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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


「ペリオ殿。もうすぐ惑星ピースに降下します。降下申請は通りましたが、護衛艦は降下を認められませんでした。それで降下を許可されていないので迷っていたのですが、護衛艦隊の艦長たちから降下するように指示されています」


「そうでしたか、彼らは今回の旅の目的を知っていましたからね。平和交渉。一言で言えば簡単でしょうが、実現させるためには多くの気遣いが必要です。それが実行させるためにはその辺りの空気が読めるであろうもの達を慎重にそしてスピーディーに選んだことは彼らで実証されています。では、艦長。降下しましょう。そして平和のための交渉しましょう。世界を戦争ではない話し合いで解決できる未来を共に歩むために」





カッコいいセリフを吐いたペリオス卿は現在執務室で今回までの報告書を作成する・・・・



「アレ?! ペリオスって呼ばれてない気がする・・・・・」







でしょうね。ペリオって呼ばれてましたし、彼自身が気にせずにそのままお話し流しましたから今後あの人達はそう呼ぶ可能性もあればない可能性もあります。私には一切関与しなければいいのですしね。

不思議なものですね。交渉担当を全員乗せている艦長として今回この中立国に降り立つことができるという事実。


私はエルフですから遠い昔、遥か昔にこの場所を訪れました。あの時は自然豊かでエルフの国並みの自然豊かな場所でしたが、時代は残酷ですね。あの時、目の前に広がる大森林瀑布とも言えるほどの自然が、今では見るも無惨に切り倒されて人工物がそこら中にありますね。私は毎回色々な星に偵察で降り立つことも多々ありますが、自然がなければ人類は生きていけないはずの彼らはどうして自然を破壊してから復興させなければと言いながら自然をなくしていくのでしょうか。



私には一切と言っていいほどわかりませんね。




あぁ、こんな独り言を呟きすいません。私はエルフリーデン星系にこの人有りとまで言わせていただいているほどの名物艦長をさせていただいております。


なぜ名物艦長なのか知りませんが、環境にいるもの達から一緒に乗った搭乗員達からも人気なんだそうです。不思議ですね。








「いいのか?あの艦長なんか無茶苦茶喋りながら出ていったが・・・・」


「レイくん。大丈夫だよ。彼の良いところは隠しているつもりでもしっかりと言ってしまうからこちらは彼の隠し事を聞かなかったことにして、行動できるのさ。彼が右に旋回した方がいいとか思っていたらそれを口に出してくれるからね」


「そうだぞペリオス卿の言う通り名物艦長として名高いからね。ま、通常の軍では採用されない異才の艦長だけどね。それよりもうすぐこの星の大気に触れるぞ!よく見ておけよ。この星は他所とは違い、観光名所の売りにしているくらい素晴らしいものだ」



そうなのか。それほど売りにしている惑星降下なんて初めて聞くな。一体どんな物なんだろうな?








〜「神秘」〜

それは本来大気摩擦による激しい火花が生じる降下シークエンス。だがこの中立国ピースには火花は散らない。


この惑星の大気に含まれる水滴が惑星全体を覆い尽くし内外に逃げる全ての物質を弾く性質を持つ。それはこの星から世界へと飛び立たせないため、惑星が取った防衛手段だと最初は思われていた。



だが、否。なのである。この星には有りとあらゆる生命の命が芽生える場所。惑星外星系外からすら生物達の命を育む拠り所。




あの有名な方達でさえ、友好に近い存在でいてくださる場所。



ピース。惑星を神秘の惑星と言わしめる謎の惑星。



あなたにその神秘を見せるために存在し続けて来ました。



さぁご覧あれ・・・・・・・



〜「私たちはあなた方を歓迎します」〜








「何これ?急に見せられるこっちの気持ちを考えさせてほしい」


急に椅子に座らされて見せられたのがこの星がどうして惑星降下を観光名所に指定しているかを分かりやすくガイドするための宣伝ビデオだった。


彼らはすでに何も感じてはいないのか。誰も俺に対して言い訳すらしてくれない。



「ピサヤくん。あとは任せた」


「なんでやねん。クソッ!良いかレイくん。この星の降下は今始まったばかりだからわかるだろうが本来であるならば、外には大量の摩擦熱で生じた火花が見えるはずだ」


「確かに。見えないし、なぜか艦橋は降下時の窓ガラスを遮蔽することもしていない」


「そうや、これには惑星が大量の水滴で満たされているからと、ビデオには言われていたが、もっと分かりやすく言うのであれば、惑星全体が水で覆われているんだ。その中に“チャポン”と入らせてもらうのが俺たちだ。“ドバッ”と入ろう物なら水は硬質化して入り込もうとした異物すら宇宙の闇に弾き飛ばす性質を持っている。


では不思議に思わないか?

なぜ我々のような惑星外の人間達がこの星とコンタクトをとって降下するまでを一連の流れとしているか」


「う、うん」


「この星では推定年齢が40歳を超えてしまうまでに一度でも惑星外に足を運ばなければ、88歳で足に根を張り動けなくなる。その後100歳までは皆が生きるが、100歳と1日目で森の中に生えている一本の木になってしまうんだ。それも輸出すれば最高の木材になるとまで言われている木だ。彼らは人殺しと言われないようにチマチマと人を殺さなくても質の良い材木を育て上げることに決めたんだそうだ」


「それで?」


「ま、結果だけ言うと、惑星の空を飛んでいる水滴を惑星内に張り巡らせて内外に飛び散らないように設計したので実用化された特殊な惑星だ。本来ならこの星も火花の必要となる惑星降下も副次的な効果で経済ですら回り始めたのだ。ならばあとは政治家達のやること・・・・だったんだけど、今権力を持ち今後のためにも国全体でどの国にも属さない中立国を作ったものだ





知らんけど」

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