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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



奴隷として購入する大人たちは、帝国の皇族、貴族、資産家、少々金を持っている市民など様々で、俺が選ばれる前に最初に選んでいたのが、一番偉いもの順になるらしい。



そして彼らの購入が終われば市民が購入できる競売となるわけだが、このイベントに参加するためだけにやってきた貴族たちも道楽で競売に参加する。もちろんいらなければ、皇族・貴族だけは離脱できる。その場合は二番手の購入者に購入権が移る。




そして、市民たちもそんな娯楽に楽しんでみている。



俺が選ばれたのは、その最後の競りの出品として皆が楽しめたそうだ。だが一番を勝ち取ったのは皇族で、二番目は貴族。三番目は資産家だった。



資産家が俺を購入した。この資産家は購入した餓鬼を家に連れて帰り、地下で遊ぶ目的で購入するので、運が悪いとその日に地下室からいなくなってしまう。



それほどヤバい人に俺は買われたんだよ」


【(話が想像以上に重い内容だった)】


「その後、初めて見る塀の向こう側に案内された。


初めて見る世界。初めて重苦しい首輪を嵌めて歩かされる俺。



初めて大人を見た時大きなものだ。木みたいにデカい、と思ったが周りの奴隷となっている人たちを見た時考えが変わった。彼らの目は死んでいた。子供から大人まで、皆活きる希望がなく惰性で過ごすしかないのに、主人の命令には絶対服従。死すら命令されれば死ななければならなかった。





地下に案内されて最初にさせられたことは体の汚れを取るための高圧洗浄だった。


今にして思えば、ひどい行為だったが、それすら知らずに生きてきた。



死んだ目をした彼らの生きるための楽しい思い出は10歳式までの自由な暮らしのみ。そんな暮らしに戻りたくても戻れない日々を悶々と考えながら心をすり減らし死ぬまでこき使われる未来だった彼らは心が折れた瞬間にすべてどうでもよくなる。




俺はその後、宇宙に送り出されて生死の耐久レースに出された。そのレースは数多の奴隷たちが競う、賭けレースであり、おおくの資産家や、貴族、皇族が見るレースでもあった。もちろん宇宙服なんか誰も着せてくれない。



そこで数年が立ち、順調に生き残れていたある日、大事故に巻き込まれた。



だが、その事故までも演出だったのではないかと思われる。一つ言えるのは、俺はそんな事故現場から生き残ることに成功した矢先に救急船に捕縛された。


ずっと不思議だったことがある。これまで資産家の男に逆らったことは一度もなかったが、周りが負けた時にバツとして首を絞められたり、鞭でたたかれているのに俺だけ何もされないのはどういうことなのだろうとずっと考えていた。その答えが、この医療船に乗り込んでいた資産家の言葉によって放たれたもので何かが起きた。




当時、私は理解できていなかったが、資産家は帝国の極悪非道の虐殺行為に対して怒りを覚え、当時すでに存在していた反乱軍に物資と資源と武器の横流しをしていた。



皇族に最も近い資産家として活動していた。



俺はその資産家の一番使える駒という扱いの英才教育が施されていった。



何年かのちに教えられたが、あの時の事故そのものは実際に起きた本物の事故であり、俺に仕掛けられた別の装置によって試合続行不可能な状態にして医療船で運ぶ段取りをしていたところで俺が事故を起こしたので血相を起こして駆けつけてくれていたらしい。



今となってはその資産家の名前を聞いておけばよかった。



俺を脱出させた後に皇族直轄の部署が内々に調査を進めて資産家と一部の貴族が起こした出来レースということにして殺されたと教えられた。



その後、俺は反乱軍において重要な任務を任せられるようになり、俺の生まれ故郷を魔の手から救い出す段取りをしていた矢先、先手を打った帝国により、惑星ごと惑星破砕収束弾を撃ち込まれて、皇族貴族以外のすべてが死に絶えた。



俺は誓った。あいつらの気の重む向くままにしていたら、世界がいくつあっても足りない。悲劇を無くすため、悲劇を起こさせないために、当時反乱軍リーダーに内定が決まっていた俺が統率者として反乱軍のリーダーになったんだ。



そのあとは、ひそかに支援してくれる国々を周り、帝国の目をこちら側へとひきつける役目を背負った者たちがことを引き起こすテロリストまがいの行為をしてくれて逃げに徹した動きをしていたもんだ。



そこから先は、お察しの通りハイネと合流するまでは反乱軍とそて帝国と戦っていました。



ハイネが来てからは事態が好転し始めていた。

彼が言うのはこの世界にはマナという魔法物質が漂っているから、彼らに一泡吹かせようといわれ参戦を申し出てくれた。だが、彼が何を思って反乱軍の扉を開いたかまでは知らない。私には彼を刺激するのはこわかったのでな。



それから数年が立ち、我々と思いを同じくする者たちが帝国に反旗を翻し、独立してくれた。一つ二つではなく、たくさんが離反してくれたことによって帝国の繁栄に陰りを生ませた。





うわー、二回続けて重いお話で来てしまった。この後は好転すると










いいなー。



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