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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。




なんでも、そういうお掃除とか森とかの間伐作業みたいな定期的に必要なものはロボに一任していたらしい。



「もうすぐ頂上だぞ!坊主」


そういう気遣いもありがたいが、どちらかというと、声のボリュームを落としてほしい。







そしてなぜ山に来てるかというと、少し前にこちらに来ていたご友人である元反乱軍のメンバーにが当時の王家に依頼し製造を依頼していた大変貴重でマズイ物をトップに言わずに製作していたらしい。その件がバレはしないものの疑いがかかっていて苦労したと姫様からの申告で事が発覚。


突然会場に響き渡る悲鳴(いやぁぁぁ)と|怒号《あ・い・つ・らぁ・ぁぁ!!!》。最初に聞いた時はなんだ!?と思ったが、理由を聞いたら納得してしまった。当時の部下が色々なコネを使用して兵器開発をしていた。それも複数。

当時帝国打倒を目指していたのは知っていたが、兵器開発は一部の認証された者たちのみで行われていると思われていた。それなのに実情を聞いていくと最後の方はかなりヤバめの暴走に近い体当たり作戦が始まっていた。なんと彼ら(ハイネ達)が、ゼス惑星を離れて数ヶ月後、この体当たり作戦のためにとある兵器がお披露目した。



それは惑星破砕収束弾。


週末の惑星となり死にかけている星の最後を完全に無に帰すのではなく、資源に変えてしまおうという当時考え出された、空想理論。それを形にするために作られたのが、最終兵器とも呼ばれる惑星破砕収束弾。


その惑星破砕収束弾をさらに最大威力の性能に引き出させるためにこの星系に存在している幻想鉱石をふんだんに使用して作られた兵器だ。コストはかなり安く作られている。



全ての稀少鉱石は1gにも満たないもので構成された原子の海で構成されていた。



俺に原子の海とやらを説明せよとか言われてもわかるか。とメチャクチャな暴言を吐いたハイネ。別に頭が悪いのではなく、王家の秘技を教えてくれないというか、失伝した王家の秘儀らしい。




「それで、この山頂にその兵器とやらを隠したと?」


「いいや、最初の起動シーケンスを実行しようとしたが、その直後に暴走。そしてこのあたり一帯の試験場を強制封鎖。もちろん人員はすべて撤収したが、被害があまりにも多すぎた。そしてこの場所にあったすべてのありとあらゆるものが兵器にまとわりついた。



今この山頂ともいえる場所こそが、暴走原因ともいえる兵器の入口だ。



智也隊長、この兵器の場所に入る勇気はありますか?



ちなみに今現在は暴走は終了していますが、兵器自体がどうなっているかわからない現状です。こちらとしては、兵器システムのシャットダウンをしたいと思っているのですが」



このおじさん、なかなか勇気のある行動をしていたのかと思っていたけど、関係者だったりしてな?


「智也隊長。私は当時最初の起動シーケンスを実行した当事者です。あの異常な数値を報告し、起動シーケンスを停止するように言われ実行する前に気を失い、起きたら城でした」




はい、当事者でしたね。そのあと?入るに決まってるでしょ。


「入りましょう。



そして、今回責任を取る人たちも連れてきています。部下だった人たちの分もあなた達には精一杯働いてもらいますからね」


「了解した。元反乱軍として全責任を負っていたのだ。負の遺産は未来に残してはいけないからな」

「はーい。秘儀を使用していたことで帝国に睨まれたのか、俺たちが悪いのかは一切わからないが、これを考え兵器としての運用をしようとしたバカの後始末はしっかりと行いますよ。こんなもののせいで我々の時代が汚点になっては堪らないですしね」


二人の意見はもっともだが、クロの話ではいまだにこの兵器がどういう原理で、惑星破砕を行うかがわからないらしい。



この後そのあたりもきちんと調査するつもりだったりする。




「ここら一帯が以前は見通しの良い通路だったが、やはり兵器のせいなんだろう。土砂で埋もれていて一切身動きが取れないな。少し戻って遠回りをしようか。もしかしたらあの場所にたどり着けないのか?これは」



不穏な発言はココでは控えてほしいよ、オジサン。



「うわー、こんなものがホントに実用レベルの破砕収束弾として仕えていたのかね?」


「ハイネ、あまり大声で言いなさんな。あれは空想理論というよりもどちらかというと、机上の理論と空想理論の掛け合わせで提唱されていた、作れない事象の空論とまで言われていたものだ。帝国の研究機関でさえ匙を投げた理論をここまで実用段階に持っていけていた。それこそこの星の技術が素晴らしかったのだ。今でもそうだし、これからもすごいものだろうがそれでもこの兵器の基本的運用方法がいまだにわからないとは」




そう、この兵器を最初に起動した理由も完成後に液体になっている幻象鉱石を入れるためにスイッチをONにしただけに過ぎない。当時これをどう動かすか、誰も知らなかったらしい。




「え、待って。誰も知らなかったのか?おじさん?ハイネ?・・・・さん」



「おい!おまぇまさか、俺の名前」


「すまんな、智也。これに関してはまぁ、リーダーが悪い」

「私、ただの下っ端だったので、知りません」


責任の押し付け合い。


「なーなー、早くいこうよ」

飽きてきたぜ、このお話。何回目の押し付け合いなんだろうな。18回目くらいからは飽きたけど。かれこれ2時間しゃべってるよな。


「えっ?ココがコントロールルームですよ。・・・・スイッチが岩につぶされてる。起動状態が終了してるで、いいのかな?いや、もしかして・・・・etc.」




「おーおー、この紋章は」




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