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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
「急速冷凍はあまりにも危険だと言うことは初期の段階から実験でわかっていたようなので、徐々に体の循環を停止させて凍らせていくと言う技術だったようです。それ以上の開発は危険と人道的ではないという理由でされていなかったようですが」
って、ちょっと待てよ？なぜ女王様はあの山頂の兵器のことを知っていたんだ？そしてその内部にコールドスリープされているかもしれない人物のことを的中させるように言うのかな？もしかしたら彼女は・・・・いや、帝国という敵側の人間にしては感情的になるほど彼らを憎んでいた。それにハイネやクォーツたちとも顔見知りの親戚付き合いに近しい関係だった。確かここにきた時彼女は、反乱軍に武器弾薬などを供給していたとも言っていた。それなら敵側にスパイかそれに近しい人物が潜り込んでいて帝国に今後不利益を被るであろう可能性のある人物をコールドスリープという解凍不可な機械に放り込んで脱出させていたのか？
【とりあえず、何パターンかの試行錯誤を行ってから実行していきます。智也】
「なんだ？俺に詳しいこと言われても現状全く理解できていないから後でレポートもらうくらいしか俺には対処できんぞ？」
【こちらの件は大丈夫だから、智也が感じたことを対応してほしい。君には私にはない独自の勘でも推理でもいいから状況の把握に努めてほしい】
その後、こちらが了承を伝えてからクロの頭脳とも呼べる演算機器が稼働し始めたようでこちらへのコンタクトも事務的なものになっていった。
「智也殿はどこに興味を持たれましたか？まるで私が全てを見通してあなた達に依頼しているように感じているような顔をされていますが・・・・・やはりそうでしたか」
やはり、彼女に全てを悟られてしまったようだった。だから彼女に全部聞いてみた。答えられるかわからないと言われたが。
「まず、最初にあなた方お二人に話したことはある程度は本当です。ハイネ様のことを叔父のように慕っていたことも、家族のように感じてクォーツ様によく話し相手になってもらったこともありました。
あの日、お二人を含めて数多くの研究員や非戦闘員が無事に脱出したという一報が入った時私たちの国では少しだけ大ごとになっていたんです。私の両親であった国王と王妃はその日、帝国のスパイであろう人物の手に掛かり亡くなりました。当時を知るもの達で緘口令を引こうとも考えましたが、帝国のスパイというのはかなりの切れ物でしたからこちらの情報発信の前にはすでに情報を外部に漏らしつつありました。それを察知した私直属の近衛兵達のうちネット関係に特に強い方々がことにあたり、対応しようにも後の祭り状態でした。
『陛下暗殺！敵は帝国から来たものなのか！？』
こんな記事が帝国支配地域に配られるまで20分しかありませんでした。それを聞いた私は悲しみに暮れる前に、両親達の死で国を巻き込んだ戦争を画策していた帝国とやり合う力も術もありませんでした。
その後、両陛下死亡の発表を行い独自調査を私自ら執り行うと宣言しましたが、帝国側には私が独断で陛下達から王位を剥奪するために殺したというあらぬ疑いを掛けて、捜査は帝国憲兵隊と帝国軍犯罪捜査局が合同捜査で行うと宣言し、私を一時的に牢に入れることさえしました。ま、牢屋に入れたことはすぐさま国民に知られて私は30分もいなかったのですけども、それでも両親の死の偽装をしているのではないかという理不尽な理由で『死体を解剖し全ての肉と骨を分解したので、戻そうにも戻せない』とふざけたことを言ってきました。ここまでされて黙っている国民達でもなく、反乱軍に結構前からズブズブの関係だったこの星の住民達の相互理解のおかげで私の無罪放免が言い渡される前から彼らは私の味方として、帝国をどう黙らせられるかを模索し始めました。
模索するというタイミングで陛下死亡の後から少しずつ。年単位での記録でないと気づけないほどの人口増加が見られました。帝国側は本格的に私たちを潰しに来ていることを悟り、帝国権力からどう逆らうかを検討し始めた矢先、帝国側に潜入交錯させていた複数名からクォーツ様の知り合いが危険な状況だと知らされ、こちらから指示を与えれる時間がないと判断してなのか、速やかに軍部の行動を予測し、誘導してこちらに兵器を送り込む、その兵器の中に開発者を乗せて殺そう。もし殺せなかったとしても、その場所にあるだけで世界が崩壊する代物なら最高じゃないか！という関係者が喜べる筋書きを制作して、こちらに指示ではなく、結果だけを送ってきました。
その中に、あの山頂にあるものは大型の機械だ。兵器では辛うじてない。兵器の最大のポイントである地軸を歪める機会は最初から物理的に外した状態でONと表記だけ出るように細工したと報告されていました。ですが、遠目からでもわかる程度には稼働しているように見せかけるために少量の磁場は流すので、落ちてくる場所だけは確実に降下地点を割り出して逃げれるようにしておくようにと連絡が来ていました。
