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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。




【艦長、至急ブリッジにお越しください】



・・・?ブリッジって艦橋のことだよな?それに至急って言ってもこの艦って副艦長であるクロがそこそこの操作をしていなかったか?・・・・・・・・・・・ん?艦長、至急ブリッジにお越しください。





確か秘密暗号にこんなのが使われて・・・・!

了解した。至急向かう。





まずは、正規の手順ではなく特殊対テロ用特別警報用のマニュアルで行動しよう。



1.艦橋に直通で併設されているエレベーターには乗らずある程度の遠回りを実施しましょう。

(艦橋に上がるためのエレベーターの一個手前から乗り込む。もちろんボタンはすべてクロが差し替えてくれているので、艦橋と名前がついているボタンを押すだけ。これは実際には4F上だったはず)


2.エレベーターまたは手ごろな部屋で発信機、盗聴器などの持ち込みを禁止されているものを所持、不正取り付けされているかのチェックがされるが、このエレベーターはというか、この艦すべてにセンサー一式取り付けてあるから検査も一緒にしてしまう。



【・・・・・3、右肩、2、階級章の裏、1、手袋の甲に薄いシールらしきものが付着。気をつけろ】



とうっすらとした特殊メッセージでクロが知らせてきてくれた。それ以上にビックリなのはマジでいろんなものがついていたということだ。何者か知らないが、余計なことをしてくれるものだ。


エレベーターを降りてから行動開始だな。


「んー、艦橋内では上着は手前でついでに洗濯機に投入しとこうか」



さりげなく階級章を外し、その他の物もそれとなく外して隔離しておく。何かつけられているものがあるらしいので、はたくふりをして宇宙にポイする。宇宙ゴミになるのはまずいので、エンジンからの噴射口に排出。一緒に燃えてもらおう。



さて、次は・・・・



言動の確認と今現在何してるかの確認なんだが。


【全くもって不可解なことになったようだな。彼自身我々へのスパイではないという保証は一切ない。それ以外にコレから彼の言う通りの惑星に向かうとすれば確実にそのスパイともご対面になるがどうする?】



長文だったな。一体何事だと思って艦橋に上がってみるとスクリーンに文章が入っていて艦橋から一望できるであろう星の海が真っ暗なシャッターで見えなくされていた。うっすらとだが、この場所に妨害電波と欺瞞対策用のシールドが貼られている気がする。そこまでするという、厄介ごとの極地みたいな事らしい。クロにとっては・・・。




【今は話しかけても捉えられません、】





ん?混乱、ではなさそうだから多分何かやっているんだろう。もう少し様子見をしてみようか。


【済まなかった。あのスパイもどきが侵入して智也と喋り出した途端に外部からの電子攻撃を受けてしまってな、対応に追われていたがようやく収束した】


やはりなかなかのことになっていたようだ。


「電子攻撃とか何気に対策取れているから良かったが、遅れを取れば間違いなく危険だったろうな」

【当たり前だ。特に狙われたのが生命維持装置の破壊行動だった。次がエンジン。なかなかに厄介だったが後半はこちらに主導権が移ったようでな。こちらの支配領域にさせてもらった。



そこでようやく彼らが何をしたいのかがわかった】



不安だな

「教えてくれ」


【まず、数種類の目標を持って活動していたようだ。

第一目標は乗っ取り

第二目標は懐柔

第三目標は第3の勢力として乗り込ませてから自分たちのやり遂げる目標の達成


そして優先順位も決まっていたようだ。


第二目標>第三目標>第一目標 と言う順番だったが最初に乗り込んだ時点で、乗っ取りは諦めてるそうだ。懐柔は話をしようにも信頼を得る以前に客室へと通されて絶望状態。乗っ取りはそもそも船に人が乗っていないことを考慮され実行は不確かになりつつあったようだ】



優先順位で目標決めればいいのに。ま、それでも最初から乗っ取りをめざしてこられなくてよかったとも言えるか。クロには感謝しかないな。俺ならサクッとやられてしまっていたかもしれないしな。


【追加情報:電子攻撃を仕掛けていた船舶に生命体の反応なし。



よってこれより電子攻撃を仕掛けている敵艦に対して攻撃を開始します。許可を】




・・・・。まぁ彼が乗ってきている船だろうことは確実であり確認するべきなんだが、現段階では攻撃を先に仕掛けておいて、まだ攻撃を中止していないことも確認しているし、誤って攻撃をしてしまったとも言っていない。つまり、攻撃の意思はあり、先ほどクロから聞いた情報を鵜呑みにするわけではないが、攻撃を仕掛けられて何もしないのは甘い考えだ。



「事前警告を2度行い、警告射撃を実施。それでも攻撃が続くことを確認されれば、撃沈を許可する。


なお、最終確認だがいまだに電子的な攻撃は継続中なのか?先ほどからやけに向こうの情報を確保している身としてはすでに対応済みなのに過剰防衛を行おうとしているわけではないよな?」



【現在の情報は向こうに対しての威力偵察を主としたこちらからの電子攻撃で得た情報であり、現在も継続して攻撃を受けています】



「了解した。それでは、警告を行いその後警告射撃を撃て!」



【了解!】



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