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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


「まず、自己紹介からでもいいか?」

「あぁ、すまない。こちらは構わないが、君はいいのか?」

「構わない。現状何もわからないからな。だが、ここだけの話、俺は違う世界から突然あの船に飛ばされてきたと言って、信じてもらえるか」



「そうなのか?なら君は異世界人だな。この世界というかこの宇宙ではたまに居る位には記録が残っているからな。それに我々の親族もどうやら異世界に飛ばされているようでな。まぁ、心配はしていないが」

「なぜ?」

「我々には世界樹という惑星に根を張るのではなく星系に文字通り根を張る大きな大木があってな。その大木に我々の望む人物を思い浮かべるとその人物の生死だけが色で伝わるのだよ。赤が死亡。青が生存というだけだが、それだけでもかなり広範囲的に生存確認が取れるからな」


そんなあやふやな存在で確認が取れるのか。それに彼らはエルフ。

そういえば、ハイネも確かエルフだったな。確か彼が言っていたのは、長寿の寿命を持つ者として信仰の対象にも迫害の対象にもなっているせいで世界調和のために各地で戦争を止める調停者を気取っていた時代があったが、迫害される時代の到達と同時に調停者から中立の存在にシフトして戦争から身を引く行動をしていた時代もあったと語っていた。

だが、ハイネのいた時代ではガチガチの戦争参加勢でハイネ自身も戦場に幾度も立ち、自分の生まれ故郷や星系を守らなければいけない時代に突入していたと言っていたな。


たしか、星系の名は

「エルフリーデン星系」



「!?」

「青年。それをどこで知った!」

「その名は現在隠され、ラング星系と名を変えて戦っているのだぞ!」

「その名は周りには言うなよ。死ぬぞ」


彼らの焦りようと俺への最後通牒は警告を通り越しているようだった。


「わかった。俺のところにもエルフが居てな。あいつの居た星系がそのラング星系ってのだったんだ」


「エルフ?君のところにか?その者の名はわかるかね?」

「ハイネ」

「いや、愛称ではなく正式名称やフルネームとか」


え、ハイネのフルネーム?覚えてないよ

「写真でもいいか?」

「あるのか?ぜひ見せてほしい」




「これだな。俺がバカンス楽しんで帰るときにとった写真」




・・・・・・・

「」

「」

「ハイネリック・アリアン・V・ラングストン」

「ラングストン一族の元正統後継者。2代前族長候補だった男だな。行方不明になっていることは知っていたが、ここで見つかるとはな。そうか、彼は生きていたのか」



え、待ってくれ。あいつそんなやんごとなき人物だったのか?結婚相手の紹介と新居探しを手伝ってほしいと俺に泣きついてきていたからそんな人物とは思いもよらなかったが、もしかしたら故郷に婚約者いたのでは?

「そういえばあそこの婚約者が嫌だ嫌だと常に言われていたと言っておりましたな」

「そうそう、自分の真逆を生きている堅物で嫌だとさんざんほざいておりましたな」




・・・・・・。ハイネ、君全力で戻りたくないアピールしていたのは知っていたが、フリだと思って流していてごめんな。本当に帰りたくなかったんだね。それで結婚して早々に子供をたくさんこしらえてあの世界で骨を埋める気満々だったんだね。

君を連れまわしたことは今でも申し訳ないけど、俺に対して絶対忠誠を誓っていそうな人物しか紹介できなくてごめんね。


君と連絡がついたら、面白そうだから今までの嫌がらせ分を存分に発揮してお呼び出しするからね?


「それでその婚約者は?」

「あぁ、数年後に結婚されたよ。もともと好きだった人が居たとかでそちらに」


チッ。嫌がらせの仕返しができないとは。つくづく運のいい男だ。


「それでココまで盛り上がったが、自己紹介をしようか」

「あぁ、そうだった」

「我々から名乗るか?」

「ん?青年よいいのか君からで?」


「はい。改めまして原鵺(もとや) (あきら)と言います。あまり公に出たくないのでそのあたりを配慮していただけるのであればこちらも、元の世界に戻れるまではそちらに協力することもできますが」


「はははは。それは頼もしいが、君がこの場所で戦うのは難しいと思われるが一応族長に引き合わせてあげるのでそちらで聞いてもらえるかな?」


「はい」



それから彼らの自己紹介をもらったが、彼らも軍人の精鋭部隊に所属しているためにコードネームだけを教えようとしていたが、本名とコードネームを教えられた。もしかしたらどこかで会えるかもしれないと希望を持っとけって。


でも、結局会えずじまいで終わってしまった。



族長との対話をして数年後の任務中に小隊全員が、ね。




原鵺(もとや)殿 お待たせしました。族長がお会いになれるそうです」


惑星内でもかなりのエリアを領有する族長と一族の領地に案内された原鵺は、その族長屋敷に案内され、謁見に近いことが行われるといわれて腹痛を少しだけ我慢していた。だってそうだろ?2代前の族長ライバル関係であろう人物の孫に会うのだぞ。かなり高圧的に対応されることを思うと、かなりつらいんだが・・・・


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