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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


「すー、ふー。   この方は私の叔父なのです。父方のですが。父が末っ子でして、叔父は長男だそうです。それもエルフですからね。かなり年齢差が開いた兄弟だったそうです。私たちはそれを初めて会ったときに父から伝えられました。そのあとは会うたびにいろいろなことを教わりました。護身術や政治学、帝国のやり方をどう回避するかを学びました。それから叔父は消息を絶ち、反乱軍が消息を絶ったのち帝国は私たちの星系にある資源をしつこく狙い、その後意見が通らないと見るや次元の狭間に星系ごと押し込みました。そして、今回あなた方が知っている通りこの次元に復帰が可能となったわけです。


皆さんがご存じの通り私たちの星系には多岐にわたる資源が眠っています。ミスリル・アダマンタイト・オリハルコン・ヒヒイロカネその他の微小鉱石が多数存在している資源惑星さえあります。あなた方はこの衛星群をしったら独占するために武力を行使してでも奪いに来ますか?」




思い切ったことを言ってきたな。叔父?王族とのかかわりのある人物?幻想鉱石?そのどれもが我々の手に余ること間違いないのだが、これはますます厄介なことになる。まず当面は彼らが気にしている武力面のお話をしていこうかな?ここは誰に言わせようかな?っと噂の叔父上ですね。


「ご存じないようなので申しあげておきますが、惑星同盟国家に加盟している国にはある条件が言い渡されています。それは軍事力の放棄です」


「軍事力の放棄とは思い切ったことをしますね。自分の星で何かあった時には対応できないでしょう。


もしかして隠れて確保するように指示されているのでしょうか?出なければ智也殿が軍人が名乗るであろう階級を言うのもおかしなものですしね」


もっともな意見を言う女王と、解説するハイネ叔父さん。

確かに厄介な代物を抱えていると思われるのも無理があるのだろう。他人から見れば危険な行為、当事者から見れば軍事費を捻出するのが一国でなく全体で行い、極論でいえば軍事警察消防などの国家公務員はゼルセルタ航空宇宙軍で賄っている国すらある。それも信頼を得て少しずつ行った国もあれば、一度にドンとすべてを切り替えた国もある。そして切り替えたことにより、リストラされたという側面も見えるが、実際には全員出向扱いで再度研修センターに行き改めて振り分けされるのだ。



軍人だったものが新たに軍人になるものもいれば、警察や消防に行くものもいる。その逆もあれば、事務方に行くものもいる。だからこそ毎回研修センターに国家規模での出向扱いになると大変な混雑に見舞われる。ただし、汚職や犯罪を犯しているものはここで篩い(ふるい)に掛けて逮捕拘束される恐れがあるため一定数の人間はこの出向前に退職するものもいる。


そう、一定数辞めるものたちは犯罪を犯していなければいいが、犯していると判断されれば、辞めた人間を逮捕するのに柵は無くなる。そうして毎回一定数の逮捕者が出るのも風物詩ともとれる一大イベントになる。そして時々国の指導者や政治家たちもそのあおりを受けて逮捕や事情を聴かれるときもあるらしいが、極稀らしくほとんど見ない。



話を戻すと、彼女たちは疑っているのだ。軍人と名乗る智也、叔父は現在軍人ですらないのに国には軍人が存在していないと言う矛盾。この結果に彼女たちは隠れて反乱軍をもう一度組織しているのではなかと。



それを察したハイネは結論を述べることにしたようだ。


「隠れて軍隊を所持してるわけではなく、一国に一つの軍隊ではなく、惑星同盟国家間で一つの軍隊を所持し、自国に存在する軍隊・警察・消防などの公務員をすべて出向させてそこからの派遣で対応してもらっているのさ。ある一定数の人数は元の惑星内に戻ってくるが、国としての職業ではなくて、惑星同盟国家に所属している職業になるくらいだ。そして面白いのがここからだがな、ここにいる智也たちは探索班という居住可能惑星を探すための探索を許可された者たちなんだ。ゼルセルタ航空宇宙軍の中でも入りたくても入りにくいといわれるほどの超エリートコース。専門知識が多数必須でしかも探索してても応援要請が入れば、軍隊・警察・消防とありとあらゆる職業に対応できるだけのスキルを持っているんだ。だからこそすごいんだけどな。



そして、俺たちが反乱軍として帝国から最後の脱出を図った時にいきなり時代を飛び越えて智也が現れた時は驚いたな」


「確かに。あの時彼が来てくれなければ誰か一人は残って死んでいたかもな」


ハイネの横で頷くようにして相槌を打つクォーツ。


「あの時もし智也が来てくれなかったら俺が囮として実行してたな。

そんなわけで、俺たちは全員があの場所から脱出することに成功したんだが、どういうわけか先に脱出させた仲間たちとの合流ができずに、俺たち二人だけが次元を超えて未来に飛ばされたんだ。もしかしたら帝国がロクシェタルタ王国を次元空間に放り込んだタイミングが重なってたのかもしれないな。


あの時別れの挨拶をしたあたりで突然画面が乱れて真っ暗になったのは覚えていたんだが、最初はこちらの落ち度だと思っていたが、原因は今となってはわからないものだな。それでちょっと話を戻してもいいか?」


「なんでしょう?」



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