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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


「我々に監視の目が向けられて実際に監視されているのには気づいていた。これは最終試験のようだな。わかった。私は反乱軍を率いていた統率者でもあったんだ。今後の私の行動をこれからも見て決めてほしいが、彼は智也と共についていきその目で見て確認してくれ。彼が一番に何を考えていたのか。彼の行動が何を意味していたのか。彼はお気楽な気分で世界を壊そうと思って行動したのか。その経過と結果を見て判断してほしい。



そして、智也君。君につらい質問と判断を任せる立場に置いてしまったことを深く謝罪する」



そういって、ハイネとクォーツは頭を下げた。




その二人の下げた先に居たのはもちろん俺だ。


「わかった、お前ら二人の心意気はもちろん買ってはいたが、そうまでいうならハイネ。行くぞ?」


「おう、クォーツ。行ってくるからな」


「気をつけてな・・・・・・・ハイネ。たとえお前の嫌疑が晴れたとしても俺のことは気にするな。こちらでも自分の嫌疑は自分で晴らす。自分の尻と他人の尻ぬぐいをすることができてこそあの場所にいることができたのだからな」




ひゅー、男前発言だな。



そして二十分後、監視役3名を引き連れて、言われたポイントに向かうことにした。










「そうだな。どこからはなそうか。





俺が10歳になった時の話からだな。まぁココが俺の原点であり分岐点だっただろうからな」


そういいながら壁を背に床に座って話始めるクォーツ。


【(この話は録音されることも言ってあるのになんて目だ。これから語ることはさぞかし悲惨なものなのだろうな)】



「俺の国には十歳になるまでは自由な生き方をしていてもいいという法律で守られていた。




だが、この法律には抜けがあった。もちろんその法律を作った者たちが意図的に行ったことだったがな。当時の俺には知らないことだらけのガキだった。



俺たちは同じ年齢か下の年齢の者たちを面倒を見ながら好きに生きろと隔離されたエリアで生活していた。もちろん隔壁の近くで生活している者たちもいるにはいるが、彼らは世界の半分も知らなかった。この隔離された範囲は広範囲に設定されている場所だ。


少し大きめの島を半分ほど区切って自然豊かな場所で生活できるスキルを身に着けさせるのが囲いの外にいる大人たちの役目。


島の中心には鬱蒼と生い茂る森と餌が豊富にある肉食動物が蔓延る草原地帯。砂浜と海。海に潜って魚やその他資源を入手することは可能ではあるが、中の人間たちは争いをしてはいけない。もし少しでも争おうものなら、物理的な意味で分からされる。それは()だ。どこからともなく現れる重機関銃で争っている双方とそれを見ていた人物まで()()()()


そんな世界で俺は生きてきた。


そして体のあちこちに埋め込まれたタグキーで年齢を把握していてて10歳になると必ず目的の場所に集合しなければならない。この世界の半分の人口はそうやって生きている。



そして檻の中にいる子供はすべてが男だけ。繁殖を目的とした行為や楽しむための行為は一切禁止されていた。それを楽しむには20歳というまた新たなランクになるまで待たなくてはいけないと教えられていたからだ。



そして、俺は10歳を迎えた。






見たことのある壁を正面に見つめながら集められた子供たちの周囲を壁がせり上がり見えなくする。

そして無数の光るレンズが現れることしばし。



スポットライトを浴びた子供たちがゲートの開いた場所に誘導されていく。



俺が10歳式を一緒に参加した子供は全部で1118人。そのうち1004人が呼ばれた。俺は1004人目だった。



それ以外の子供がどうなったかは簡単に教えられた。


ゲートを進み右あるいは左に移動したのち座らされた椅子にシートベルトを着用するよう促すビデオがあり誰もがその指示通りにベルトにロックを掛けていく。全員のベルトが閉まると、正面の壁が下に下がり、まだ呼ばれていない子供を直視できるように椅子の位置も壁の位置も調整されて見せつけるように、回転刃が子供たちを切り刻む。


悲しいこととは言えショックだった。あの場に現れた回転刃はどこにも逃げ場がないように、そして逃げれないようにしたうえで・・・・・・。



すまんが、表現はできない。あの場面は今でも夢に見てしまうからな。



その後子供達には重たい人生を歩ませる。大人たちはウソをついた。子供たちは一人また一人と様々な場所に連れていかれる。



着いた先に苦痛の差はあれど、同じことをされる。




()()にされるんだ。



10歳式が嫌で逃げ出した子供たちがどうなるか聞きたいか?



大人たちがハンティングを楽しむための生餌として一定需要があるので見逃されるんだそうだ。ただし、10歳以上の年齢が居ない場合はハンティングは行われないし、10歳以下の年齢の子供を撃てば銃殺刑まっしぐらだが、大人たちはそんなスリルを味わうために毎年ココに遊びで訪れる。



奴隷となる子供の分類方法は簡単だ。カメラのレンズ・・・・・・あれは、遠くの場所で今いる子供と実際にどんなことをしてきたかを詳細な映像と共にショーで見せられるのだ。



この惑星に女は居ない。俺は彼らの娯楽のために生み出されてきた、遺伝子操作で生み出された人類だ。子供が作れない体として最初から設計されている。だから楽しみ方も知らないで死んでも誰も気にも留めない。


奴隷として購入する大人たちは、帝国の皇族、貴族、資産家、少々金を持っている市民など様々で、俺が選ばれる前に最初に選んでいたのが、一番偉いもの順になるらしい。






そして、かなり内容が暗くなってしまった。まだしばらくありますが、気長にゆっくりと読んでください。

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