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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

『残り、5分』



うわぁ、待って待って、思い巡らしてたらもうそこまで来てるけど、せめてせめて人体実験の前に事前の実験をしていてほしかった。


これで『ハイ、実験は失敗しました』とか言われたら立ち直るどころか、絶望しかないんですが!



【残り3分を切ったが心構えは大丈夫か?私はココから転移ポートを使用する前にすべてのデータを移送し終えたから何が有っても大丈夫さ。ハハハハハ】


何が、し終えた。だ!お前だって助かりたいと思って何が何でも生きる術探し出しやがって!俺に保険は無いのか?


『智也、大丈夫よ』


母さん!





『何が有っても私たちはあなたの成果の果てを()()()()あげるわ』





ちょっとまてや!母さんでさえ、実験の成功を疑ってるのに俺は今から凄い自信が無いんですが!?

すでに不安を通り越して、止めたい。



『残り、2』



「後二分。覚悟を持っ」


『残り、1』


「ん?」



『0』

アレ?


秒カウントかよ!?




ウッ!

視界がぐにゃりと折れ曲がるような感触と視界がたわみ始めたと思った瞬間。吐き気が。










 



『成功』


やった。成功したんだ!


『した?のでしょうか』



ん!?どういうこと?うまくいったんじゃないの?



『艦長!至急その場から退避を!!』



【ジャンプ!は無理だから大至急エンジンを点火し移動を開始!!】



座席に押し付けられるほどの急な加速Gを感じつつその場を後にする戦艦蒼。後方カメラから通してみる後ろの様子を俺は艦橋の艦長席で眺めていた。



あの瞬間確かに俺は違う場所から指定されていた場所へ急な移動を実現していたが、魔工技師長や開発担当の予想をはるかに超えるラグが生じていたらしい。俺には詳しく説明を求めないでほしい。未だに何を言っていたのかすらわからない。

ただ、一つ言えるのは、あの場所に有った星系になりそうな物質は一緒に転移させるはずが、全体を強制的にかつ一斉に動かすことが不可能であり、先に移動させていた俺の艦だけが先に移動できる状況になっていたようだ。だからこそ順次移動を開始したのは良かったのだが、何か移動させてはいけない物質があったのか、移動した場所が悪かったのか、移動した矢先から煌めくように色とりどりの小爆発を繰り返す範囲からの即時退避が出たわけだが、少し考えて欲しい。



俺がいた場所は、そんな厄介なエリアのほとんど中心エリア。どんなに急ごうとしても、中心エリアから離れようとしても、先を越すようにして現れる存在が小爆発だけしていればいいものを、中規模・大規模な爆発へと変化していく。



それを共に見ていたクロが一大決心した口ぶりで


【諦めろ。私はどんな時が来ようと智也、君を忘れることはない】


待て待て待て!お前俺を軽く死んだことにするのは

「やめい!お前が無事で俺が一人死ぬ前提で話すの、やめろ!きっとまだ助かる道はあr」


【先ほど艦の周囲にあった小爆発の影響化で艦の推進器であるエンジン部分に小規模な爆発を感知。エンジンが爆発を感知したため緊急停止した】


「・・・・エンジンは数機あって、それも核エンジン・謎の物質を放出するタイプに燃料タイプと様々なエンジンが積んであったんじゃ?」


【核エンジンは地球の資料を照らし合わせたら危険と判断されてブラックホールに投棄された。謎物質放出型エンジンについては、異音と異臭の両方から使用を中断すると報告された。現在使用可能なエンジンは宇宙空間に存在する物質を取り込んでエンジンを回す機構と燃料タイプで、緊急停止したのは宇宙空間に存在する物質を取り込む機構に小規模な爆発物質が入り込んでしまい緊急停止。燃料タイプのエンジンの推進機付近に小規模な爆発が発生して破損したため、身動きが取れなくなった】


・・・・まんま、身動きが取れなくなったと。



「最悪じゃん!」


【どうしようもないな。だがこの後の展開だけはなぜか想像がつくぞ】


「奇遇だな俺も想像がつく」


「【爆発に巻き込まれる!】」


「一緒だな」

【そして、どのくらい巻き込まれ生還できるかが難点だな】




そうだよな。


“ビービー“


なんだ!?

急に艦内に鳴り響く警報音


窓の外は相変わらず爆発しているのは目に見えていたが、突然光が強くなるとともに艦内に設置されている警報音が鳴り止まない。これはついに来てしまったのか?


【緊急警報。装甲を突き破って何かが飛来!確認したが軍の記録データに一致する物無し!至急退避を!ってそれは無理か。どうする智也?】



「急に冷静になられてもこちらが困るが、はてさてどうしたものか」




__まずは、何が飛来したかを調査するべきか?




『・・・ザ、ザザ』


ン?

『聞こえてるわ、ね』

『先ほど二個ほど艦の装甲をつき破って飛来した丸い物質があると思うけど、転移ポートよ。直径で決められていて、任意に転移できる範囲が決められる機能付きよ!それをあなたが使用できる範囲の両端に置き、丸い転移ポートに同時にタッチして自分の頭上に両方の手をAの頂点みたいに手を合わせて!そうすればその範囲が転移されるそうよ!使い方はわかったわね?いい、数秒しか脱出できる時間は無いみたいだからこちらの指定する時間しか使えないから早く移動して!チャンスは一度よ!』


急に情報量が大量に来たが、そう言うことか。だが、

「クロ、お前は」




作者)で、結果は?

智也)は?


有紗)黙ってもらってもいいですか?

智也)え?甘いものは考え事する時に必要な糖分いるってことでくれたんだよな?


作者・クロ・有紗)ハァ〜?

智也)なんだよ?え、趣旨違うのか?え、え?


作者)お前、マジで言ってる?



智也)冗談だよ、冗談。糖分多めに摂取すると効率が上がるんだろ?作業効率最大値で有紗と一緒に入れる時間が増えるんだよな?だから1ヶ月後に俺が有紗にプレゼントを送って一緒に過ごす時間なんだよな?


作者)有紗さん?

有紗)ごめんなさい。そこまで勇気出ませんでした!

作者)オイオイ。



智也)ん?


作者)部屋に行ってなさい。

智也)わかった。なんなんだ?


有紗)すいません。でもこの後頑張ってきます!

作者)いいホワイトデーを!

クロ)頑張れ!


有紗)はい!がんばります!



作者)うまく行ってくれよ!

クロ)大丈夫だろう。元々あの二人は恋人同士だし

作者)え?

クロ)え?違うのか?

作者)さぁ?

クロ)・・・・・え。




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