発覚。現在に至る。




「で?」


「・・・・すまん。そこまで気が回らないせいでレイくんに迷惑を掛けてしまったな」



アキラいいやレイにとってペリオス卿達は今の現状をしっかりと教えてくれる存在だ。

彼らは共通の見方を持ってこの戦争をどう回避あるいは、止めるかと思えば各自各国の判断で止めるのではなく旗頭を立ててそいつを筆頭に各国が共に手を取り合ってことに当たるらしい。



「で、だな。もうそろそろ気づいているだろうが我々はある事で常に平和を享受するために話し合いを行ったんだ。そしてある統率者の存在が必要になった」


そしてピサヤさんが話を引き継ぎ


「だがここで一つ問題が出た。

誰が統率者のリーダーになるべきか。」


最後のピースの国家元首が


「分かるだろ?我々の誰かがトップに立った所で棘が残る。もしかしたら自国民を殺させず、同盟国の国民を殺させる手段を取るかもしれない。私はしなくとも私の国がするかもしれない。あるいは、と疑いたくないんだ。それなら尤も相応しい人物にしてもらえればいいと思った。


分かるかい?最初に我々だけが分かる合言葉があると言われてはいなかったかね?


それが統率者を見つけた時にのみ使える合言葉と決めていた。コレは各国それぞれ内密に話し合いを行い、そして答えが出た。



新たな統率者であるリーダーにはこの戦争を一切知らなくて戦争がなくなろうが国が無くなろうが構わない。リーダーである人物像としてはそう言う人がいい。



責任をしっかり果たせて戦争を終わらせたいと言う志を持った人物が欲しかった。


そして、ペリオス卿が君を推薦した。

推薦したんだ。待っていた人物を見極めるために我々が派遣されたんだ。君が統率者に相応しいかを、そして相応しく推薦できるのであればそのままリーダーを、」


「頼むのか、俺に?」


「「「いや、押し付ける。逃げることは許さん。ってことで、じゃ任せた」」」




そう言って逃げやがった。






!?


「逃げんなお前ら!なんでまじめくさった態度してたのに、こう言うところは子供じみてるんだよ!!!」



そして俺の無駄飯ぐらいからJOBチェンジして戦争からの解放軍リーダーに就任することになった。いきなりな。


コレが遡ってもう一度自分の状況を確認した時だった。




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