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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



鴨鴨鴨。


「あー、お前らは鬼か!」

開口一番。そう叫ぶハイネ。もちろん、ドアを開口しての第一声である。


「お帰り」ズズズッとコーヒーをすするお爺ちゃん。彼は結局ずっと見張りをし続けていた。

「おーけーりー。パクっといっちょ上がり。」パンを焼き終えて目玉焼きを焼き上げたパンの上に置く。そしてコーヒーから手を出すスタイルのくぉーつ。

「あれ?いなかったの?寝てたと思ってたよ」当然、智也。俺ですね。

【大丈夫でしたか?任務ご苦労様でした。まさかここまで晴れなければ装甲車のドアが凍り付き解けないとは予想外でした。次回のためにいい調査結果をありがとうございました】と、ちょっとした収納ボックスにクロのボディーが埋まり、ハイネに対して礼を言うシュールな光景に俺は少しお茶を吹きこぼした。


そして、ハイネはというと・・・・・

「な、なんで!なんで、みんなこんなにゆっくりとしてるのさ!人が寒い中ずっと扉が開かれるの待ってたのに!」


そう。あの圧縮砲を撃ち込み敵は撃退できたのが、昨日の夕方。その後ハイネを装甲車に入れるつもりがあまりの高威力によって防護服を着ていたハイネと装甲車に乗って待機していた者たちに被害は出なかったが、まさかの装甲車ドアに対してもその威力を発揮するという予想外が起こってしまい、ハイネが一晩戻れない状況になってしまったのだ。


だが、ハイネにとって無駄な夜を過ごさせるわけにはいかず、仕方ないので、クロに許可を与えて、俺の艦に乗るための資格や条件を教えるように言っておいた。だが、ここで誤算だったのはハイネが意外なほど優秀だったのだろう。クロからしたら、すぐにでも採用して船に乗せるべきだと進めてきたのだ。そうか。。。。の一言がなかなか言いにくいものだが、仕方がないだろう。この場ですぐにOKを出せない理由もクロならすでに理解してくれているだろうが、わかりやすく言うと一度本部にお伺いを立てないといけないわけですよ。彼らの内情も含めてね。それからじゃないと入隊以前にゼルセルタ航空宇宙軍に入ることはできませんからね。









「叔父様ーーーー!」

「うぇ!?ま、待て!い、今はだm んんん?!」


その後、俺たちは無事稼働中になっていた磁力兵器の解体に成功し、山を装甲車で降りてきて今に至る。彼女自身女王となった身・・・・未婚の女性が叔父と読んで慕っている血縁関係なしの男性の胸に飛び込んでいっている。いいのか、それで?


俺は気にしない。気にしないように行動しなければ、どこで地雷を踏むかわからないのだから。






そして、その叔父様の胸に飛び込む女王陛下はご満悦だが、果たして彼は現状喜ばしい気持ちなのだろうか?



否である


何故なら、最後の最後に装甲車のステップを踏み外して飛び出した岩に脇腹を直撃させ、クロの診断では片肺にかなりのダメージを負っているとのこと。


最後の最後に気を緩めた男の末路は悲惨なものだ。麓には全員無傷と報告済みの為無理してでも痛いのを我慢して下山。


ジジイの運転は情け容赦の無いかっ飛ばし運転で車内は常に飛び跳ね俺たちも軽いアザを作ったのに、踏ん張ることができないものは、顔が青を通り越して白色になり、運転手以外全員が漏れなく運転酔いでぶっ倒れる直前にまでなる。


「あれは酷かったね」

【もう少しサスペンション周りの充実が必要不可欠なようだ。すまない智也、今回の件は私が悪い。こちらの映像記録媒体もかなり処理しなければ映像を見たものが画面酔いする可能性しかない】

「そこだけは頼むよ」


そしてようやく舗装された道路になり俺たちは酔いからある程度冷めた頃に痛かった記憶が再発。骨が折れてはいないがなるべく早めに医療ポッドでお眠りになったほうがいいくらいには痛いはず。

そして車酔いと力むとズキズキする脇腹からの痛みに堪え、それでも笑顔で颯爽とこの場から逃げ出そうとしたハイネに悲劇が襲う。


「?!」

よく気づいたね。この一言しかない。避けれなかったとしても一瞬の覚悟は決めれるから。



誰もが予測していない別方向からの死角。これ以上彼に辛い思いはさせてはならないと慎重に運び出そうとした矢先の出来事であった。この件には誰も敵はいない。いないはずだったんだが、やはり正直に話さなかった彼にはは、あまりに強烈なトドメを身内にもらい悶絶。


“orz”この姿勢すらできない彼にとって1番の苦痛を受けた瞬間かもしれない。


若い女性特有の感触を楽しむことなく意識が飛んだ。そして飛び込んだ本人のみ気づかずに余韻に浸るように背中側に両腕を伸ばし彼の体を抱きしめる。(元気にご満悦にがつくほどいい笑顔である)そこはまさに転けて岩にぶつけ、脇腹と片肺の部分。傷つけられた部分をさらに痛めつける行為。共に山を降りた俺たちですら同情し俺でなくてよかったと安堵する。共に彼女を見守っていたボディーガードたちは可哀想な目で見ながら医療班を予備に行かせる。だがしばし時間がかかるのも仕方がないが彼が激痛と戦っている時、皆で楽しく談笑する。


一部のボディガードは目が笑っていなかったがな。

「この一文が一番俺は怖い」

【諦めたほうがいいですよ。彼らは姫時代の彼女を知っている方達。そんな彼女に悪い虫がふらりと現れたんだ。一部の過激層がまだ何もしていないだけましだと思うが】



あぁこの後の展開がさらに読めなくてだのしくなってきた。




「笑える展開きたー!」



そうどこかで誰かが叫んだ気がした。




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