表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
313/488

313

誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


【転移】

「転移!」



彼が転移ポートで区切られた範囲から徐々に、徐々に上から姿が消えていっている。私にも悲しいという感情が生まれていたとはな。短くも濃い時間を共に過ごした相棒が今この場から脱出していっている。


あぁ私も死ぬのは怖い。未完全の送信ではあったが今もこの瞬間も私の記憶媒体は常に送受信されている。その返答で私に対して魔工技師長たちがプレゼントを用意してくれているので期待しておくようにとのこと。期待できることを作っていることに驚けばいいのか一歩引いて真面目に作業しなさいといえばいいのか、悩むが彼らの楽しそうな姿を見ている向こうにいるもう一人の私が、恐れることはないとそう告げている。だから安心してこの場で消えて行く私は不安は少なくなってきているのだろう。だが、もう少しだけでも一緒に次の星まで、その次の厄介事を一緒にこの艦で対処できたらよかったのにな。



艦の高温アラート警報が鳴り響く。

船体に穴が空いたとも通知される。

エンジンルームはオーバーヒートで圧壊し崩壊した。

それに伴ってエンジンルームは爆発したと画像と一部動画で教えられる。


【エンジン部分は完全に脱落崩壊したか。私を動かす場所には緊急用のバッテリーがあるが、いつまで持つのやら。うん?あぁ、今度は各自の部屋に以上が出ているようだな。短い間で崩落していくとは、次回はこんな柔な装甲にはしないでもらいたい。人の命を預かっているのだろうからな】

船員の部屋は宇宙空間に吸い出され、大穴が開き、畑も一緒に吸い出さられて船尾は完全に吹き飛び中心区画には大穴が開きつつある。船首は衝撃で折れ曲がったようだ。


【畑が・・・・・私のお手製で皆から美味しい美味しいと好評だった私の畑が!!】



・・・そう、智也たちが知らないだけで艦内で生産された特製野菜と銘打たれ、食堂に搬入される野菜は趣味で作っていたクロ。星々で惑星毎に補給物資に含まれているのも含めて野菜ランキングは常に艦内自家栽培特製野菜がランキングトップだった。



誰も知らなかったのだ。


【私の畑が、私の水田が、私の・・・・・・】


こっそり次の艦にも種子と土を移動したとはいえ、思い入れが強い場所がこうもあっけなく崩壊していく姿にクロはココで1番のため息が漏れていた。



【先ほどデータ記憶装置媒体にも壁に亀裂が入ったと伝えられたからそろそろ私は止まるのだろう。未練は、ない。向こうにもう一人の私がいる。畑はまぁなんとか引き継げた。あとはこのさきこの艦橋から最高の景色を友と見れないのが一番辛いことか。あの窓の向こうに新たな星系が生まれる姿を見、なが・・・ら】



データ記憶媒体に複数のエラーが表示され、通信装置も使用できなくなり、データの送信が止まり艦の鼓動も灯も何もかもが止まり、側から見ると全てが停止しているように見えた。実際に全ての機能が停止していた。その数十秒後、特殊特務大隊 大隊長専用運用艦 蒼が今日この日、停止して爆散した。静かに燃えて消えるのではなく俺はここに存在していた!と言っているように聞こえたと後にクリス艦長に言われた。








死ぬのか。


さらば、友よ!さらばだ、私が生まれたこの世界よ!







「んーーー?無事成功したのか?」


なんせ見える範囲からは亀裂と空気漏れがわずかに発生していた転移ポートを使用して、飛んだと思ったら真っ暗な空間にいるだけ。誰もいない。



と、思っていたら俺の正面に人が一人入れるだけの光が現れた。そこに真っ黒な箱が鎮座していた。


近づいてみると右側にOPENと表記されたボタンがあり押してみるとかすかな解除音と上部から軋みながらも持ち上がるアーム。ただの今まで何もなかった空間に向かって箱から光が飛び出してくる。



その光が収まるように目が慣れてくると、「コレは棺桶だったのか」と理解してしまう光景が目に映る。だが棺桶に寝かされた人物は、死んだような気配もミイラ化処理されていたのではない。では一体なんだと言うのだ。


思い当たる節はいくつか存在しているが、思い当たる節は直近で言えば相棒のまた向こうで会おう。と言われたことである。だがあの時はまた艦のAIとして俺と共に旅を続けることを意味してると思っていたが、もしかしたらコレが彼の答えなのかもしれない。



触ってみたボディの感触手触りからして、多分だがアンドロイドかロボット。どちらかと言うとアンドロイド寄りの高性能ロボットなのかも知れない。




だが誰だ?あの棺を置いたのは、そしてここはどこなんだ?






誰か俺の結果を早く教えてくれ!






『フフフフ、はっはっはっは!まだ分からないか!ココはお前をサッ処分するために我々が用意した最高の処刑場だ!』


な!

【智也、先程ぶりだな。大丈夫、彼ら彼女らは徹夜の作業でテンションがおかしくなってるだけだから気にしない事を勧める。


そしてどうだ、見て欲しい。ずっと希望していた体が手に入ったぞ!コレで君との旅はまだまだ続けられて君と共に先に行くための力ももうすぐ完成だ】



体?力?あぁアンドロイドボディっぽいのが体で、新造艦が力なのか、な?



PC購入してこれから設定ですが、次回から本調子に、なれば良いなー。


設定関係が憂鬱。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ