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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


ガラス片が背中側を襲撃してきた。それを思い出してしまった後の景色は今でも忘れられない。



地下空間という一つの世界観を醸し出すわけでもなく、全てが土に埋もれているわけでもないが、ドーム型に重なり合う巨大な地下空間の中に今でも光が飛び散り爛々と輝く道路や街の明かりが見える中で動くものが一切ない地下文明の巨大コロニーに出会った瞬間だった。


その地下巨大コロニーで最初に見たものは、いまだに動き続ける人のいなくなった世界で増産を続ける機械たちが、処理能力を全て機械に任せてしまったがゆえのお掃除ロボット。食糧生産も工業生産も。ありとあらゆる全てのものが作られ、処分されていく世界が放置された状態でその場所にあった。



その中でもとりわけ興味を惹かれたのは神殿のようにその場所だけ生産施設を持っていない場所であったからだった。


当時の僕はそれが不思議で不思議でたまらなくなり一際大きく飾られていた文字の一つづつを触り当時使われていたであろう文字に思いを馳せていたその時、僕に不思議な光景が映し出されたのだ。



「あれはほんとに嫌な思い出だ」



過去の記憶。僕が今まで誰にも見せたことも教えたこともない、それ以上に僕の知らない記憶が入り込んできた。それと一緒にとある文字列が一緒に流れ込んできたが、使えるかすらわからない。



いつかこの羅列データが日の目を見る機会が来るのだろうかと思いながら僕の記憶が覚醒とともに思い出せるようになってきた。だからいつか彼の記憶も戻ればいいな。





「おーい、何ぶつぶつ言ってるんだよ!早くいかないと晩飯間に合わなくなるぞ!!」

「ま、待ってくれよ智也~」

「おっれがぁ~いちばーん!」

「ちょっ、僕が二番なわけない。僕が一番になるべく頑張ってるんだよ。智也君は僕と一緒に旅に出たくないのか!   て、待て待て!さらっと笑顔で置き去りにするな!待て、とまれ。おい、隔壁を下すな。通れない!?ええええっちょ」


【何をやっている?ハイネ。君の事情は理解した。現状、君の行動は反乱軍からの離反できる状況におらず、どちらが善か悪かを判断できる状況でもなかったようだ。こちらに資料なりがあれば対応ももう少し変わったのであろうが、今のところ現状クォーツとハイネの二人の・・み?この場所にはデータバンクが備わっている。この場所でなら当時の状況が少しでもわかる資料が少しはあるかもしれませんね?】


智也はハイネとの約束通り一番乗りでハイネと一緒に旅をするかを決める勝負に対し、隔壁を閉めて逃げの一手を放つ。

対して智也を追うハイネはというと、隔壁を閉められ、それをデータ上で確認したクロに隔壁を開けてもらおうとした直前にクロが気づいたこの場所の特性。ここに大戦時の映像か資料が残されていると気づき、ハイネの対応を放置してデータ収集を開始した。



「・・・・・あれ?



隔壁開かないんですけど?クロ殿?いつまで待てば・・・・」

【現在この施設のデータ収集を開始するので別ルートで向かってください。データを送ります。そのルートがあれば智也に追いつくことはできるでしょう】

「いや、その通信装置自体智也が持っているんですが・・・・もしもs???アレ?通信切れた。僕の現在位置すら把握できていないんですけど。智也さん?help」












ーーーーーハイネが見た記憶。失う前に得た古き記憶。過去から未来に向かって必要と思われているが、現状使用どころが一切ない。だが、今後一切使わないということはあり得ない・・・はずだが、使わない可能性もある。あの星から脱出した後も今も使うことすらなかったから、今後も使うこともないな。たぶん。

”過去から未来。未来から・・・違う世界へと渡るであろう、ハイネ・ラングシュトン・()()()()()


俺が過去に持っていた称号の一つ。リーゼント・シュバルツ・ラ・イバツール・アッシェンテ



過去から未来へと記憶を受け継ぎ未来へ語る語り部になることを拒否したあの過去をあの人は理解を持って分かってくれた。だからこそ今があるのかもしれない。



未来から・・・フフフ。奇妙なものだ。あの場所からここへ、ここからあの場所にいずれ向かうとしてもいつかはわかるその時まで俺の記憶は真実のみを見通す目となりましょう。


----*


「で?ハイネは行方不明。クロは何?お前何やってるの」

【この施設は大戦時に活動していた施設です。この施設ならビデオ映像なり、資料が眠っているであろうと思いデータを回収しています。



ハイネ殿には通信機にデータを添付しています。そちらに情報は来ていないのですか?】


「ハイネに通信機なんか持たせていないぞ?コレか?あぁ今確認したこの場所までの最短ルート・・・・隔壁閉鎖に伴うルート変更?俺隔壁閉めてないのに何で?」

【え?あなたの通ったルート上での隔壁閉鎖を確認していますが?】


「俺は来た道をダッシュで戻ってきたけど、来た時隔壁のあるルートなんか通ってないよ?」


「【・・・・・・・・・】」

「この施設ってホントに無人なんですよね?」

【生命反応は皆無でしたよ?】「確かに。一応磁力兵器の残りかすだった気がするし、てことはいったい誰が?」


「おーい、とも


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