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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



【7時の方向に反応あり】


「回頭したほうがいいか?」


ようやく、なにか見つかったのかな?


【隠れながら近づいているが、武器などはもっておらず、むしろ秘密裏に接触したがってるようだ。こちらの持っている一番古い航海用信号のメッセージだとそうなっている】



隠れて近づき、メッセージをね。まぁ、現状何もわからないなら仕方ない。


「外部後部ハッチをわずかに開け。もちろん内部の照明はすべて落としてから誘導灯を内部の奥の方で照らすくらいにしてな」


【了解。・・・・・侵入した。外部ハッチ閉鎖中・・・・完了。すぐに向かうか?】


当たり前だろ?


「もちろん。操艦を任せても?」


【Yes I Hab Control 操艦いただきました。それでは、接触を秘密裏にしてきた人物と接触を開始しましょうか】


・・・なぜに英語?そして二重の意味を?






「はじめましたっ」


・・・・


「【・・・・】」


嚙んじゃったな。顔赤いし、恥ずかしそう。


「す、すいません。はじめまして。わたしはタオです」


そして、本名かどうか怪しいな。とりあえずこちらも本名・・・いや、名前だけでいいだろう。


「智也です」

【クロです】


お前も簡略して教えてきたな。阿吽の呼吸を実践でもしてるのか?


「こんなにも秘密裏に接触してくださり感謝します。まず最初にお聞きしたいのですが、今はロクナデ歴何年でしょうか?」



・・・・ロクナデ歴?なんだそれは?


【現在の暦はUC歴としていますが、ほかに呼び方などはありますか?】


UC1813・・・4だったかな?


「UC?RNDがロクナデ歴で、ほか・・・・・・・ガイウツコーサ歴であれば78年。ロクナデ歴では4489年。パーシバル歴は553年。ガルシオン帝国歴は11-15/5V=7+46年ですね」


ややこしい、数え方だな。最後なんかほんとに意味わからんし。



「そのガルシオン、帝国歴はどういう読み方になるんでしょうか?46年でいいんでしょうか?」


「あぁ、やはりわからないんですね?お答えします。ガルシオン帝国というのは結構広範囲に領地や植民地をこさえた我々の時代の大国のことです。ただあそこの首都はガル系という星系たちの集まる一大星系の中心部に位置していたので、時間の流れが飛んでもなく早いんです。ですので、11-15というのは、一番端から端までの時間のズレを了承できる年でおおよそ4年は考慮に入れられて、/5というのはそこに更に5か月猶予とV=という時間軸を使用している、+46年ということですね。


だから、端っこにある星系であれば、46+4でガルシオン帝国歴50年のV=4という時間軸と年号を表します。我々は帝国とは同盟を結んでいたので、一応帝国歴換算するならばガルシオン帝国歴は11-15/5V=46年と46年は変わりませんが、標準時間はV=4時間軸を使用しているとなるんです」


V=で時間軸とはどれだけ広範囲をカバーしてんだ?それよりも気がかりなのは、



【了解しました。またわからなければ聞きます。今言われたすべての年号に該当データは存在しません。それどころか歴史書を紐解いても存在していなさそうですね】


歴史にも乗っていないと。これは作り話か、それとも?


「そうですか。・・・・・フー。あなたたちはこの艦でどういうポジションの方たちなのでしょう?」



「艦長」

【副艦長ですね】




「・・・!? かなりのお偉い人じゃないですか!もっと階級が下の方が来てくれるとばかり思ってましたよ!」


ですよねー。自覚はしてたよ、自覚は。だけど、面白そうじゃんか。なにがあっても対処できる相棒と一緒ならいいだろうと思って来てみれば、実に有意義な話し合いができるんだからさ。



「この艦には私以外、生命体は乗っていないからな」



「そうでしたか・・・・ん? 艦長、その腰につけているのって、まさかゼス惑星謹製の戦略兵器プラジェネックでは?」


おいおい、ここでこの武装を知ってるのか?なら情報収集、情報収集。


「あぁラジェソードか。知ってるのか?」


「もちろんです。それは我が国の近衛兵が扱う専用武器。帯刀できるのはゼス惑星ご謹製の戦略近接武装兵器:光剣。刀剣として起動し、刀身の長さは小さくもできるし大きくもできた優れもの。何を血迷ったのか、艦の武装と接続し、戦艦との戦闘時、対艦刀にも適用でき、取り付けようとしていたが、開発が滞り実験中の事故が多発したため、中断されて刀として持ち歩くことしかできない。とか抜かした世紀の大発明だ。これを主軸に輸出した貿易利益で黒字を出したが、帝国にも睨まれて反乱軍を組織して攻勢に出ようとしたとかなんとかで、惑星ごと封印されたと聞いたな」


あんたの国の近衛兵が持つ専用武器か。なら納得だ。世間一般に出回りもしなくて、今まで発掘もされたことがないのなら、やはりこれは特殊さを売りに出していたんだろうな。そして、ここであのゼス惑星の出来事の顛末が語られるとは。なんか感慨深いな。


「(それって、まさか実験中の暴走事故が原因のアレか)」

【(あの話はここに接続していたのか。そしてすべての原因を作った敵はすべて自分たちが行ったとして大々的に報道したと・・・・皮肉にも今も生きている者たちもいるから当時を知る者たちに後日教えてやらないとな)】

「(確かに)」




「どうかしましたか?ひそひそと?」



「大丈夫だ。それより、今回の接触の目的をそろそろお聞かせ願えないだろうか?」


「そうでした。私というより、我々は帝国のスパイによって今まさに生命の危機に瀕しているんです」




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