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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


はぁ。なかなかにすごかったのか?


「そんな顔をするなよ智也。俺にとっては、あの日が誕生日でありあの日から俺の新たな記憶がスタートしたんだ。だから、これから反乱軍としてクォーツと共に活動した作戦くらい話してやるさ。



では、まず最初の作戦それはな、単純に敵の武器庫からの武器弾薬奪取作戦だったな。あの当時俺は新参者で帝国の回し者かもしれないと思われていたから簡単でそして確実に帝国を裏切れる行為をやらされていたな。


最初はもちろん何やらされているのかわからなかったからさ」





わからずとも良心の呵責とか無かったわけ?自分のこともわからないとはいえ、俺でさえ常識くらいは記憶にあったしハイネはそういうの無かったのかな?


「その顔を見ればわかるよ。嫌だと断ればよかったのにって顔だ。知ってるか?騙されるまで今自分が何をさせられているかわからない時もあるってことを。



俺はそれをやられたし、当時そんなことを知ったクォーツから実行犯たちにキツい説教がなされていたと聞かされたこともあるから。

『まずここにある倉庫は我々反乱軍の協力者の倉庫だ。そして一応人を傷つけずにしてほしいと連絡が来ている。それはな、ここを警備しているものたちは我々が協力者だとは知らないからだ。だから物を壊さず、人も傷つけずにこのエリアの物を持ち去るように言ってきている。もちろんその他の区域での持ち出しは厳禁。持ち去る時にうまく対応しているとはいえ他のエリアではそれが出来ていないから。だから次回その欲しいものは帳尻を合わせておくので物色して置いて欲しい。と言われている。


な、簡単だろ?


さぁ早速この木箱を台車にゆっくりと積み上げていってほしい。もちろん船まで我々の護衛が守るからな』と言われて食料だとか衣料品とか医薬品が積み込まれていたが、彼らに協力していたとされる人物は、もちろんおらずその倉庫の持ち主は、帝国軍第一大隊地方巡回用第三格納庫だったんだそうだ。そこから武器弾薬、食料、衣料品、医薬品、嗜好品、燃料、秘匿技術、秘匿性の高い情報と、ハッキング行為を行い、帝国巡視船が269隻も被害を受けたと知らされた。そしてハッキングの最重要目的は、倉庫内にあって我々が持ち出した物資の誤魔化しのために物資貯蔵庫から搬出されてその後座礁し宇宙空間2ー4で漂流中ということにしたようだ。実際その空間にまで調査に行ったようだが、海賊の襲撃に遭い物資も人材も持ち運ばれた後だったと述べて軍が出動。捜索の末執われている軍人たちを助け出したと報道されていたが、軍人だったものたちも記憶混濁とか何かで事件の前後がはっきりしない様子にあって精神病棟にて治療が行われて、職務に復帰したそうだ。




だが、この報道で我々が起こした事が4つある。

倉庫襲撃と持ち出しの1つ

ハッキングにて誤魔化したものが2つ

軍からの輸送艦を離陸させて海賊に襲わせる行為が3つ

海賊から仲間を救い出して職務に復帰できるようにし、我々のスパイを忍ばせたことで向こうの情報にアクセスと連絡が容易になった4つ



この観点からどれだけの計画が練られていたかが伺える。



智也にも見せてやりたかった。軍人として海賊に捕まるものたちのうち、80%は無駄死にとも言える作戦を立案実行に移した無能どもの処罰にクォーツは頭を悩ませていた。もちろん全員が全員反乱軍ではなくて、輸送艦の航路を設定しそのルートを選ぶなどのハッキングを行いまんまと海賊に喰わせたのはハッキングした反乱軍だが、その船に乗船して海賊に捕まるまでは運が必要だったからな。至難の業だったことは想像に容易い。それでもやらなければならないと言う確固たる信念があった     らしい。俺にはいまだに理解し難い行為だからな。



そのあとは、色々な場所に行かされた。




そして、十数年後のある昼下がりの午後にな」


ふーん。弾薬の奪取任務にいらんことをたくさんして人材の無駄と死傷者を多数出させる作戦か。気に食わんな。


「それで?」



あぁ、過去の話はやはり重いな。俺もここまでの長生きした人生経験を語られると辛く悲しいものもあるが、これでもだいぶ端折ってる気がする。だからこそ今聞いた出来事なんかは一回くるに全てを丸投げてしまおうと今心に誓った。


「ビーチを歩いていると聞いたことのある二人からの怒声が聞こえてきた。



それが智也との初遭遇ってやつさ。それからの出来事は智也も知っているだろう?なんやかんやあって今の場所に落ち着いているがな」


「それで、初任務からかなり時間が立ってるけどその後ハイネはどんなことしてたの?」


ちょっとだけ影を落とすその笑顔が余計に気になるな。



「パイロットに志願したが、最初はもちろん許可なんて降りるわけもなくてな。輸送艦のパイロットがいいところ。そのあとは少しずつ信頼を得て、戦闘機のパイロットになり何年か後に大交戦を経験。二年くらいは戦争、戦争で続いていたが、その頃には帝国に不審の種子を植え付けていたから、行動がしにくくなり戦闘は少なくなっていった。その後は双方の裏工作で被害を極少数にするため格陣営の応酬が続いた。そしてあのゼス惑星にまで辿り着かれた時ナイフが首元に突きつけられていたくらい危険なとこまで来ていた」



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