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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



「あぁラジェソードか。知ってるのか?」


「もちろんです。それは我が国の近衛兵が扱う専用武器。帯刀できるのはゼス惑星ご謹製の戦略近接武装兵器:光剣。刀剣として起動し、刀身の長さは小さくもできるし大きくもできた優れもの。何を血迷ったのか、艦の武装と接続し、戦艦との戦闘時、対艦刀にも適用でき、取り付けようとしていたが、開発が滞り実験中の事故が多発したため、中断されて刀として持ち歩くことしかできない。とか抜かした世紀の大発明だ。これを主軸に輸出した貿易利益で黒字を出したが、帝国にも睨まれて反乱軍を組織して攻勢に出ようとしたとかなんとかで、惑星ごと封印されたと聞いたな」

あんたの国の近衛兵が持つ専用武器か。なら納得だ。世間一般に出回りもしなくて、今まで発掘もされたことがないのなら、やはりこれは特殊さを売りに出していたんだろうな。そして、ここであのゼス惑星の出来事の顛末が語られるとは。なんか感慨深いな。


「(それって、まさか実験中の暴走事故が原因のアレか)」

【(あの話はここに接続していたのか。そしてすべての原因を作った敵はすべて自分たちが行ったとして大々的に報道したと・・・・皮肉にも今も生きている者たちもいるから当時を知る者たちに後日教えてやらないとな)】

「(確かに)」



「どうかしましたか?ひそひそと?」



「大丈夫だ。それより、今回の接触の目的をそろそろお聞かせ願えないだろうか?」


「そうでした。私というより、我々は帝国のスパイによって今まさに生命の危機に瀕しているんです」



ん?帝国?なんだそりゃ。


「そうか。それでなにがしたいんだ?我々としては戦闘になりそうなら関わらないようにしたいんですが」



誰が好き好んで戦争か内乱になりそうな場所に突入したいと思うんだ?帝国というのがどこを指しているのかは不明だが、この星系が大昔から存在していた星系であるということ。先ほど彼から教えられたラジェソードのエピソード。ゼス惑星の存在。彼らと戦っていた敵。その敵と共闘に近いまでの共同戦線を張っていたがどちらも裏切った形、それで星系がこの世から消えてなくなっていたのでは?



それにしても新たな星系ができるほど時間が立っていたと。それほど古い星系が次元なのか時間なのかを超越し、、、、ては無いな。それでも違う場所から舞い戻るために行動を起こしたようだ。それがどうやらあの炎なのかもしれない。



だが、これはまだ俺の仮説にしかならない。それ以上に彼は一体どこの誰視点で語っているんだ?そして何をしてほしいのかをもっと詳しく教えてほしい。




「頼む、我々を助けてください」






その一言を言われても、現段階で我々が助ける価値は無い。現時点で惑星同盟国家に非加盟な国である以外にも国と認められていない。国際社会において一定の信頼性がなければまず最初に国として認めるわけにはいかないのも事実だ。彼は一体どの目線でしゃべってるのかはっきりとさせてほしい。




「こちらにも軍属ですし所属している部署からは何も命令も受けていません。勝手に戦闘に参加していいという許可は出ていません。申し訳ありませんがすぐの対応は難しいですね」



「そ、そうで・・・・すか。わかりました。




でしたら教えてください。あなた方は、反乱軍ですか?それとも帝国軍人ですか?あなたの持っている近衛兵御用達のその武器を持つということは反乱軍に近いものと推測はしていたのですが、我々は信用に値しないんですね」




まただよ。なぜか、この武装が彼らの敵味方判断基準点にしているようだ。


【我々もすぐには結果は出せません。少しこの船でおまちいただくことは可能ですか?】


「・・・・わかりました。この広い宇宙の大海原で出会ったのも何かの縁、しばらく逗留させていただきます」







・・・・・何様だよ。急に偉そうになった。



【艦長、至急ブリッジにお越しください】



・・・?ブリッジって艦橋のことだよな?それに至急って言ってもこの艦って副艦長であるクロがそこそこの操作をしていなかったか?・・・・・・・・・・・ん?艦長、至急ブリッジにお越しください。





確か秘密暗号にこんなのが使われて・・・・!

了解した。至急向かう。





まずは、正規の手順ではなく特殊対テロ用特別警報用のマニュアルで行動しよう。



1.艦橋に直通で併設されているエレベーターには乗らずある程度の遠回りを実施しましょう。

(艦橋に上がるためのエレベーターの一個手前から乗り込む。もちろんボタンはすべてクロが差し替えてくれているので、艦橋と名前がついているボタンを押すだけ。これは実際には4F上だったはず)


2.エレベーターまたは手ごろな部屋で発信機、盗聴器などの持ち込みを禁止されているものを所持、不正取り付けされているかのチェックがされるが、このエレベーターはというか、この艦すべてにセンサー一式取り付けてあるから検査も一緒にしてしまう。



【・・・・・3、右肩、2、階級章の裏、1、手袋の甲に薄いシールらしきものが付着。気をつけろ】



とうっすらとした特殊メッセージでクロが知らせてきてくれた。それ以上にビックリなのはマジでいろんなものがついていたということだ。何者か知らないが、余計なことをしてくれるものだ。


エレベーターを降りてから行動開始だな。


「んー、艦橋内では上着は手前でついでに洗濯機に投入しとこうか」



さりげなく階級章を外し、その他の物もそれとなく外して隔離しておく。何かつけられているものがあるらしいので、はたくふりをして宇宙にポイする。宇宙ゴミになるのはまずいので、エンジンからの噴射口に排出。一緒に燃えてもらおう。



さて、次は・・・・

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