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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


「元首、8宇宙キロで空間転移を確認しました。エルフ達が____あの引きこもり達がこちらにコンタクトを図っているようです。どういたしましょう?」


どうって、どうしましょうかね。アポイントを一切取っていないのに急に来られてもこちらも対処できないし、現在の世界状況から見て戦争を仕掛けてきてることはあり得ないだろうが、あのどっち付かずであった中立風見鶏たちは今度は何を考えてきたのやら?


「まぁいい。国には入れさせるな。まずはこちらから通信のみで連絡を取らせてもらう。それでいいなら・・・そうだな6宇宙キロ、7番惑星にて待機できるか確認を、それともし彼らが戦争をするために来ていた時に対応できるように今すぐ、国民に避難勧告。宇宙に出ること以外の避難を発令。それと娘には直ちに彼らの元へ行かせろ。彼らの真の目的を聞き出してこさせろ。あの娘なら目的を聞き出せるだろ。以前のエルフのえーとあの交渉官なら娘を知っているはずだからな。



まったく、悠久の時を生きる者達のやることはこちらにはわからない時が多いが、今回はこちらの予測が一切立たないものだ」


「わかりました。こちらからの通信と首都惑星から6宇宙キロ離れている7番惑星で待機することをお願いしようと思います。それとキャシー様が向かうことはお伝えしますか?」


そうだな。敵として扱われる場合人質か殺されるかもしれないが、もし殺されるなら我々でさえ、殺されるな。主力艦隊は7番惑星から確認されないように発艦させろ。主力級は首都惑星上空の静止衛星軌道上より100km上空に待機。それ以外は防護膜を貼りつつ首都惑星と7番惑星の中間地点にて待機させるのがいいか。



戦争という不安がつきまとう最中にきたお客人だ。向こうも相互理解をしてくれることを期待しよう。


砺波(トナミ)1佐を呼び出せ」


彼なら娘を守れるだろう。もし惑星か我々に聞きが訪れたなら娘を連れて亡命国に逃れるように伝えなければな。







「砺波1佐入ります!」


彼は宇宙軍の叩き上げの軍人で宇宙軍の中でも特殊なサバイバルマスターという惑星降下時や陸上海上などで活躍できる特別な訓練をしている男だ。私からしても信頼できる人物になる。もちろん他にも信頼できる人物は多数いるが、彼らも理解しているのだ。



お恥ずかしながら、私の娘は砺波くんのことが好きらしい。ま、彼自身は小娘くらいにしか思っていないようで気づいていないということは周知の事実だったからな。彼だけはな〜。娘が不憫とは思わないからな。ま、私の任期中に物にするように頑張りなさい。



「やぁ砺波1佐、急な呼び出し感謝するよ。聞いているだろうが、引きこもりのエルフ達がこちらに来ているんだ。これから娘を向こうにやり訪問の目的を聞いてきてもらうんだが、もしこの惑星や星系が攻撃されるもしくはされた場合はこちらの指示を仰がずに即座に娘を連れて逃げろ。亡命国に向かってもらっても構わないし、君の判断で違う国に向かってもらっても構わない。だからなんとしてでも娘を守ってほしい。こんな無茶なお願いを言えるのは君にしか頼めない。頼む」



「わかりました。ではキャシー様と共にエルフ達の艦に向かう行動に向かいます。他の命令はありますか?」


「そうだな、こちらから先に通信を行うのである程度情報を取得できてから向かってもらおうか。それまではできるだけ近づき、そして逃げれるポイントで待機していて欲しい」





彼ら彼女らの危機意識は年々上がる一方だった。なぜか、近年全ての星系が戦争と反乱などの暴力的行為が多発し、我が国にもその余波が観測されるほどだった。だが我が国はそれでも暴力の中心になることを拒否し絶対的な中立国として世間から常識として理解されていたはずなんだが、今回この静寂を打ち破る可能性が出てきてしまったようだ。



全く、次から次へと事件や事故以外にもよく起こる時代になってしまったようだな。過去一で私の心労が溜まる一方なのはどうにかして欲しいが、こればっかりはやはり運命に逆らわずに行動すべきなのかな?


とりあえずまずは通信だ。どうしてココに来たか目的を聞かなければ。もし何事もなく平和を望むための行動ならば娘を案内役にして迎え入れることにしよう。


「あー、テステス。こちら中立国家ピース。聞こえるかね?」


「初めましてとは言えませんね。元首、お久しぶりです。和平条約と共に今回は貴国に対してこの戦争の嵐を収めるために共に行動するかを提案しに来ました」


戦争の嵐を止めると来たか。彼らに取ってそれは重い荷物になるはずだ。何せ彼らはあまり侵略された記録はないはずだった。だが、こちらで掴んでいないだけで、今回もしかしてどこかの惑星でエルフ達を狙って戦争か戦闘を起こしてはいないか。今少しだけその思いが頭を駆け抜けていった。しかし、彼らは落ち着いていて、平和条約も結びたいと言ってきている。確かに以前結んでいた友好関係のための条約など二十年以上も昔のことになる。彼らからすれば、短い時間かもしれないが、私たちからしたら長い条約だった。これは改めて情報の精査をしなければならないようだ。



だが、近くで待機している娘達をそちらの艦に乗り込み水先案内より、艦内の雰囲気をこちらに教えてもらうように頼もうか。これでもう少し詳細がわかるだろうからな。

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