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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
「だから、早く移動して、この機械動かしましょうよ!自分、早々に座席に座りたいんですってばー!」
その後、実験の結果は成功し採用となり元居た時間や場所に転移できる特殊な機械の配布に踏み切ったことで、事故事件に巻き込まれることなく職務に復帰できたと好評になる未来線。そして遭難して異世界に飛ばされても通信機を使用して救援要請を発信することで帰宅困難者の減少に貢献。これを機に政府は一般向けに救援要請を出せる一般緊急救援要請回線を使うことによりこちらも失踪者が大幅に減少した。
そんな理想的な未来を掴むために過去に戻った隊長たち一行はハイネが書類整理のために仕事部屋に隔離されている場所を遠回りするようにして仕事を開始した。彼の未来は真っ暗のち晴れというなんとも言えない未来を変えないための行動にハイネは自分の運命を呪うしかなかった。通りで自分に顔を出すものたちは隊長話題を出さないと思ったよ。君たちこちらの部屋に来ては隊長に聞きたいこと全て聞いていたんだね?今までやってきたことの数倍早く書類整理が進んだ訳がようやくわかった。
そりゃこの場所で隊長に見せなきゃ行けないものサインをもらわなければならないものはこっちに回ってきたのだからそれはもう簡単に終わるよね?がっかりだわ。
~-*-*-*-***-*-*-~
「救援要請、救援要請。現在座標不明。繰り返す。救援要請、救援要請。現在地ならびに座標の消失で現在位置不明。この通信を聞かれた人は至急救援要請を求める。
こちらは※ ※ ※ ※ ※ ※」
「救援要請を確認。敵は惑星ポシタに墜落の模様。跡形もなく消滅させることは難しいと判断した。これより大気圏に降下後目標物の撃破を敢行する。送れ」
とある戦場。
彼らの戦闘にもはや正義はない。やられたからやり返し、やり返されたからやり倒す。彼らに生きる術を教えてくれたのは親なのか、上官なのか、戦友なのか、育ての親なのか。この時代の人々はそれを考える余裕すらなくなってしまっている。彼らにできることはただ一つ。根絶やしにすること。この戦争を止める方法は完全に殲滅し全滅した方が負け。行くとこまで行ってしまった戦争。ここまで酷い戦争は以前はなかった。だが、星々に生きるものたちが出会い、片方は交流を持つことで自分たちの存在を教えたが、交流を持つ前に戦闘になったことで、戦争にまで発展してしまい、終わるための交渉使節団も双方が燃やし尽くしたのでどちらも引けない状況になってしまった。
「救援要請、救援要請・・・・! 救援がきた?違う、敵だ!迎撃準・・・・」
「迎撃完了。これより帰投す・・・!敵しゅ」
戦闘機が救援要請を送っていたエリアを迎撃。その後ろに居た戦闘機がさらに攻撃したので酸の海に両者沈みゆく場所で悲しく空を飛び、自分の母艦に戻るように機体を動かす。
その場所から少し離れた場所で見守っているものたちが居た。
「行ったようですね?」
「こちらに気付いた様子はあったか?」
「いえ、こちらより落ちてしまった敵と撃ち落とされた味方を眺めた後エンジン吹かして大気圏外に脱出した模様」
ここにも人は居た。酸の海の中で情報収集をしているようだ。彼らの頭上には人の命が消えていく光によって惑星周辺が明るく光り輝いているようだった。
突如鳴りやまないSOSを発したベルが船内を駆け巡る現象が起きた。SOSがされた場所に行ってみると焼け焦げた何かと、燃えつくされた機械がそこらじゅうで火を燻りながら黒く転がっている。このあたりの燃えカスとの兼ね合いを確認してみても数百年は立っていることが分かるが、いまだにSOS信号が発信され続けていた謎が残るばかりだ。
と、そこに茂みをガサガサ揺らす存在に気が付いた。注意深くそして警戒しながら誰何と呼ぶ。
その後、確認されたのは子供たち十数名が火にあぶられた船内から命からがら逃げだし水を求めて歩き回ろうとしたら船がさらに炎上爆発したので身を潜めていたとのこと。敵機と思しき航空機は一度この場所の上空に現れてからまた宇宙に戻るためにアフターバーナーをかなり吹かしながら空の彼方に消え去ったのだという。それから残った船員たちを探したが、見つからず水をさがしにいった子供たちも、この周囲の泉はすべて蒸発して消えたことを伝えに来たようだった。そのすぐ後に私がこの場所に降り立ったので皆で警戒していたそう。
「それならば、私がまた出ていくまで隠れているのも一興だったのではないかね?」
「本当はそうするつもりでしたが、あなたの優しそうな眼を見ました。ぼくにはある程度人の良い悪いが判断できる感を持っています。いつも迷ったらこの目を信じて行動に移してきました。そして今回もぼくの直感が言っています。あなたに助けを求めろと」
そうか、少年の直感が私をここに導いたのかもしれないな。私もこう見えて直感や感で物事を見て判断する生き物だと自覚はしていたが、それでもこの幼い少年にも直感で物事を決めて決断できるだけの能力を持つとは・・・・・何とも末恐ろしいかもしれないな。これは将来大物になるかもしれないな。ヨシ、彼らの未来を選択できるように私も彼らのために骨を折るとしようか。
「さて、君たちには三つの選択肢を与えてあげよう」