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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

「お父さんはこれから戦場に出るけどレイお兄さんも一緒に行っちゃうの?」


確かにこの船内の状況から考えても答えがすぐに出てしまうんだろうな。

そうだな。なんて答えようか・・・・



「あったりまえじゃん!俺っちとゼロは一緒にいくんだぜ!な、姉御」

「姉御じゃないし。ま、大丈夫よサーシャ、彼がともに戦ってくれるというのだからまずは信じて待っていなさい。大丈夫、必ず戻るから」



そうなんだよな。実際問題、今から本当に戦争をするのではなく一緒に戦うか、戦争を止めるように交渉するかを相談しに行くだけだからな。ただ、エルフの惑星からしたら今は交流のあった星々でさえ敵性国家になりつつあるから命懸けだとも言うと言っていたし、実際のところどうなるのかは全くと言っていいほどわからないからな。


「ま、学校で待っておいてくれればいいのさ。また会えたねって言えるようにさ」


「うん。本当にまた会える?」


子供にとって戦争というのは嫌だろう。親しい間柄をなくす可能性だってあるのだ。子供が教わる戦争はしてはいけないを大人たちが今破ろうとしているのだからそれも相まって不安なんだろう。



「サーシャ」

「!? パパ!」

「もうすぐお前が向かう学校行の便と合流するからココでお別れになってしまうね。そんな顔をしない。むくれてたらせっかくのかわいい顔が台無しになっていしまうじゃないか。大丈夫、また会えるよ」

「ほんと?」


父親は彼女を胸の中に収めて抱きしめる。表情は意を決した顔だ。あの男にも守るべき家族がいるのだから当然と言えば当然だが、それでも家族を愛する者たちのためにも決してこの交渉ごとに引くことは許されないとわかっているのだろう。




そうして、サーシャを乗せた学校便が出発し手を振る彼女が見えなくなるまで全員でお見送りをした。



「さぁ、ここからは大人の時間だ。すぐに惑星圏内に降下する可能性を考慮に入れて通信をするからみんな、準備してくれ」



これからの順番としては、戦争反対の国と独立国家と中立国の3か国をめぐるたびになる。


まず最初は、戦争反対を掲げる国家。あの国は相当な潔癖症ともいえるほどの戦争や武力を嫌う国でもある。だが、自衛を目的にするなら武力は持つが、なりてはかなり少ないと昔聞いていたそうだ。




「こちらエルフ村ソウミヤキ伍長の丘、聞こえるか?パーシバル」


名前がすでに独特だが、名乗るよりも秘密の暗号で我々の目的を通信に乗せて交渉する方法らしい。これでも同盟国にすら教えている国と教えていない国があるらしいが、あいにく客将の身分としては知らされていない。


『こちらパーシバル。入港スポット3番を使用し停泊せよ。パーシバルからソウミヤキ伍長へ、コングラチュレーション。パーシバルはあなた方を歓迎します』



「レイ君。成功だ、彼らはこちらの賛同者になることが決定した。エルフ村というのは戦争反対勢力が活発だった時の集落村があった時で使われた名前で、ソウミヤキという人が伍長に話をつけて戦争の早期終結を話し合った二人の人物からとられている暗号になる。これを知っているものは我々が戦争を避けるか早期終結のために事を起こしに行くことを了承と参加を希望しているという暗号メッセージだ」


「そんな重要なことを教えていいのですか?それにまだ星に降り立っていませんが」


そう。惑星軌道上には居るが、降下準備にすら入っていないのだ。


「レイ君に言っていなかったが、入港スポット3というのはこの星に存在しているが、ふつうはどのルートを使用してスポットに入れと指示される。そしてこの星のスポット3というのは和平交渉をしに来たものにしか解放されないのさ」


つまりこのほしは敵性国家でもなく彼らはエルフと共にいてくれる存在。彼らと共に戦争の早期終結を目指そうということになるんだそうだ。そして彼らも船を出して一緒に交渉ごとに向かってくれるんだって。次の最寄り惑星は中立国家。自衛権行使にのみ武力を使うため、交渉から入る惑星になる。



「さ、次の星に向かうよ。みんな警戒して進もう!」




にしてもこんなにあっさり決まっていいものなのか?








と、思ってたけどやはり揉めるのか。ドッキングして交渉担当がこの船に乗ることが急に決まり暇そうに休んでいた暇人エルフ達は掃除に片づけにと大忙し。それを肴に普段から整理整頓を心掛けてる方達は眺めながらゆっくりしようとしていたサボり魔たちはエルフの高官たちに連れて行かれてった。


「レイくん。ちょっとだけテンパっているここの馬鹿どもはほっといて一緒に来て欲しい。これから来る奴は戦争反対者たちの中でも過激派に分類される奴だが、そういう奴だからこそ戦争を止めるための主戦力にもなる。しかもだ、此奴は周辺宙域では有名な奴だ。君もきっと気に入られるよ」



ふーん。戦争反対者にして過激派?何だそれ?それに気に入るって・・・え、気に入られる?俺が気に入るじゃないのかよ!?


おかしな奴が来ると言うことか。変人か?





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