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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

「うっし。お前さんが、ハイネくんだね?以前ゼス惑星でうちの艦長と行動を共にして艦長を囮にして逃げ延びた過去の亡霊」


「・・・・・・」

なんか凄い言われよう。と思ったけど、確かに囮にした事実があるな。



「あぁ、コイツらは気にしなくていいぞ。以前ゼス惑星に降り立った時にみた過去の遺物の動いているところを見たがっていたのに俺にはその詳細を教えることができなかっただけだからな。それに対して少し根に持っているだけだ」


「あぁ、それは少し申し訳ないな。どういう動作しているかなんて俺に聞かれてもわからんな。技術者か開発者しかわからん」

はっきり言って、艦に乗るのに操縦以外なんかわからんしな。それと一緒で電化製品の詳しい詳細なんか聞かれてもわかるわけないしな。



「艦長!しばらく艦動かせないから、しばらくココのドックで待っていてくれ。チョッパやで直す・・・と言いたいんだが、本来かかると見込んだ時間より手間取りそうだが、なるべく早く終わらせるからもう少し待っていてくれ」


そういいながら、去る個々の工房主。名前?知らん。

智也はクロの頭部を持ってどこかへ消えた。俺はどうしようかと思っていたが、この施設にも来客用の部屋が備わっているからそちらを使用するように言われた。そして、ベットに寝転がりながらさっき彼が言ったあの言葉を思い出していた。





”亡霊”そんな風に言われたのはあの時以来か?


あの時の依頼、俺は固く守ってますよ。隊長殿。



「隊長!行ってしまわれるのですか!?」


「ん?ハイネか?おう。今から行くところだ。あとは任せるからよきに計らえ。ってな」


そういって隊長はパタパタと手を振りながらこの場を去っていく。


その後隊長のよきに計らえという文言と共に出かけて行った。どこに行ったかて?バカンスとか休暇とかいう代物だ。俺はエルフだから長い時間が掛かろうが構わないが、普通に数十年しか生きれない者にとっては二度と会えないのでは?と思ったが、今はそんなこと言ってられない。



「隊長のバカヤロー」




叫ぶしかなかった。俺は悪くない。隊長が置き土産と称した仕事を大量に押し付けやがった。俺にすべてを引き継いだとか言ってさっさとこの場所を離れた隊長に今は殺意しかわかない。


「次はこの書類にハンコをお願いします。少佐」


「次はこの書類の束に」

「副隊長、次はココです」

「副隊長!現場にて緊急出動要請が入りました!」

「隊長!今すぐに支持を!」

えぇぇい、繰り返すな!それと最後に言った奴め、誰が隊長か、誰が?俺はこんなにも仕事を割り振られる職場はご免なんだよ!


「ハンコを!」

「次は、こちらを」

「早く!出動許可を」

「隊長!」


「うるせーーー!黙れ!まず、こっちのハンコは押せない。金額を確認してから再提出!

次、書類の束は・・・後回し!出動許可?内容は?・・・・・この規模なら二個小隊を向かわせろ。隊長には繰り上がっては居ないし同意した覚えもない。あの人は戻ってくるんだからあの人の場所なんか取る気ない。やりたきゃお前がやれ!ただし、お前にこの仕事を全振りしてやる」



そう指示を出してから次の書類に手を出した。



数年後・・・・

「なんで!戻ってこないんだよ!!」


「あきらめろハイネ。お前もミイラ取りがミイラになられても困るからな。この部隊でも少数とはいえ、エルフという人材は貴重なんだ辞めさせるわけにはいかないんだ」


「ふざけんな!こないだ、モクシュモの野郎が定年退職したろ?それなのに俺はまだまだ働かさせられるのか?おかしいだろ?な?な?」


「え、時々有休消化使って家族と旅行に行ってるじゃないか」


クソ。人間属は短い人生でいいよな。俺は定年までまだまだ先なんだけど。隊長がバカンスに出かけてから数十年。あの人も人属のはずなのに長生きする気なのかな?



「え?隊長の寿命?知らないよあんな化け物」


「え?」


この人今すごいこと言わなかった?化け物って


「あの人は俺の名付け親なんだが、いまだに若々しいぞ。エルフという長命種族の血でも入っているのか聞いたことがあるが、完全否定していたな」



「そうなのか」


「それより、最近お前の次に文官職ができる秘書官たちがそろい始めたようだが、何か目標でもあるのか?」


コイツにもそろそろ俺の計画を話す時が来たようだな。



「教えてやるよ。俺は隊長を連れ戻す!だからこそ俺の仕事を肩代わりできる人材を育てていたのさ!」


「あぁ、お前はようやく其処に気づいたんだな。人間種は結構前からそこに力を入れていたんだよ。言ってくれればこちらから手を回したのに」


「え?」

今不吉なことを聞いた気がした。今こいつはなんていったんだ?人材育成に力を入れていた?俺の数年を無駄にしたということか?俺は・・・・


「もっと周りを見て行動したほうが、いいぞ。この部署で黙々と書類整理と格闘している猛者いや、書類整理の鬼と呼ばれているぞお前」



「え?」





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